2018年最初の歌ネットウィークリーランキングは、
back number「瞬き」の7週連続1位で華々しく幕を開けた。昨年11月26付けランキングからトップを独走している本作。シングルを発表するたびに歌詞が話題になり、ボーカル・清水依与吏の、リスナーを楽曲の世界へと引き込むワードセンスには脱帽させられるのだが、本作はこれまでのback numberの歌詞とはまた違った瑞々しさが溢れ、異なるアプローチでも変わらぬ求心力を見せつけているのが圧巻だ。back numberは、前作「ハッピーエンド」が12週連続1位を獲得するという大記録を打ち立てており、「瞬き」がまたどこまで伸びるのかが気になるところ。
2位以降は『第68回NHK紅白歌合戦』での歌唱曲が上位に食い込む結果となっている。まずは2位の
欅坂46「不協和音」。自身のステージでの歌唱に加え、総合司会を務めた内村光良とのコラボステージも見せたのだが、楽曲終了後にメンバー3人が体調不良を訴えるなどでも話題になった。とはいえパフォーマンスは圧巻で<僕はYesと言わない><不協和音を 僕は恐れたりしない>などメッセージ性の高い歌詞に改めて注目が集まったといえよう。
また5位は、紅白初出場となった
TWICEの「TT –Japanese ver.-」。ダンスが魅力的な本作だからこそ、<鏡の中 君とfashion show show><今度こそ talk talk わたしからnow>など、リズム感を大切にした歌詞もまた楽しい。
そして6位にランクインした
安室奈美恵の「Hero」。紅白出場歌手の第一報発表時には名前がなかったものの、その後特別出演歌手として出場が決定。真っ白な衣装で真っ直ぐ前を見つめ、ひとつひとつの歌詞を丁寧に届けるように歌った安室は、世間に大きな感動を与えたのではないだろうか。安室歌唱時には瞬間最高視聴率48.4%を記録し、昨年の紅白の一番の話題となったのは言うまでもない。<君だけのためのhero どんな日もそばにいるよ>や<離れていても みんなの想いが 今まで私の背中を押してくれたよね>など、引退を控えた今、改めて心に迫る歌詞。<君だけのための hero いつまでもそばにいるよ>と歌った安室は、最後照れたようにはにかんで、少し涙ぐんだ。その飾らない佇まいが多くの人の心を捉え続けたに違いない。さらに、オールタイム・ベストアルバム『Finally』も発売から2ヶ月でダブルミリオンを突破。9月の引退まで今後どんな姿を見せてくれるのか、その一挙手一投足を逃さないようにしたい。
その他、1月3日に地上波初放送された『君の名は。』を受けて、
RADWIMPSの「前前前世(movie ver.)」が3位に、「スパークル[original ver.]」が8位にそれぞれランクイン。昨年から引き続き、
米津玄師のアルバム『BOOTLEG』収録曲がトップ10内に2曲入るなど人気の高さを見せ付ける結果となった。