椿の花をモチーフにした絵画や工芸品
の展覧会『椿つれづれ』、資生堂アー
トハウスで開催

資生堂アートハウスの収蔵品の中から、椿の花をモチーフにした絵画や工芸品、古美術による展覧会『椿つれづれ』が、2019年1月16日(水)〜3月31日(日)まで開催される。
横山大観「鵙鸐」1947年
椿は長い年月にわたって日本人に愛されてきた花樹で、古くは万葉集に詠まれ、花のみならず枝や葉、その実までが衣食住に結び付き、人々の生活と深くかかわってきた。わが国の風土に適応した椿は、野生種から栽培種までが広く国内に分布し、長く続く花期は花の少ない季節に人の心を和ませる、貴重な存在でもあった。また、四季を通じて艶やかな緑を保つ葉は不老につながり、さらには迎春や結縁を象徴する縁起の良い花として、さまざまな分野の美術品に取り上げられてきた。
十三代 今泉今右衛門「色鍋島薄墨椿文額皿」1988年
今回の展覧会では、横山大観や山口蓬春、小村雪岱らによる日本画をはじめ、鳥海青児、林 武などの油彩、北村昭斎、十三代 今泉今右衛門、田村耕一らによる漆芸や陶芸に加え、資生堂企業資料館のコレクションから、椿百余種をさまざまな調度類と共に描いた『百椿図』(古写本・江戸時代)や、江戸時代に制作された、松椿蒔絵の化粧道具や調度類などを展示する。
花椿は資生堂の商標でもあり、資生堂と椿の花のイメージは分かちがたく結び付いている。そこには、常に緑をたたえ、年毎に新たな花を咲かせる椿に託して、衰えぬ美しさを願う心が込められている。
展覧会が始まる1月には、アートハウス庭園内の椿の花も咲きはじめる。自然が咲かせた椿と、人の手による椿、その双方を楽しめる機会となっている。
北村昭斎「結び文螺鈿箱 椿」2013年

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