【緊急掲載】韓国の人気デュオ10CM、
二人組としての最後のインタビュー~
日本活動の4年を振り返る

この原稿を書いている2017年7月5日未明、驚くべきニュースが飛び込んできた。10CMのギター、ユン・チョルジョン氏の脱退だ。韓国の事務所サイドからは「健康上の理由により」ということ以外には一切の説明はなく、日韓のファンが混乱を極めているが、私自身も記事を書き進めながら、まだ信じられない気持ちが心の半分以上を占めている。「なぜ? どうして?」という疑問が間断なく押し寄せるなか、この記事が2人揃った公的なインタビューとしてはラストになってしまうかもしれないという思いから、この記事の掲載に踏み切った。当時と今とでは10CMの2人の考えが変わった部分もあるかもしれないけれど、4月の日本公演翌日に取材した当時の彼らの気持ちとして読んでいただければ幸いです。
本インタビューは10CMの2人、クォン・ジョンヨルさんとユン・チョルジョンさん、そしてSPICEでもコラムを連載中の“よしぞうD”こと10CMの日本事務所、KJ-MUSIC代表・内田嘉氏の3名による鼎談形式です。
昔は、日本進出なんて考えたこともなかった!
--久しぶりの日本公演、お疲れ様でした。今回の公演は日本活動の集大成というような感じを受けました。
クォン ああいうちゃんとした劇場で公演をすることになるとは思いませんでしたが、やってみた感想は、なんだか変な気持ち?(笑) うれしくもあり、不思議でもあり、感動的でもあり。
ユン 日本活動をはじめて、もう4年もたったんですよね。この4年で終わりではなく、これからもずっと日本でやれたらいいなと思います。
内田 僕は終わった後、すごくうれしくて。ようやく2人の期待に応えられる公演の第一歩になったような気がします。
--今回は、10CMが日本で活動してきた4年間を振り返ってみたいと思います。まず、日本で活動する前に抱いていた日本に対するイメージは?
クォン 音楽市場が韓国よりずっと大きい国、というイメージですね。韓国で音楽活動をしている人はみんなそう言うんですけど、今でもバンドが愛される美しい国として日本を認識しています。でも、個人的には日本に進出したいとか、そういう考えはなかったですね。
ユン 僕は(イメージは)特にはなかったです(笑)。日本は韓国で流行るずっと前からストリートライブが盛んだったから、そういうのを見て、僕たちもストリート育ちの人間だし、いつかは日本で活動してみたいとは思ってました。
内田 そのわりに、10CMと契約を結ぶまで2年もかかったんだよね(笑)。その時はどういう気持ちだったの?
クォン その時は僕が猛反対したんですよ。僕は野望のない人間なので。韓国での活動に妨げになるかもしれないのに、やる意味あるのかって。日本活動はやったことがないからわからなかったんだよね。その時は会社と契約を結ぶということも経験したことがなかったから。
ユン 僕は、もし日本で活動するなら準備期間が必要だと知人から聞いていたので、まずは時間がほしいと思いました。
内田 僕は韓国にあるアイドル以外の音楽を日本で紹介したくて、そんな想いにスペースシャワーミュージックのFさんとNさんが賛同してくれて、協力をお願いして、3人で韓国のバンドを探してたんだよね。そんな時、10CMはまず1フレーズ聞いて、サビを聞く前にもう「この人たちとやりたい!」って思った(笑)。プロデューサー、ディレクターと僕とで100曲以上聞いたけど、10CMは曲を聴いてすぐに「この人たちにしよう!」って思ったの。でも、初めて会った時は2人のオーラがすごすぎて、僕たちはすごく緊張してた(笑)。
2人 (爆笑)
内田 それで、契約を結ぶのは無理かなって思ったんです。
クォン その時は日本活動をやるつもりがなかったから。
--では、なぜやることに?
