【ライヴレポ】4日目の『超フェス』
は“超”やみつき!「ソナ特急」コー
ルで盛り上がる!!

7人組ダンス&ボーカルグループ・超特急が、5日間にわたり東京・豊洲PITにて開催中の「HMV presents BULLET TRAIN 5th Anniversary Special『超フェス』」。CDデビュー5周年を記念して、異なるジャンルから様々なアーティストを招き、対バン形式で行われる初の主催イベントも4日目を迎えた。8月31日という夏休み最後の日にゲストとして登場したのはSonar Pocket。これまで幾度かイベントライヴで共演しているものの、本格的に絡むのは今回が初めてという2組の競演は、その名も『“超”やみつきフェス』と名づけられ、初々しい顔合わせだからこその出会いと発見を両グループのファンに味あわせてくれた。
モニター下の幕がロールアップし、ストリートなファッションに身を包んで前に進み出た超特急が最初に放ったのは「SURVIVOR」。ステージの左右に陣取ったコーイチとタカシがタイトな歌声を響かせる中、アクロバティックに魅せるユーキを筆頭にダンサー5人がメリハリの利いた動きで力強く踊って、史上初のメインダンサー&バックボーカルという超特急の個性を頭から印象づける。続いて「ライヴ10分前に何が“やみつき”なのか疑問に思った。でも、みなさん超特急に、今日のゲストさんにやみつきでしょう?」とリーダーのリョウガが煽り、カイが「そして今日を通してお互いのアーティストにやみつきになる」と落としたところで呼び込まれたのは、もちろん本日のゲスト・Sonar Pocketだ。
ko-dai&eyeronの2ボーカルにトラックメイカーでありDJを務めるmattyを擁する3人組は、早くも『超フェス』Tシャツを纏って気合十分。しかも現在、ワンマンツアー『Sonar Pocket JAPAN TOUR 2017 ~Reload~』の真っ最中で、そんな中駆けつけてくれた彼らとは楽屋でのゲーム談義にも花が咲いたと、ユーキも嬉しそうに報告する。そこから「簡単な振り付けがあるので一緒に踊ってください」とタクヤが最新シングル「My Buddy」へ誘うと、7人のキュートな動きと表情にSonar Pocketのファンであるソナサポからも「かわいい!」の声が。さらにコーイチがかわい子ぶりっ子を爆発させた「ライオンライフ」で「Sonar Pocket大好き!」と叫んだユースケは、「超えてアバンチュール」でも「ソナポケピース!」とキメて、Sonar Pocketの出番へと繋げた。
ゴージャスなシンセSEが幕明けを告げたソナポケのステージは、「ソナサポに8号車のみなさん!「GIRI GIRI」でブチ上がってください!」という煽りと共にダンサブルにスタート。太い四つ打ちビートでリズミカルに歌うko-dai&eyeronの間でトラックメイカーのmattyがギターをかき鳴らす様は、どこか超特急のスタイルとも重なって、8号車と呼ばれる超特急ファンのペンライトを大きく揺らす。「知らない曲でも知ったかぶりして楽しもう!」と煽り立てるeyeronは「月火水木金土日。~君に贈る歌~」でステージを駆け回り、ジャンプにクラップと丁寧に8号車を誘導。歌に合わせて揺れるペンライトに「超フェス最高!」と叫んだ彼が「6号車ユースケくんばりの元気担当です!」と笑わせれば、DJのmattyは「普通のおじさん担当」、ko-daiは「身長188センチ、デカいの担当」と超特急へのリスペクトを絡めて自己紹介するのが嬉しい。加えて「今日、8月31日はI Love Youの日」(eyeron)ということで、今日のために特注した衣装は超特急とカラーが被らないようにシルバーとオレンジを基調にしたと超特急への愛を表明。その愛を受け、超特急にも同名曲がある「ファンファーレ!」では8号車も拳を突き上げていく。
