新曲&名曲で観客を魅了したベック武
道館公演ライブレポート!
10月23日(月)に行こなわれた日本武道館公演のライブレポートをお届けします。
10月23日(月)@日本武道館公演
この日の“VERY SPECIAL GUEST”はベックの友人でもあるコーネリアス。ステージには幕のかかった状態でイントロがスタートした。演奏に合わせてメンバーの影がポツポツと幕に映し出され、1曲目「いつか / どこか」の始まりと同時に幕が落ちるというクールなオープニング。コンパクトながらも過去の名曲と最新作の楽曲を織り交ぜたセットリストで、ソリッドなバンドの演奏とぴったりと合った映像、照明の演出はなんともアーティスティックでぐっとその世界に引き込まれる。贅沢すぎるゲストに客席からも歓声が上がり会場内は充分に温まった。
— Cornelius (@corneliusjapan) 2017年10月23日
「Devils Haircut」のイントロが流れ、開始早々からのキラーチューンに会場からは大歓声が起こる。この日のベックは黒いハット、ジャケット、パンツに白地にボックス柄シャツ、という装い。年齢を感じさせないスマートな佇まいと飛んだり跳ねたりステップを踏んだりとチャーミングな動きに釘付けになる。
ステージが始まった当初には“新曲はいつやるんだろう”なんて考えていたが、ライブアレンジされた名曲とベックに魅せられそんな考えがすっかりどこかへ行ってしまった終盤、「Colors」、「Dreams」、「Up All Night」と最新作からの曲が立て続けに登場。これを楽しみにしていた!という感情を抜きにしても、すぐに体が反応してしまうようなポップソング。どれも既にアンセムのような盛り上がりをみせていた。
アンコールの歓声に応え、再び現れたベックは白いハット、ジャケットに衣装チェンジして登場。「Where It’s At」からメンバー紹介へと移っていく。ここで名曲のカバーを行うのは名物企画となっているが、この日はベース紹介からシックの「Good Times」、ギターのジェイソン・フォークナーは初めて武道館に立つということでチープ・トリックの「サレンダー」、B53sと紹介されたコーラス隊はトーキング・ヘッズの「Once in a Lifetime」、キーボードはゲイリー・ニューマンの「Cars」とそれぞれのカバーへ流れていった。そこからベックがブルースハープを手に「One Foot in the Grave」を演奏する。彼のルーツを感じさせるこの曲もバンドメンバーのカバーも、さらにいえば彼の曲はどれも過去の音楽への愛と敬意を感じさせてくれる。それは彼が多くのファンに愛され続ける理由の一つだ。
そして「Where It’s At」へと戻り大団円で終了。過去から現在までがギュッと詰まったセットリストで、エンターテイナーとしてのベックを存分に楽しませてもらった。
最新作からは4曲、翌日の新木場コースト公演では「Seventh Heaven」、「Fix Me」、「Dear Life」を披露したそう。
最後には「See you next year!」と言って武道館のステージを去っていったベック。その真意は定かではないが彼の言葉を信じて来年には今回聴けなかった楽曲も聴けることを楽しみにしていようと思う。
Devils Haircut
Nausea
Black Tambourine
Think I’m in Love
The New Pollution
Qué Onda Güero
Wow
Mixed Bizness
Soul of a Man
Go It Alone
Lost Cause
Blue Moon
Girl
Colors
Dreams
Up All Night
Loser
E-Pro
<Encore>
Where It’s At
One Foot in the Grave
Text:くのまい Photo:Kazumichi Kokei
ベック来日公演
2017年10月23日(月)
会場:東京 日本武道館
2017年10月24日(火)
会場:東京 新木場Studio Coast
<関連リンク>
ベック来日公演
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