【coldrain インタビュー】
自ら最高傑作と言いたくなる出来映え
今回は初めてバラードでMVを作った
今作の中身についてですが、冒頭を飾る「MAYDAY (feat. Ryo from Crystal Lake)」〜「COEXIST」の流れから半端じゃなくて。ラウドな曲はよりラウドに振り切ってますね。
Masato
どこまで振り切っても怖くないし、このパートは俺じゃないと思って、すぐにRyoを呼んだんですよ。そうやって人とコラボできるのもいいなと。後輩をゲストに呼んだのは初めてだけど、世界的に見てもRyoは強いヴォーカリストですからね。それをあえて1曲目に持ってきたのも“こうしなきゃいけない”という概念がなくなった表れかなと。あと、今回は初めてバラードでMVを作ったんですよ。
それは「JANUARY 1ST」のことですか?
RxYxO
そうです。世界で再生数が多いのはバラードですからね。
Y.K.C
はははは。そこまで考えてないけど、メタラーはバラードが好きですからね。
METALLICAの「Nothing Else Matters」、SKID ROWの「I Remember You」とか海外では大合唱が起きますからね。
Masato
メタルの代表曲を並べたら、ほぼバラードですから。それを感じさせてくれるのが海外だったりするんですよ。自分たちをピュアにさせてくれたのも、この訳分かんない活動のおかげかなと。
ははは。訳分からなくはないですよ!
Masato
世界でやってるからすげぇという感覚もないし。むしろ、俺らのようなタイミングで世界に行くって馬鹿なんですよ(笑)。単純に海外にも自分たちの音楽を聴いてくれる人がいるから行くだけなんですけどね。だけど、そこで新しい発想をもらえるし、日本のライヴや音源にも影響をもらえる。
「SEE YOU」「JANUARY 1ST」など、美しい曲はより美しく仕上げてますしね。
Masato
そこはElvisの力が大きいですね。「JANUARY 1ST」のアコギの音も日本ではあんな感じで録れないだろうし、“それでしょ!”という音にしてくれますから。
Sugi
ドラムの音もまさにそうですね。日本ではああいう音にはならない。
Masato
だけど、歌のハモリはJ-POP並みにでかくて、それは逆に海外ではレアなんですよ。海外はハモリのバランスを下げる傾向にあるから。FACTを日本のシーンで売ったプロデューサーなんだなと痛感しましたね。
その「JANUARY 1ST」は文句なしの名バラードだと思います。
Y.K.C
めちゃくちゃ嬉しいです! 名バラードを作ろうと思って作りましたからね(笑)。それは制作のスキルが身に付いたことも大きくて。いわゆるバンドサウンド以外のものを入れ始めたのは、初めてアメリカで作った『Through Clarity』(2012年発表の2ndミニアルバム)があり、そのあとに出た『THE REVELATION』(2013年発表の3rdアルバム)からなんですけど。Queenの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の影響も大きくて、もう少しオーガニックだったけど、いかに壮大に聴かせられるかって実験的に作ったところもあるんですよ。それを歌いこなせるMasatoもいますからね。
あと、「THE SIDE EFFECTS」「INSOMNIA」もバンド的には新しい挑戦ですよね。
Y.K.C
そうですね。「INSOMNIA」はcoldrainでやってこなかったサイドの好きだったヘヴィミュージックというか。例えばDEFTONESみたいな。
RxYxO
オルタナっぽい感じのニューメタルですね。ALICE IN CHAINS、FILTERとかインダストリなバンドが好きですからね。
Masato
「INSOMNIA」もデモの段階であえて崩して、ドラムとベースで始まって歌が入る流れだし、そこも遊ぶ余裕が出てきたのかなって。MIYAVIさんとやったコラボ曲(MIYAVIの2017年発表のアルバム『SAMURAI SESSIONS vol.2』収録曲「Bumps In The Night」)の影響もありますね。coldrainはふたりも弾けるギタリストがいるから、サビがギターでもいいよってリクエストしましたからね。まぁ、結果的には歌っているんですけど(笑)。
Katsuma
意外とやったことがないことが多くて。「INSOMNIA」みたいなイントロも最近のバンドがやらないようなビート感ですからね。「THE SIDE EFFECTS」のように大きなビートで突き抜けることもやったことがなかったし。
Sugi
ライヴでプレイするのが楽しみですね。「INSOMNIA」だったらライヴの照明をどうしてもらおうかなとか、「THE SIDE EFFECTS」ではステージとフロアーでどんな一体感が生まれるのかなって。
9月から始まるワンマンツアーも楽しみにしてます。そして、来年2月には地元名古屋でバンド主催の大型フェス『BLARE FEST.2020』を開催するという。
Masato
かなりすごいことになると思います。仲の良いバンドに“今回出てもらえなかったら一生ないかもしれないから”と言って誘ってますからね。
ものすごいプレッシャーの掛け方ですね(笑)。
Masato
ははははは。毎年やる予定もないので、ワールドカップみたいに何年に1度やるのも面白いかなと。その代わり、地元にめちゃくちゃ強い奴らを呼んで事件を起こしたいですね。
取材:荒金良介
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アルバム『THE SIDE EFFECTS』2019年8月28日発売
WARNER MUSIC JAPAN
- 【初回限定盤(DVD付)】
- WPZL-31635〜6
- ¥3,200(税抜)
- 【通常盤】
- WPCL-13080
- ¥2,600(税抜)
- 【LIMITED EDITION COMPLETE BOX】
- ※CD+DVD+Tシャツ+ラバーキーホルダー+シューレース
- ■Tシャツ Mサイズ
- WPZL-31637〜8 ¥6,666(税抜)
- ■Tシャツ Lサイズ
- WPZL-31675〜6 ¥6,666(税抜)
- ■Tシャツ XLサイズ
- WPZL-31677〜8 ¥6,666(税抜)
『“THE SIDE EFFECTS” ONEMAN TOUR 2019』
9/22(日) 愛知・Zepp Nagoya
9/28(土) 大阪・Zepp Osaka Bayside
9/29(日) 香川・高松オリーブホール
10/04(金) 東京・Zepp DiverCity Tokyo
10/11(金) 新潟・新潟LOTS
10/12(土) 宮城・仙台PIT
10/14(月) 北海道・Zepp Sapporo
10/18(金) 広島・広島CLUB QUATTRO
10/20(日) 福岡・Zepp Fukuoka
10/26(土) 沖縄・桜坂セントラル
10/27(日) 沖縄・桜坂セントラル
『BLARE FEST.2020』
2/01(土) 愛知・ポートメッセなごや
2/02(日) 愛知・ポートメッセなごや
コールドレイン: 5人組メロディアス・ラウドロックバンド。2007年、名古屋を中心に本格的なライヴ活動を開始。日米両国籍を持ち、極上のメロディーと多彩なスキルを操るMasatoの英詞の歌、静と動を操る重厚なリズム隊、 絡み合うテクニカルでエモーショナルなツインギター、それぞれのバンド活動を経て生み出されたハイクオリティーなサウンドと圧倒的ライヴパフォーマンスは日進月歩の進化を続けている。coldrain オフィシャルHP
「JANUARY 1ST」MV
「COEXIST」MV
「REVOLUTION」MV