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日本最大級の野外フリーコンサート「
FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013」開

今年で24回目を迎える日本最大級の野外フリーコンサート「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013」が開催。35万通を超える応募から選ばれた7000組14000人の観客が、太陽の塔で有名な万博記念公園のもみじ川芝生広場に集った。
802のDJであるマーキー、中島ヒロト、仁井聡子がFUNKYステージで開会の挨拶を行ない、トップバッターとして清水翔太がDJとダンサーと共に登場。初っ端から「Get Back」のクールなR&Bサウンドで、涼しげな気持ちにさせてくれる。人気曲「HOME」も披露した後、「デビューして、すぐに立った大きなステージがここでした。その時は歌詞を間違えて悔しい思いをしたので、今年はリベンジをしにきました!」とMCで打ち明けた。ラストは女性の応援歌「WOMAN DON'T CRY」で締め、続く出演者へバトンを託した。

FUNKYステージ横のHOTステージトップバッターは、大橋トリオ。アコギとピアノの編成で、優しい歌を届けてくれる。「A BIRD」では暑さを忘れて、思わずとろけてしまうような世界観を見せてくれた。「最後の曲です」というMCに、観客からは「え~!?」という声が鳴り止まない。こちらのステージも、見事に続く出演者へバトンを託してくれた。

FUNKYステージには、毎週日曜夜10時放送の「MUSIC FREAKS」で隔週でDJを務める川上洋平がボーカルを務める[Champagne]が登場。勢い良くステージに現れ、川上の「大阪~!!」という声が響き渡る。世界規模を目指すバンドらしく、海外のバンドのようなスケールの大きさを感じさせる。「city」では、英語詩と日本語詩が気持ちよく交じり合う。川上の「昔、バイト中に生中継で観ていたイベントです。同年代のバンドが出ていて、悔しい想いをしたのを覚えています。ようやく出られて嬉しいです!」という言葉に、このイベントに賭けていた想いが伝わる。「Kick&Spin」、「Starrrrrrr」と立て続けにぶっ放し、颯爽と去っていった。

続けざまにFUNKYステージには、川上と同じく「MUSIC FREAKS」で隔週のDJを務める三浦大知が上下真っ白という爽やかな衣装で登場。「三浦大知の音楽で遊んでいってください!」という第一声からの「Right Now」で、ダンサーと共に歌って踊る世界基準のパフォーマンスで観客を圧倒する。「音楽愛に溢れた素晴らしいフェス!」と絶賛し、最後はこの夏に発表されたシングル「Go for It」でかっこ良く終えた。

HOTステージに2番手は、家入レオ。バンドセッションでステージを温め、一発目からサビが耳から離れないキラーチューン「サブリナ」を披露する。一気に会場のボルテージを上げた後は、寄り添うようなメッセージソング「君に届け」を。続く「shine」など観客にしっかり届く歌を聴かせてくれた。

FUNKYステージには来年結成30周年を迎え、1月12日には念願の日本武道館公演を催す怒髪天が堂々と登場。ボーカル増子直純は、大きく怒髪天と書かれたフラッグをマント替わりにステージ中央に立ち尽くす。「押忍讃歌」では四十路の力強さを歌い、往年のヒットアイドルナンバー「夏のお嬢さん」カバーではジェネレーションギャップを物ともせず観客を巻き込んでいく。圧巻は「オトナノオススメ」…、802DJの中島ヒロト、土井コマキ、加藤真樹子がボンボンを持ったガールズを引き連れ、802ダンサーズとしてオリジナル振り付けを披露。祭のような賑やかな時間を演出してくれた。

同じくFUNKYステージに、レキシが「レキシ」と書かれたのぼりを持って登場。レキシこと池ちゃんのまるで漫談のようなMCから繰り出されるは、「♪縄文土器 弥生土器」のフレーズでお馴染み「狩りから稲作へ」。メロウなファンクナンバーで歴史について歌いまくる様は、まるで独断場。まさかの1曲終了と思わせたものの、池ちゃんいわく「1、5曲!」という途中「キラキラ武士」を挟んでお茶目に終了。「MEET」の歴史に見事な爪跡を残した破天荒なステージであった。

HOTステージには、グッドモーニングアメリカが登場。ベースのタナシンは大阪のオバちゃんを模した格好で現われ、いきなり会場を沸かす。「未来へのスパイラル」でしっかりと盛り上げた後は、昨年末802のヘビーローテンションにも選ばれた「餞の歌」でしっとりとした良い雰囲気にしてくれた。