そしてフロアと共にステップを踏むライヴ定番曲「ソナポケ☆DISCO」では、「今夜だけのスペシャルコラボ、お呼びしましょう!」と超特急のダンサー5人が登場!ソナポケの3人と並んで踊り、最後に大きくジャンプすると、「今まで何千回と歌ってきた曲ですけど、今日が一番楽しいです!」とeyeronは断言した。ここでko-daiが「僕らも悩んだり悔しい想いをしたり、挫折の連続でここまで来ました。そんなときに寄り添っていけるのがアーティストだと思います」とMC。そこから、それぞれのファンがアーティストと共に悲しみも含めて寄り添って歩いて行けるように……と贈られたラブバラード「好きだよ~100回の後悔~」では、ko-daiの情感溢れる歌声が場内を切なく染めて、“いつでもポケットに入れて持ち運べるような心に寄り添う歌を届けたい”というグループ名の由来を体現してみせた。
キャッチーかつCMなどでも聴き馴染みのある彼らの楽曲は8号車の胸にもスンナリ届き、「歌える?」という問いに大合唱で返したフロアにko-daiも「ヤバい」と感嘆。「ここに集まったみなさんがたくさんの愛で溢れますように」と、ラストの「365日のラブストーリー」ではメンバーもフロアも大きく手を振り、eyeronは「マジでやみつきになっちゃいました!」と主催にバトンを返す。
“歌”で牽引する一体感で魅了したソナポケに負けじと、超特急も前半戦とは表情をガラリと一変。「DJ Dominator」から高いボーカル力を思う存分発揮し、新曲の「UNKNOWN…」では全員が代わる代わるセンターで踊る巧みなフォーメーションで艶めいた表情を露にする。アダルトな流れで超特急の新境地を見せる一方、「Shake body」からはパワフルな若さを全面に打ち出して、身体を自由にシェイク!「PAPAPAPA JUMPERS」でも元気いっぱいに跳ね飛び、「最後の曲になりました。盛り上がっていきましょう!」(タクヤ)と「fanfare」で想いを込めて踊る彼らの額には美しい汗がきらめいていた。
昨日の「エビ特急!」同様、「ソナ特急!」コールが溢れるフロアに応えて披露された新曲「浮つきWAVES」でも、メンバーそれぞれに思い思いの叫びをあげて、歌詞通りのBIG WAVEをタオルで作りながら、より自由に弾けていく。そして「僕たち7人だけでは寂しいので」とカイがSonar Pocketの3人を招くと、「『超フェス』に乗車できたことがこの夏一番の思い出」と語るko-daiに、「実は個人的に大ファンで、「ソナポケ☆DISCO」の後もずっと袖で観ていました」とタクヤが告白。コーイチも「客席の全員が最後に手を上げている姿を見て勉強になった。コーちゃん先輩、これからもお願いします!」と名前繋がりでアピールする。さらにタカシが「僕たちは「ソナポケ☆DISCO」にも出ていないので。もっとやみつきになりたい!」と主張すると、「みんなで一緒に踊れる曲があるので」とSonar Pocketの最新シングル「段々男女物語」をコラボ披露。ゆるいビートとアンニュイなムードが夏の終わりにピッタリのナンバーで、超特急の7人とオーディエンスも“わかめダンス”でユラユラと両腕を振り、ユースケ&カイがボーカルふたりに絡んでの即興ダンスでも会場を沸かせた。
最後は「ソナ!ポケ!」コールを繰り返しながら、超特急の「Burn!」でステージ上を7人+3人で右へ左へと大移動。両腕を交差させるバッテンダンスと大合唱で客席とひとつになると、その熱いパッションにko-daiは思わず「……楽しい!」と漏らし、ユースケは「フィーチャリング超特急やりますので、何でも言ってください!」と超特急を売り込んだ。互いにジャンルは違っても、ファンと一緒に体を動かしてコール&レスポンスするというスタイルや、常にファンと共に歩いていくというモットーに、超特急もSonar Pocketも変わりはない。だからこそ出会ったときのインパクトと喜びは大きく、去り際のタカシが告げた「やみつきになりました!ありがとうございました!」の言葉が説得力を持って刺さったのだろう。遂に『超フェス』も残り1日。ボルテージを上げ続けるイベントのフィナーレが果たしてどんなものになるのか、もう待ちきれない。

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