クォン ある日、突然考えが変わったんですよ。これ、話していいのかな?(笑) もし日本の会社と契約を結ぶなら、僕たちにも当然、責任が生まれると思ったんですよ。日本のスタッフを食わせていけるのか、みたいな(笑)。その責任を果たせるのか?っていうのがすごくあった。でも、よく考えたら、もし商業的に成功しなかったとしても、僕が心配することじゃないんじゃないかって(笑)。僕たちは韓国でやるのと同じように、日本でも一生懸命やるだけでいいんじゃないかと。そう思ったら、考えすぎだったなって(笑)。
--それ以前に、日本でやりたくないと思っていたのは?
クォン 実は、内田さんが僕たちに会いに来た時は、まさに最悪のタイミングだったんですよ。ものすごく正直に言うと、その当時は10CMが急に韓国で人気が出た頃で、僕個人はそんな状況は夢にも思わなかったし、望んでもいなかった。あまりに急に売れすぎて、僕自身すごく戸惑っていた時期だったんです。初めて内田さんと会ったのはそういう、本当に最悪の時で(笑)。そんな最悪な状況でも音楽をやらなきゃいけないっていう感じだったから、日本進出なんて考えられなかった。その後、だいぶ気持ちの整理がついたから、日本で活動する気になったのかも。
ユン 僕も似たようなもんですね。クォンくんは気持ちの整理がついたと言ったけど、僕は今も整理がつかない状態だし、まだ戸惑ってる最中。でもクォンくんと少し違う点は、もし日本で活動するなら徹底的にやる、それができないなら初めからやらない。2つに1つだなって。クヨクヨ悩んだり適当にやったりするのは嫌いなので。当時は僕もかなり彼を説得したんですよ。やるならやろうって。でも僕の言葉はひとつも聞かないで、自分で勝手に判断して(笑)。
クォン ユンさんは「どうせいつかやるなら、今やろう」って言ってたんですよ。僕はその時は反対してたけど。
ユン 日本の活動がうまくいけば万々歳だし、うまくいかなくても失うものはないだろって言ってたんですよ。とりあえずやってみようよって。

3回目のライブから、日本の観客が増えてきたと感じた
--そんな紆余曲折を経て日本での活動がスタートしたんですね。日本で初めてのライブは覚えてますか?
クォン 当時、ユンさんとたくさん話したのは、日本の公演システムの違い。韓国とは全然違くて、いいと思うところがすごく多かった。リハの時からサウンドメイキング、コミュニケーションに関しても、全然違う。
内田 そんなに違うの?
クォン 韓国でのライブ方式が悪いわけじゃないけど、韓国では思うようにできないことが日本ではストレスなくできたりするんですよ。たとえば、エンジニアとステージでサウンドに関してコミュニケーションする時とかもそうだし、あらかじめ設置されている音響設備だったりもそう。日本で初めてやったライブは100人規模のライブハウスだったけど、韓国ではそれくらいの会場だと、照明さんが事前準備をしてくることはまずない。でも、日本で感動したのは、スタッフさんが事前に僕たちの曲を聴いてきてくれていたこと。正直、小さなライブハウスだから照明がそんなに大事かというとそうでもなかったりするんだけど、あらかじめポイントを押さえておいて、リハの時に合わせてくるというのがすごく感動しました。でもこれは、日本で公演したことのあるミュージシャンは全員まったく同じことを言いますね。
--2回目の公演「10CM NIGHT~オヌルパメVol.2」はどうでしたか?