FUNKYステージには、グランドピアノと共にアンジェラ・アキが登場。緩やかなピアノの音色で、THE BLUE HEARTSの大名曲「TRAIN TRAIN」を熱唱する。一気に会場の空気を、自分色に変えていく。関西弁でフランクに観客に語りかけ、亀田誠治プロデュースのニューシングル「夢の終わり 愛の始まり」を披露。亀田制作のバックトラックをパソコンから流し、ピアノを合わせながら歌い上げた。また、ループマシーンを駆使してRIP SLYMEのカバー「熱帯夜」など、あらゆる方法を使って盛り上げる術には脱帽。ビールの美味しい飲み方講座のようなMCも印象的であった。

同じくFUNKYステージには、大阪出身のflumpoolが元気いっぱいに登場した。「花になれ」、「星に願いを」といきなり立て続けにヒットナンバーを披露。MCでは、「路上ライブを天王寺でしていた頃、車で802を聴いていた」と思い出話をしながら、DJのマーキーにまつわる愉快な話も飛び出した。「一番新しい曲をやります!」と話し、「大切なものは君以外に見当たらなくて」をじっくりと歌い上げる。コール&レスポンスで盛り上げた後は、「最後に届けさせてくれ!」のシャウトから鍵盤のイントロが印象的な「君に届け」へ。確実に観客に届けてくれたステージとなった。

HOTステージのラストを飾ったのは、back number。語りかけるかのように1曲目に「花束」を歌い、観客は自然に体を揺らして手拍子をしながら楽しむ。新曲「高嶺の花子さん」で踊らした後は、「青い春」で観客全員の胸をキュンキュンに締め付ける。「愛してるぜ~、大阪~!!」という最後の叫びで終了した。

FUNKYステージ、そしてイベント自体のトリを飾るのは2年連続出演の秦基博。6年前に発表された懐かしのナンバー「鱗」を、アコギ1本で弾き語りながらスタート。緑が揺れ、秦の透き通る歌声が空にとけていった。ここで少し雨が降り出したが、秦は物ともせずバンドセットで「グッバイ・アイザック」を披露。清涼感溢れる歌で、雨が降っている事を忘れさせてくれる。作詞作曲を担当した802の今年の春のキャンペーンソング「スプリングハズカム」も披露。春にか聴けないナンバーを、それも秦のオリジナルで聴ける贅沢なひと時。「今年を締めくくる曲は、これです!」と紹介して、「キミ、メグル、ボク」で最後を締めくくった。

アンコールでは秦らの演奏で、出演者全員が「タイムマシーンにおねがい」をセッション。怒髪天とレキシの池ちゃんがコラボダンスを披露したり、アンジェラ・アキとアンジェラのモノマネをしたグッドモーニングアメリカのタナシンが一緒に歌う場面など、このイベントならではの和気あいあいとした雰囲気で本当の終演を迎えた。

取材文・鈴木淳史
撮影:河上良、渡邉一生

<セットリスト>

★ 清水翔太
1.Get back
2.Flower
3.HOME
4.君が好き
5.WOMAN DON‘T CRY

★ 大橋トリオ
1.そんなとこがすてきです。
2.A BIRD
3.Happy Trail

★ [Champagne] 
1.Waitress,Waitress!
2.city
3.Kick&Spin
4.Starrrrrrr

★ 三浦大知 
1.Right Now
2.Elevator
3.Shout It (ワンコーラス)
4.Lullaby (ワンコーラス)
5.Your Love (ワンコーラス)
6.Touch Me
7.Go for It

★ 家入レオ
1.サブリナ
2.君に届け
3.Shine
4.Message

★ 怒髪天 
1.押忍讃歌
2.ドリーム・バイキング・ロック
3.歩きつづけるかぎり
4.夏のお嬢さん
5.オトナノススメ
6.ニッポン・ワッショイ

★ レキシ
1.狩りから稲作へ
(途中「きらきら武士」を入れて演奏)

★ グッドモーニングアメリカ 
1.キャッチアンドリリース
2.未来へのスパイラル
3.餞の詩

★ アンジェラ・アキ
1.TRAIN TRAIN
2.夢の終わり 愛の始まり
3.熱帯夜
4.たしかに
5.手紙~拝啓 十五の君へ~

★ flumpool
1.花になれ
2.星に願いを
3.大切なものは君以外に見当たらなくて
4.イイじゃない?
5.君に届け

★ back number
1.花束
2.高嶺の花子さん
3.青い春

★ 秦基博
1.鱗
2.グッバイ・アイザック
3.Girl
4.スプリングハズカム
5.キミ、メグル、ボク

★ EN session
タイムマシンにおねがい

<オンエア展開>

★ FM802 
「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013 SPECIAL」
8月4日(日)19:00~22:00 DJ:大抜卓人/落合健太郎
貴重なライブ音源をたっぷりお届け。出演アーティストの直筆サイン入りTシャツプレゼントもあり。

★ SPACE SHOWER TV 
「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013 digest part1/part2」
8月31日(土)20:00~23:00(part1/part2連続放送)
大盛況だった本日のイベントの模様をpart1、part2各90分ずつたっぷりお届け。

OKMusic編集部

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