ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の向こう側

ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の向こう側

ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の
向こう側

有名な曲に「負けないで」があるが、毎年夏になると応援ソングとして必ず1度は耳にしているのではないだろうか。ZARDの歌は弱くなりかけた気持ちに寄り添い励ましてくれる曲がとても多い。
ZARDの歌「負けないで」
彼女は夏がとても好きだったんだと思う。所属事務所の戦略によるものなのか、ほとんどメディアに出る事がなかった為、プライベートな事もあまり取り上げられなかったが、過去の作品を思い出すと、夏をイメージした歌がいくつかある。アニメ名探偵コナンの映画主題歌になった「夏を待つセイルのように」は、ダイレクトにタイトルに夏が入っているし、6枚目のアルバムにある「ハイヒール脱ぎ捨てて」の中の歌詞には「青い海、白いTシャツ、ブルージーンズ」とあり、こちらも夏を連想出来る。
「25時砂の上」、おそらく海辺の砂浜。缶ビールではなく、ぬるいコーラの表現が彼女の優しさを表してはいないだろうか。夢見る若者達、まだビールも飲めない年代の若者達へエールが送られる。
「負けないで」、「あきらめないで」。何故こんなにも彼女の歌は誰かを想う気持ちで溢れているのか。それは彼女も同じように夢を追い様々な試練をくぐり抜けて来たからか。「都会がくれたポーカface」は、きっと彼女自身の事でもあるはずだ。
最低限見ることのできたCDジャケットの彼女の表情は、いつも控えめではにかんだような、遠慮がちな笑顔。でも本当は夏が大好きでいつでも走っていたんだろうな。新しい明日の為に。
大切に選ぶように出て来た言葉ほど胸をうつものはない。彼女が亡くなってしまってからの10年間、孤独と戦う若者達は以前よりも明らかに増えている。いや若者だけではないかもしれない。在り来たりな考えだが、もし今現在リアルタイムで彼女の歌に触れる事が出来ていたら、世の中は少し変わっていたんじゃないだろうか。「あなたの瞳が好きだった」。
ZARD坂井泉水はどこへ向かうつもりだったのか
もうその時から遠くから私達を見つめていたのかな。そしてどこへ向かうつもりだったのだろうか。ZARD坂井泉水はもう新しい明日へ辿り着いているのではないかと私は思う。
夏の訪れに微笑みながら。

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