ザ・フーのR・ダルトリー「タウンゼ
ントがギターを破壊するのは見た目が
目的じゃない」

先週(3月5~8日)、ロンドンで開かれた<インターナショナル・ライブ・ミュージック・カンファレンス>で、ザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーの公開インタビューが行なわれた。
ダルトリーは、バンド・メイトのピート・タウンゼント(G)を「20世紀の最も重要な作曲家の1人」と称え、彼がステージでギターを破壊する理由について、こう説明した。「タウンゼントは、ロック・ミュージックとポピュラー音楽において、多分、20世紀最も重要な作曲家の1人だ。彼の音楽には天賦の才が感じられる。かつて、ザ・フーについての記事を読んでると、ピートがギターを破壊したことばかり書かれていてフラストレーションを感じてた。彼らはわかってなかった。あれは、ヴィジュアルが目的じゃない。それにより作られるサウンドのためだったんだ。ピートはギターを壊すのに10分かけることもあった。生贄の子羊みたいなもんだ。叫び、音を作る。素晴らしい音の体験だった。耳鳴りが2日間おさまらなかったことが何度かあった」

ダルトリーはまた、現代の音楽について、アークティック・モンキーズやラスト・シャドウ・パペッツ、ポール・ウェラー、すでに解散したがオアシスなど素晴らしいアーティストはいるが、いまはYouTubeで有名になるほうがミュージシャンになるより重要なようで、自分から若者たちにアドバイスすることはないと話した。

ザ・フーは現在、ニュー・アルバムを制作中。年内のリリースが期待されている。タウンゼントは秋に初の小説『The Age Of Anxiety』を出版し、それに合わせた音楽も発表する。

Ako Suzuki

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