ドイツ発ロードムービー感あふれる舞
台『チック』が2019年夏に再演
ストーリー
マイク(篠山輝信)は 14歳、ベルリンのギムナジウムに通う8年生。アルコール依存症の母(那須佐代子)と、その母と喧嘩ばかりで家庭を顧みない父(大鷹明良)、そして気になる女の子だけでなく誰からも見向きもされない、あだ名もつけられない退屈な学校生活……“出口なし”の日常に嫌気がさしている。
ある日そんな生活に大きな風穴をあける、転校生チック(柄本時生)がやってくる。彼はロシアからの移民らしく、風変りで得体のしれない雰囲気をかもしだしている。夏休みが始まり、いつにも増して最悪な気分のマイクの元に、チックは突然車を乗りつけてきた。
― どっか連れて行こうか? 乗れよ ―
チックいわく“借りた”というオンボロなラーダ・ニーヴァ(ロシアのSUV)に乗り込み、チックのおじいさんが住んでいるというワラキア(ルーマニアの地方、またはドイツ語で「僻地」という意味)を目指し、2人だけの旅が始まる。
見知らぬ大家族の家で味わう見たことも聞いたこともないけど“めちゃめちゃ美味い”料理、ゴミ山で出会う格好は汚いけど利発な少女イザ(土井ケイト)、いきなり銃撃してきたあとに昔話をするフリッケじいさん
……旅先で出会う、一癖も二癖もある人たち。
チックとマイクは、旅の中で、これまで見えていた世界とは違う新しい景色と出会っていく。
SPICE
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