JABBA DA FOOTBALL CLUB 「マジで悔
いはねえ!」 対バンツアー『ファイ
トクラブツアー2』Creepy Nutsを迎え
閉幕
2018.12.19 代官山UNIT
そして、ジャジーなテイストの新曲「阿婆擦れ」を挟み、「4MC」として活動を続けるジャバへのリスペクトを伝えたR-指定。なかなか認められなかった自身の過去についても語ると、最後に、その泥臭い生き様を綴った哀愁のミディアムテンポ「朝焼け」で終演。自分たちが体現するスタイルへの誇りが滲み出たステージは、Creepy Nutsがヒップホップ界隈のみならず、どんな場所にも支持される理由がわかるステージだった。
JABBA DA FOOTBALL CLUBの4人――ASHTRAY、BAOBAB MC、NOLOV、ROVINは、RIP SLYME「SHALL WE?」のSEにのせてステージに現れた。1曲目は今年タワレコメンにも選出され、ジャバの出世作となった最新EP『FUCKING GOOD MILK SHAKE』でもオープニングを飾る「MONKEYS」。ノーDJの彼らは、メンバー全員がフロントに立つ。各ヴァースで全員が次々にマイクリレーをしながら、フックでは声を揃えて一体感のあるフロウ。陽性のトラックにのせた、どこか脱力感のあるパフォーマンスは、ジャバがRIP SLYMEやKICK THE CAN CREWらの系譜に連なるヒップホップであることを強く感じさせてくれるものだ。トラックはスタイリッシュなのに、その内容はご飯ネタというギャップが面白い「MESSI COOL」の曲中では、いきなり「ツアーで食べた美味しいもの」についてメンバー同士で振り返ったり、パーカッシブなビートにスピーディなラップをのせたパーティーチューン「BUSY! BUSY! BUSY!」で踊らせたり、フロアのお客さんのレスポンスを巻き込みながら、代官山UNITにハッピーな空間を作り上げていく。
JABBA DA FOOTBALL CLUB・ASHTRAY
長かったツアーを振り返り、「最後の相手がCreepy Nutsで、マジで嬉しいけど、マジでビリビリしてますよ!」と、凄まじかったクリーピーの「聖徳大使スタイル」に触れ、「うちに帰ってシャワーを浴びるときに、クリーピーもジャバもええな。あいつらもっと上に行くんじゃねえかな、と思ってあげてください」と伝えると、BAOBABのボイスパーカッションが口火を切った「すきにしちゃえば?」へ。彼らが影響を受けたウィーザーの「Island In The Sun」のビートをトロピカルなアレンジで聴かせると、「THINK RICH, LOOK GOOD」では、音源にもフィーチャーされているKick a Showがサプライズで登場した。オートチューンを使った色気漂うボーカルと4人のフロウが絡み合うと、「知らない曲でも知ったフリをして踊ってください」と言って、「MIDNIGHT GOOD GOOD MOOD」や「ハッピーアイスクリーム」というメロウなナンバーを連投。前半とは一転、フロアは穏やかなグルーヴに酔いしれた。
JABBA DA FOOTBALL CLUB
終盤、ステージにバンドセットを用意するために、メンバーがサブステージに移動。NOLOVが「ミラーボールがまわるとき、このロマンスもはじまるぜ」と、気障っぽいセリフを口にすると、クラブ感の強いダンスチューン「BRAIN WASH DYSCOPIA」でフロアを根こそぎ踊らせていく。そして、メインステージの準備が整うと、4人組インストバンド・Sawagiとのコラボタイムに突入した。ジャバの代表曲「STAY GOLD, LIFE GOES ON」とSawagiの「ibiza」をマッシュアップした楽曲を皮切りに演奏がスタートすると、nico(Dr)、雲丹亀卓人(Ba)コイチ(Key)、観音(Gt)が繰り出す生バンドの躍動感に背中を押されるように、ジャバのテンションも一段階あがっていく様が伝わってくる。
JABBA DA FOOTBALL CLUB・BAOBAB MC
文=秦理絵 撮影=Machida Chiaki
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