【ROTTENGRAFFTY・山人音楽祭 2019】
大トリ目前の赤城を掻きまわし完全燃
焼させた、狂乱の40分

山人音楽祭 2019【赤城ステージ】 ROTTENGRAFFTY
『山人音楽祭2019』のトリ前を任されたのはROTTENGRAFFTY。彼らはG-FREAK FACTORYの盟友で『GUNMA ROCK FESTIVAL』の2年目から出演しているが、今回初めてG-FREAKにバトンを渡す役割を務めることになった。しかし、盟友だろうがなんだろうが、ライブはライブ。トリの存在が霞みそうなぐらい、圧倒的で、暴力的で、狂乱のパフォーマンスを見せたのだった。
ROTTENGRAFFTY
思い返せば、オープニングから違っていた。1曲目の「STAY REAL」から完全なる戦闘態勢。ステージ上に煽られるようにフロアも混沌の色を深めていく。N∀OKIとNOBUYAによるツインボーカルの後ろに控えるのは、重戦車のような演奏陣。KAZUOMI(Gt/Prog)が叫んだ、「音で殺しに来たんじゃ、ボケェ!」。単なる煽り文句には聞こえなかった。ライブ冒頭から感じていたヒリヒリした感覚はまさにそれだった。音が、声が殺気立っているのだ。それなりの覚悟がないと観客側もこの音には立ち向かえない。「PLAYBACK」「零戦SOUNDSYSTEM」……1曲1曲が致命傷になるようなナンバーが続いていく。
ROTTENGRAFFTY
ROTTENGRAFFTY
空気に変化が生まれたのは4曲目だった。「俺がここにいるってことを証明してくれ! ライトで照らしてくれ!」とN∀OKIの求めに応じて一斉に掲げられるスマホライト、左右に揺れる手。そんななか披露されたのは「今夜はブギー・バック」のカバー。原曲をなるべく生かしたアレンジで、さっきまで刺すか刺されるかみたいな雰囲気だったのに、この振り幅がすごい。
ROTTENGRAFFTY
この流れを引き継ぐように、「D.A.N.C.E.」「THIS WORLD」とビート感の強い楽曲が続く。NOBUYAがフロアに呼びかける「ここで俺らと一緒に全部使い切ろう!」。そう、最後のG-FREAKがやりやすいようになんてことは考えていない。むしろ、トリ前で観客を潰すことが彼らへの礼儀とばかりに食らいつく。もちろん、フロアはグッチャグチャのお祭り騒ぎだ。さらに、NOBUYAとN∀OKIはダメ押しのようにフロアへ飛び込み、KAZUOMIも「遊べ! 遊べ!」と絶叫。いやあ、これはすごい。
ROTTENGRAFFTY
ゆっくりと話をする時間なんていらない。鉄壁のセットリストでただひたすらタコ殴りするのみ。その頂点が「金色グラフティー」だった。大合唱、巨大ピット、泣きのメロディ。この2日間の熱気をすべて詰め込んだような瞬間だった。出しうる力をすべて放出してフロアを去ろうとした5人だったが、サプライズで結成20周年を祝うケーキが主催者側から贈られた。ライブ中はしっかり語ることはなかったが、ここでのNOBUYAの発言に、ロットンのG-FREAK FACTORYに対する思いがこもっていた。彼は言った、「G-FREAKがいなかったら、俺らは20年もバンドを続けられなかった!」と。

文=阿刀“DA”大志 撮影=HayachiN
ROTTENGRAFFTY

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • PunkyFineのそれでいきましょう!~V-MUSICジェネシス日記~
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜

ギャラリー

  • Tsubasa Shimada presents / 「Wet Crate」
  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • Yun*chi / 「Yun*chiのモヤモヤモヤ」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • 魔法少女になり隊 / 「魔法少女になり隊明治のあったりなかったり」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • 嘘とカメレオン / 「猫を抱いて蝶と泳ぐ」
  • エドガー・サリヴァン / 「東京文化びと探訪」

新着