IVVY 華々しい経歴を持つハイスペッ
ク男子5人組の結成秘話と大きな夢

メンバー全員が身長180cm以上。高校サッカーで全国大会出場のキャリアを持つHIROTO、Jリーグのジュニアユース所属経験のあるKENTO.i、東京消防庁で消防士として活躍していたTOSHIKI、警察官の内定を貰いながらもアーティストとしての活動を選択したYU-TA、陸上競技で北海道3位の経歴をもつ最年少のTAIYU。IVVY(読み:アイビー)は、そんな5人のハイスペック男子によって結成されたダンス&ボーカルグループだ。12月19日にリリースしたグループ初のバラードシングル「First&Last」でオリコン週間シングルランキング7位を獲得した彼らは、華々しい経歴を持ちながらもなぜステージに立って歌い踊るようになったのか。IVVYの魅力と新曲「First&Last」について、5人に訊いた。
――まずは、自己紹介をお願いします!!
HIROTO:イタズラ好きのやんちゃリーダーのHIROTOです。僕がこのメンバーを集めてグループを作ったので、リーダーをやらせていただいてます。
YU-TA:長崎出身の九州男児、YU-TAです。グループのなかでは最年長ではないんですけど、中間管理職です(一同笑)。
HIROTO:IVVYのお父さん的なキャラクターですね。一番落ち着いてるので。
YU-TA:IVVYをいつも一歩離れた位置から俯瞰で見てます。リーダーがアクセルを踏みすぎたら僕がブレーキを踏むという。
HIROTO:たしかに! 僕は走り出したら止まらないので。
TOSHIKI:IVVYのプリンスとしてやってます、TOSHIKIです。
HIROTO:王子様ですね。
TOSHIKI:グループのなかでは、天然だとよく言われます。最年長なんですけど、もともと末っ子なので。
HIROTO:天然の、みんなにお世話されてる最年長という感じですかね。
KENTO.i:僕はIVVYの破天荒ラッパー、KENTO.iです。グループのなかでは唯一のラッパーなので、ラップするときはオラオラになって。
YU-TA:IVVYのライオンみたいな存在ですね。
KENTO.i:ラップしてないときはオラオラではなくて。
HIROTO:天然ですね(笑)。
TOSHIKI:僕とはタイプの違う。
KENTO.i:一人だけAB型なので。
YU-TA:ちょっと変わってるところも含めて。
HIROTO:破天荒な天然ということですね。
――TOSHIKIさんの天然はどんな天然なんですか?
HIROTO:シンプルに、変(笑)。
YU-TA:可愛い天然ですね。お茶目。
――では最後にTAIYUさん、自己紹介を!
TAIYU:はい。僕はIVVYの最年少、お笑い担当という感じで。
HIROTO:ムードメーカね。
TAIYU:その場を常に盛り上げる。
TOSHIKI:ホットメーカー。
TAIYU:です(笑)。IVVYではダンスを担当しています。
IVVY/HIROTO 撮影=大橋祐希
全員がメインをはれるグループだと思います。歌って踊れて、バラエティーでもなんでもできちゃうグループになりたいんです。(HIROTO)
――IVVYを結成するに至った経緯を教えてもらますか?
HIROTO:はい。僕は個人では芸能活動はしてたんですけど、歌って踊りたいという欲がすごくありまして。プラス、グループって魅力的だなという思いがあったんです。僕はサッカーをやっていて、そこでみんなと協力しあって全国大会に出場するという夢を叶えることができた。仲間と一緒になにかを達成すること、その素晴らしさにそのときに気づいちゃったんですよね。サッカーを辞めたあと、歌が好きだったので“歌しかない”と思って芸能の世界に飛び込んだんですけど。EXILEさんのライブを観たら、一発で虜になっちゃって。歌とダンスで表現できるって凄いことだな、こういう風になりたいと思ってダンス&ボーカルグループを作ろうと思いまして。YU-TAとTOSHIKIのオリジナルメンバーはボーカルスクールでお互い知ってたので声をかけて。そのあと、知り合いだったKENTO.iにも声をかけて。TAIYUはKENTO.iの知り合いということでつながって、いまのメンバーになりました。
――メンバーを選ぶときの基準はなにかあったんですか?