ユン 2回目のライブはよかったよね。
クォン 僕が思うに、このライブが一番クオリティが高かった。
内田 これは僕がはじめて10CMの公演を全面プロデュースしました。VJも入ったんだよね。弘大で公演を観てるような錯覚になれるライブにしたかったんだよ。イベントスペースで韓国の雑貨や花を飾って会場を作ったりして。そう言ってくれてうれしいなぁ。はじめて聞いたよ。
ユン すごく楽しかったのを覚えてる。
内田 たしか、リクエスト大会もやったんだよ。
クォン 10CMの得意なスタイルだね。
ユン 日本での経験ができたから、前回より気楽にやれたライブでした。
内田 そういえばクォンくんはこのライブの途中でトイレに行ったよね?(笑)
クォン えっ、僕? 覚えてないなあ。
ユン クォンくん、この時すごい日焼けしてるよね。
クォン このライブ前に東南アジアに行ったんですよ、新婚旅行で。だから顔が真っ黒(笑)。
ユン 僕はすごい痩せちゃって。この時に着てた服は今はもう小さくて着られないくらい。運動をやりはじめる直前くらいかなあ。これ以降、少しは肉をつけようと思って運動しはじめたんだよね。
内田 FineFive(10CMのバックバンド)との音の作り方も、このライブからすごく変わったよね。
クォン 変わりましたね。徐々に変わっていって、今も変わり続けてます。今回のライブもすごく変わりました。
ユン FineFiveの考えがどんどん曲に入り込んできてるというか。いいことだよね。
--タワーレコード渋谷のB1のライブハウスと、世界初の10CMファンミを挟んで行われた3回目のライブ「10CM NIGHT~オヌルパメVol.3」は、渋谷のeplus LIVING ROOM CAFE&DININGでやりました。
内田 ここは一回、ゴージャスな雰囲気の中でやりたいなって思ってて。例えるならビルボードみたいな雰囲気の場所でやりたいなっていうのがまずあったんだけど、会場の雰囲気がよかったよね。
クォン 会場がすごく暑かった(笑)。それに、この時から日本の観客がすごく増えた!って感じました。それまでは韓国のファンが多いなって思ってたんだけど、この時からは韓国のファンがあまり目につかなくなったというか。
ユン 僕はこの時は前回と逆ですごく太ってるなあ(笑)。
内田 そういえばこの時のライブは、ユンくんのギターがすごく変わったなって感じたんだよね。
ユン (ちょっと驚いて)そうですか。実は、日本での2回目のライブから3回目のライブの間で、ギターに一切触れない期間があったんです。僕の人生の中でこの時くらいギターから離れたことはないっていうくらい、自分の中では長い時間だったんですけど、それで日本でのライブが決まって、いざ曲を弾いてみたら、以前のようには弾けなくなっていて(苦笑)。それでまたイチからはじめたんですよね。だから、ギターが変わったっていうのは確実にそうですね。
--それではいよいよ、4回目を数えた昨日の、彩の国さいたま芸術劇場での公演はどうでしたか?
クォン ミスをしすぎました(苦笑)。すごく緊張したし。年を取ったせいか、少しほこりっぽいなと感じただけで喉を痛めてしまうんですよ。それに最近は韓国でもあまりライブをしてないんです。アルバム制作中なので。それで昨日は1日中喉のよくない状態だったんだけど、そのまま日本に来たんですよ。韓国でバンドとリハした時は調子が良かったんだけど、日本でリハしてみたらあまりに酷くて。これは大変なことになったぞと(笑)。でも幸い、歌える喉の状態にはなったからよかったけど、ずっと気を張ってないと音を外しそうというか、そういう緊張状態でしたね。日本でライブをした中では昨日が一番つらかった(笑)。
内田 昨日やった彩の国さいたま芸術劇場に決めたのには理由があって、それは音響が“デッド”だということ。残響がほとんどないんだよね。10CMの音を残響なしの状態で、こちらのエンジニアにサウンドをデザインしてもらうってことをやりたくて。それができる施設は、ホントなかなかない。今回から音をデザインできる音響チーム、そして空間を照明で演出できる凄腕照明チームに入ってもらったんだよ。チーム10CMとして。
クォン それでかな、実は僕たちは最初、音の違いにすごく戸惑ってしまって。韓国のライブでいつも出してる音とはあまりにも違ったから、それがいいものなのかどうかもわからなかったんですよね。
ユン 昨日はバンドも来てくれてたし、2人だけでやる曲とバンドでやる曲では聴かせたい音も違ってきますからね。
クォン 良い悪いの話ではなく、たぶん日本と韓国ではどんなサウンドをよしとするかの基準がまったく違うんだと思う。僕も日本でたくさんの公演を観てきたわけじゃないけど、僕らがサマーソニックに出た時もそう感じたし、日本で他の人の公演を観た時もずっと同じことを感じてたから。サウンドメイキングに対する感覚の差が、国によってあるのかも。
内田 イコライジングが違うとか?
