sacaiの新作アイテムにも満載な「プ
リーツ」歴史と意味

阿部千登勢が手がける、日本を代表するファッションブランド〈サカイ〉が精力的なコラボレーションで話題になっています。

まず、9月16日にはポロシャツでおなじみの〈ラコステ〉とのコラボアイテムを発売。ラコステの顔とも言えるポロシャツにサカイらしい捻りのあるデザインが落とし込まれたアイテムが展開されています。
(引用元:サカイ公式HP)

印象的なアイテムは、ポロシャツにプリーツのラップスカートが組み合わされたドレス。腰のベルトは、これまでサカイで展開されてきたアイテムにも見られる十八番のデザインです。
こちらは、ポロシャツとたっぷりのギャザーが入ったシャツの組み合わせ。ネイビーとストライプの配色もサカイらしい印象。
さらに、ポロシャツにスエット生地を組み合わせたメンズカットソーも。異素材の掛け算も、まさにサカイの真骨頂。
(引用元:colette)

また、2017AWメンズコレクションでは、〈ザ・ノース・フェイス〉とのコラボアイテムも発表。オーバーサイズのパーカやMA-1ボマージャケットなどがリリースされ、9月11日から世界各国の店頭に並び始めています。
Sacai Paris Menswear Fall Winter 2017 January 2017
Sacai Paris Menswear Fall Winter 2017 January 2017

(引用元:公式Instagram)

これらのアイテムは、パリのセレクトショップ「colette」で全て取り扱われています。coletteでは、9月30日までサカイのポップアップストア「Jardin sacai」がオープン中。デザイナーの阿部千登勢が「私にとってコレットは、パリにおけるサカイのホームのような存在。ブランドのコレクションをはじめて受け入れてくれたお店のひとつであり、信頼できるパートナーです」とコメントするほど、結びつきがあるショップなのです。

ラコステ、ザ・ノース・フェイスのコラボアイテムの他、ズッカやアンブッシュ、リーバイスジーンズなど様々なコラボアイテムが揃っており、見ているだけでもワクワク……。ぜひチェックしてみてください。
(引用元:公式Instagram)

◆サカイの美学、プリーツ。
サカイのプロダクトを見ていると、プリーツを使ったデザインが目に止まるはず。では、そもそもプリーツはいつ頃からファッションのデザインに使われるようになり、どんな意味を持っているのでしょうか。

プリーツの始まりは、紀元前3000年頃の古代エジプト。プリーツのひだが太陽光に似ていることから、「神の象徴である」とされていました。古代エジプトでは、沈んでも再び登ってくることから太陽は復活の証……太陽神として崇め奉られていたのです。そのため、プリーツを着用できたのは高貴な身分の人のみ。当時の壁画には、神官や神の化身がプリーツの衣装をまとっている姿が描かれています。

その後、中世から近世にかけて女性が着用する裾の長い洋服にプリーツが使われるようになっていきます。歩きやすさを出すためにプリーツを多用したのですが、使う布の量は通常の3倍。さらに、当時の技術ではパーマネント・プリーツ加工(半永久的にプリーツを保つ加工法)を行なうことが困難だったためコストが高く、まだまだ庶民が着用することはできませんでした。

しかし第二次大戦後、合成繊維が出現。パーマネント・プリーツ加工が生まれたことで、プリーツ加工をしたファッションアイテムも徐々に普及。アコーディオン・プリーツ、インバーティッド・プリーツ、ボックスプリーツなど、種類も豊富になっていきました。そして現在では、デザインの一つとして使われることが多く、立体感や布の運動量を出すために使われたり、装飾として使われたりしています。

一方、日本で一番初めにプリーツ加工が使われたのは傘や扇子、提灯。中でも、プリーツが末広がりになってる扇子は縁起の良いものとして扱われていたそう。現代の日本では、〈プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ〉のプリーツ技術が有名。プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケでは裁断・縫製後にプリーツをかける手法を開発。機能性も美しさも併せ持ったプリーツプロダクトが世界中で人気となっています。
(引用元:プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ公式サイト)

元々は「神の象徴」とされていたプリーツ。優雅で神々しい自分の姿をイメージしてみたら、新しくて楽しいスタイリングが発明できるかも。

sacaiの新作アイテムにも満載な「プリーツ」歴史と意味はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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