HIROTO:やるからには人生かけて夢を追いたいので“一生かけてコイツとやりたい”って思うメンバーじゃなきゃ嫌だなと思ってました。
――イケメンとか高身長とかハイスペック男子であることよりも人間性が最優先だった。
HIROTO:そうです。実は、身長とかイケメンは後付けなんです。たまたま集めたメンバーがめっちゃデカくて顔もよかった。なら、これらを武器にしようと。後から入ったメンバーに関しては、顔と身長も重視して選びましたけどね(笑)。
YU-TA:最初の3人(HIROTO、YU-TA、TOSHIKI)は。
HIROTO:3人ともダンス未経験だったので、メンバーが集まってからはゼロからのスタートでした。それで、僕らよりのダンスを得意としてる人、あとラップができる人も欲しいなと思ってたときに2人(KENTO.i、TAIYU)と巡り会えた。人間的にもよかったし、身長もあるし、顔もよかった。奇跡ですよね。ははっ(笑)。
――IVVYは全員歌えるんですか?
HIROTO:ラッパー以外の4人は全員歌います。
――4人ボーカル+1ラッパースタイルのダンス&ボーカルグループであること以外に、IVVYの強みはどんなところだと思いますか?
HIROTO:いろんなジャンルの曲をやることですね。IVVYってこういう曲のイメージだよねっていうものがないんですよ。IVVY=オールジャンルになってると思います。バラードもできれば、すっごいゴリゴリなアップもやるし、すっごいキャッチーなポップソングもやるし。幅広い曲ができるというところが強み。
YU-TA:さらに、個々にできる強みを持ってるんですよ。カッコいい曲はこの人メインで、次は爽やかな曲だからこの人メインで、というのができて。ダンスを見せたいシーンは踊りが得意なKENTO.iとTAIYUを前に出して見せることもできるし。
IVVY/YU-TA 撮影=大橋祐希
ステージに5人が立ったときの迫力は、他のグループとは圧倒的に違うと思います。よく言われるのが「IVVYでけぇな!」ですから(笑)。(YU-TA)
――曲によってメインボーカルを変えることができる、ということですね。
YU-TA:この曲はこの人の声が映えるからこの人を軸にしてパート分けを決めようって。IVVYはそういう作り方をするんです。
TOSHIKI:5人とも個性が強いんですよ。
HIROTO:個性が強いからこそ、全員がメインをはれるグループだと思います。曲に合わせて。歌は誰かがメインでというグループが多いんですけど、僕らはみんながメイン。
TOSHIKI:あと、僕らは定期ライブ以外に月イチでイベントをやってまして。
――歌って踊るだけではないんですか?
TOSHIKI:そうなんですよ(笑顔)。
HIROTO:僕ら、そこでは体張ってますから。
TOSHIKI:罰ゲームでバンジージャンプしたり。
KENTO.i:お尻を思いっきり叩かれたり。
HIROTO:虫食べたりもありましたね。
――それ、ダンス&ボーカルグループに必要ですか?(笑)
HIROTO:歌って踊れて、バラエティーでもなんでもできちゃうグループになりたいんです。
TOSHIKI:だから、昔からイベントではトークやそういうゲームをやってきてて。
KENTO.i:そこでは、ライブと違う自分を見せられるんです。
HIROTO:素を見た後、ダンスと歌を見るとめちゃくちゃカッコよく映る。そのギャップに落ちてもらいたいですね。あとは、作詞作曲ができるところも強みです。
KENTo.i:ラップ詞は全曲自分で書いてるんですけど。YU-TAも作詞をするし。
YU-TA:そうだね。
KENTO.i:HIROTOと2人で1曲作るときもありますし。そこにTAI-YUを加えてヒップホップの曲を作ったり。
HIROTO:そういうときは、振り付けもTAI-YUがやって。
KENTO.i:こうやって自分たちで作ったものを発信できるところも強みですかね。
IVVY/TOSHIKI 撮影=大橋祐希
いままでのIVVYはお客さんと一緒に楽しむ曲が多かったんですけど、今作は自分たちが曲のなかに入り込んで見せる感じ。(TOSHIKI)
――TOSHIKIさんは加わらないんですか?
TOSHIKI:僕は舞台とかミュージカルなど、芝居もやってまして。
HIROTO:彼は演技がすごいんですよ。
TOSHIKI:なので、(スケジュールの都合で)いないこともあるんですが。そういうときは他のボーカルメンバーに僕のパートはカバーしてもらって。
KENTO.i:だから、そこも面白いところかもしれないですね。4人のときは歌もそうですけど、パフォーマンスするときのフォーメーションも変わるんですね。なので、5人編成と4人編成が楽しめるグループも他にはない強みかな、と。
TAIYU:あと、基本的なことなんですけど、ウチは一人ひとりが“いいヤツ”ですね。
TOSHIKI:一番最年少からいいヤツって(笑)。
HIROTO:いい人って言って!