クォン 僕が思ったのは、日本のライブは音がきれいすぎる。韓国はコンプレッションをガッとかけるんですよ。サウンドプレッシャーをかけた音が好きなんだけど、日本はすごくクリア。だから、それが日本の人のサウンド感覚なのかもしれないね。Linkin Parkのライブでもそういう音が出てたもん。METALLICAもそうだったし。だから、もともと日本はそうなのかもって思ったんだよね。
内田 韓国の人の音作りってすごくベースが好きなのかなって思いきや、中域の音が抜けてたりとか、そういうところがやっぱり日本とは違うんだなって、韓国のフェスとかに行くと感じるな。
クォン 僕はそれまで韓国でしか公演を見たことがなかったわけだけど、日本でLinkin Parkを観た時はびっくりしたよ。「なんでLinkin Parkなのにサウンドがポップスなんだ!?」って(笑)。でも、昨日の10CMもそうだったんじゃないかなって思うんだよね。もともとの(韓国の)サウンドでやるのがいいのか、日本のスタイルに合わせていったほうがいいのかについては今後相談したいと思うんだけど、ただ、今しゃべってて思ったのは、他の海外アーティストがあえて日本式のサウンドに対抗したりはしてないんだよね。聴きに来るのは日本の観客だから、耳が違う可能性もあるっていうか。だから、僕たちが多少しんどくても、聴く人にとっては今の音が自然なのかも。僕たちが適応していくべきなのかもしれないね。
ユン それもあるし、もっと日本でライブをやっていかなきゃなって思った。今クォンくんもしゃべってたけど、昨日のサウンドが日本では正解なのかもしれないし。日本で正解とされるサウンドがあるなら、日本の人が聴く分にはよかったのかもしれないし、だとしたら日本の人の音の好みに合わせるほうがいいんじゃないかなって。とはいえ、どうやったら10CMの魅力をすべて伝えられるか考えたいね。僕たちが耳を慣れさせていけばいいやっていう。
クォン 僕たちの耳は韓国式ですから(笑)。
内田 そこが迷うところだよね。もともとの10CMの音を変えるっていうのも変な話なんだけど、どこまで日本に寄せるのかっていう。そういう話を、実は今までそんなにしたことがなかったよね。
クォン やっぱり僕たちが合わせたほうががいいんじゃないかな。サウンドのために音楽自体を変えたり、トーンを変えたりするわけではないんだし。
内田 コンプをかけるかかけないか、かけならどうかけるかイコライジングはどうするかとかこれが絶対10CMらしいっていうやり方があると思うんで、そこは共有しつつ、どこまで日本式に合わせるかっていうのが課題だね。

日本で初めて10CMに接する人がもっと増えてほしい
10CM
--日本のファンについては、どういった印象を抱いていますか?