TAIYU:いい人なんですよ(笑)。誰が話してもいい人だなと思えるような人たちで、自分は全員を尊敬できる。他のメンバーもお互いがお互いを尊敬しあえてる。そこが僕的にはこのグループのいいところだと思います。
YU-TA:みんな仲もいいですしね。
――180cm以上のメンバーが揃った長身グループというところも強みですよね。
YU-TA:ステージに5人が立ったときの迫力は、他のグループとは圧倒的に違うと思います。
TOSHIKI:あと、振りが揃いやすいんですよ。
HIROTO:身長がみんな同じぐらいなので。
TAIYU:パッと見たときの5人の揃い具合とかも、楽しめますよね。
KENTO.i:オーラ的なものも、みんな身長がデカいから凄いんですよ。
YU-TA:よく言われるのが、「IVVY、でけぇな!」ですから(笑)。
TOSHIKI:楽屋とかで共演者によく言われます。
HIROTO:5人で歩いてるときの圧は半端ないですよ(笑)。
TOSHIKI:巨人がゾロゾロ歩いてる感じですから。なので、ステージでも、170cmのメンバー5人が横並びになったのとIVVYが横並びになったのでは、見映えが違うんですよ。
HIROTO:あと、もう一ついいところがあります。僕らがデカいんで、ステージが低くてもすっごい後ろで観てる人でも顔は見えると言って下さるんですよ。
YU-TA:頭がひゅっと出てますからね。
IVVY/KENTO.i 撮影=大橋祐希
歌詞の最後に3つ点が続くところが大事で。ライブでは一番せつなさが高まるところじゃないかなと思ってます。(KENTO.i)
――そんなIVVYは、さきほどHIROTOさんがおっしゃっていたようにいろんな楽曲をやられてきてて。デビュー曲「Baby I’ m Back」はカッコいい系のダンスチューンで、次の「One Love」では爽やかでキャッチーなJ-POPにシフトチェンジ。そうして今作「First&Last」はバラード。ここでは男のせつないロストラブを歌い上げる。
KENTO.i:幅広くやってますよね(笑)。
HIROTO:それが狙いです。
――「First&Last」を最初に聴いたとき、どんな風に感じました?
HIROTO:みんなで(パチパチパチと拍手)。
TRAIYU:言葉よりも先に手が出ました。
HIROTO:なんていい曲なんだと。
TOSHIKI:ヤバすぎだ。
YU-TA:凄いと思いましたね。
HIROTO:こんな曲を歌わせてもらえて光栄だなと思いつつ、本当にいままでこういう曲を歌ってなかったので。男性目線の、ちょっと大人っぽい雰囲気が出てるバラードは。「One Love」とは真逆で。
TOSHIKI:男目線の、大人せつなですから。
HIROTO:衣装も今回はスーツなので、この曲でまた新しいIVVYの引き出しができたと思います。
IVVY/TAIYU 撮影=大橋祐希
MVは綺麗におさまってるんですけど、ライブだと自分のそのときの気持ちで踊りがまったく変わるので、観ていて印象に残るみたいです。(TAIYU)
――この曲のお気に入りのポイントを教えてください。
YU-TA:リリックがすべて素敵なんです。これはみんな口を揃えて言うんですけど、KENTO.iがラップした後、最後のサビに向かう<遠い先の未来にじゃきっと君は幸せで>というところは、KENTO.iのラップからもらったバトンがつながるリリックになっていて。失恋ソングと言いつつも、自分自身が次に向かおうとしている。そういう男心が入ってて。ただの悲しい、寂しいさよならの曲じゃなく、僕はあなたとの恋はできないけど、そのかわりに別の人と恋して、僕もたぶんその人と幸せに暮らしてるよという男の意地悪なところが入ってて。そこはしびれますね。歌ってて毎回。
TOSHIKI:この曲は、聴いた瞬間に物語の情景が出てくる歌詞だったんですよ。いままでのIVVYは、お客さんと一緒に楽しむ曲が多かったんですけど、今作は見せる感じで。自分たちが曲のなかに入り込んで、入り込んだその状態を見てもらう感じなんです。歌詞のなかでは<ねぇ抱きしめて>とか普通に男が言葉でいったら気持ち悪いじゃないですか? でも、メロディーに合わせたら、これが本音なんだっていう風に自然と入ってくるところとか。別れる覚悟を決めたのに<揺らいでしまいそうだよ>とか<いっそ明日が来ない方がいいと願うのはダメでしょうか?>とか。YU-TAが言ったところのあと、<でも今 こんなに君を想ってる>と言っちゃって、まだまだ諦めきれない男の気持ちとか。この歌詞は男の弱い部分がいろんなところから垣間見れる。そこがすごく好きですね。
KENTO.i:ラップの歌詞では、もう無理だから諦めようかというリリックを書かせてもらったんですけど。自分が気に入ってるのは<これがFirst&Love 最後のワガママ 握ったこの手このまま…>のところ。最後に3つ点が続くところが大事で。そのあとどうなったの? と思わせて、それがYU-TAが言ってたところにつながるんです。この“…”のところは振り付けにはない、僕がアレンジしたパフォーマンスをやるんですけど。ライブでは、僕のパフォーマンスからYU-TAの歌にいくところは、一番せつなさが高まるところじゃないかなと思ってます。
TAIYU:僕は2番のサビの<叶うのなら今すぐbaby 遠くへ君を奪い去って>のところがきますね。この曲は僕がダンスをメインに踊らせてもらうんですけど。特にここは歌ってない分、体で表現するときに、叶わないと分かっている気持ちと、奪い去りたいという気持ち、その両方を一番感情的に出してるところなんです。この間、ライブ映像を見直してたリーダーが「TAIYU、すごいのがあるんだよ」ってスクショしてくれたんですけど。それを見たら、俺が一番感情込めて踊ってるときで。そのときの顔と髪がすっごいことになってて(笑)。それぐらい気持ち入れて踊ってるんですよね。なので、この曲は耳で伝えるところと目で伝えるところ、両方で感じてほしいですね。
――この曲のダンスのポイントは?
HIROTO:サビのラストで頭を抱えるところです。
TAIYU:MVはすごく綺麗におさまってるんですけど、ライブだと僕とKENTO.iはここは感情のままに動くので。
KENTO.i:ネクタイとか引っ張って踊ったりしますからね。ファンの方からは、ここの踊り方がすっごい好きだって言われます。
TAIYU:それも毎回決まってるんじゃなくて、ライブごとに自分のそのときの気持ちで踊りがまったく変わるので、お客さんは観ていて印象に残るみたいですね。
――C/Wの「We like party」は、タイトル曲とは対照的なパーティーチューンでした。
KENTO.i:タイトル通りですね(笑)。
HIROTO:僕たち、ライブが一番なんですよ。ライブではファンと一緒に盛り上がるのが大事で。この曲は、僕たちももっとファンと一緒に楽しんで踊りたいねっていう話から生まれた曲なんです。だから、曲もテンションが上がるような感じで、一緒に踊るダンスがあって。“ドライブダンス”といってKENTO.iが考案したんですけど。
KENTO.i:作りました!
HIROTO:みんなで揺れながら車を運転してる感じで。
KENTO.i:片手運転しながら左右に体を揺らすんですけど。
HIROTO:これがかなり盛り上がるんです。
IVVY 撮影=大橋祐希
――2曲ともIVVYのライブでは重要な楽曲になりそうですね。
HIROTO:特にこの2曲は、ライブ映えする曲ですからね。「First&Last」は感情で浸らせる曲、「We like party」はみんなで一緒に騒ぐ曲。どちらもIVVYのライブを象徴するような曲なので、このシングルを招待状だと思ってIVVYのライブに来てもらえたらIVVYの本当のよさが分かると思います。ライブを観れば、IVVYがどれだけライブにこだわってライブを大事にしているかが分かると思います。
YU-TA:CDを聴いて、生で観ると全然違うって思うぐらい生は迫力がありますから。
KENTO.i:パフォーマンスに自信があるので、とりあえず生で観れば間違いない!
YU-TA:1回観てもらえば、また絶対行きたいと思ってもらえる自信はあります。
TOSHIKI:ライブで人を魅了するグループですから。
――そんなIVVYの叶えたい夢とは?
HIROTO:世界進出です。いろんな国の方に僕たちの音楽を届けて。
KENTO.i:音楽は言葉を超えられるので、音楽でどこまでいけるのかを試したい。「We like party」を世界中の人たちと踊れたら絶対楽しいなと思います。
HIROTO:その通過点には東京ドームもありますけど。僕たちも東京ドームでEXILEさんを観て、いつかここに立ちたいと思ったので。それはしっかり叶えたいと思います。
取材・文=東條祥恵 撮影=大橋祐希
IVVY 撮影=大橋祐希

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