クォン 日本のファンは一度好きになったら簡単には離れていかないと聞いています。でも、韓国は本当に一瞬で変わるんですよ。だから、これはまだ気が早い話かもしれないけど、もし日本のファンが韓国と同じ規模になったとしても、日本のほうが少しは自由にやれるんじゃないかなと思ってるんですよね。なぜなら、韓国ではライブに来る80%の人が僕たちの曲をほとんどど知らないんです。だから、ちょっとマニアックなライブをやると誰もついてこれないっていうジレンマがある(笑)。
内田 日本の観客は、もちろん自分が知ってる曲を聴くのも好きなんだけど、そこで新しい曲を知るのも好きだと思うな。
クォン 日本はまだCD市場だしね。この問題がなぜ韓国で起きるのかというと、韓国はCDがないから。シングルだけが有名になるんですよ。
ユン 自分が好きな曲だけを選んでダウンロードするから。
クォン アルバムを発表しても、全曲聴く人はほとんどいない。だけど、日本はまだまだCDが優勢だから、やっぱりライブに向かう心持ちも違うよね。
--自分が好きな曲をやらなくても、満足できることは多いですね。
クォン 僕もライブを観に行くとそういう気持ちになるけど、でもやっぱりそうじゃない人も多いから。特に、韓国の年末ライブがどんな雰囲気かというと、まずほとんどの人がデートをしに僕たちのライブに来るんですよ。僕たちのライブは全然見ずに、キスばっかりしてるんですから(笑)。だから、どういうライブにするべきかについては事前にちゃんと考えておかないといけないんですよね。
内田 韓国のステージを観てまず日本の人がびっくりするのは、10CMもそうだけど、お客さんとの距離が近い。お客さんが話しかけてくるもんね。ああいうスタイルってなかなか日本にはない。
ユン それはファンの方が盛り上げてくれるから、自然にそうなるんですよ。
--日本の観客は恥ずかしがりな人が多いから、なかなか韓国のようにはならないですよね。
クォン 日本でもああいうふうにやれってこと? やれと言うならやりましょう! 僕はそっちのほうが全然楽だ!(爆笑)
内田 もっとそういうふうにガンガンやっていいんじゃないかな?っていう思いもある。韓国ではやれない曲を日本でやればいいんですよ。
クォン 日本ではセットリストもそういうふうに組んでるんですよ。でも、日本ではなんだか鑑賞されてる気がして、2時間ずっとカッコつけてるのは大変なんですから(笑)。うつむきながら座って、静かに歌うっていう。韓国でライブする時は盛大に騒いでるのに(笑)。日本ではまだちょっとおたがい遠慮してるところがあるんじゃないですかね。それに、一般的に韓国の人は表現上手と言われてますしね。
--最後に、4年間の日本活動を振り返って、言いたいことは?
クォン 日本でライブをやるたびに来てくださる方に、まずは感謝の気持ちを伝えたいです。最初はすごく小さいところでやってたのに、すごく不思議ですよね。いつもありがとうございます!
ユン 内田さん、今までありがとう。今まで内田さんが僕たちの期待を応えてきてくれたこと、ちゃんとわかってます。がんばってたら、きっと今よりもっといい日が来るんじゃないかなと思います。ファンの方もそれまで楽しみに待っていてください。いつまでも忘れないでください。これからもライブに足を運んでくれたらうれしいです。
内田 さっきも言ったけど、やっぱり韓国とイメージは違うかもしれないけど、バンドとして10CMのイメージを届けたいというのが僕にはまずあって、それは続けていきたい。その先に10CMが10年後、20年後、30年後、どんなアーティストになりたいのかっていうのをちゃんとシェアして、日本ではまだこれだけだけど、ちゃんと未来図みたいのを共有して進んでいけたらいいなと思っています。もちろん、韓国でも10CMが長く続くことを祈ってます。韓国でも自分のスタイルを貫き続けているバンドってあまりいないけど、10CMにはぜひそうなってほしいです。日本から見守っています。
取材・文=尹秀姫(ユン・スヒ)

日本のファンの皆様へ KJ-MUSIC代表 内田嘉
このインタビューを掲載することに正直、私は悩みました。ユン・チョルジョンの脱退を知り、10CMの2人が未来について話している姿を紹介することで、日本のファンの方々を余計に悲しませてしまうのではないか。そんな風に思ったからです。今日(2017年7月10日)時点、ユン・チョルジョンからコメントは出ていません。
韓国の所属事務所が発表した内容以外、弊社にも情報が入ってきていません。
辞めるしかなかった選択だったとしても、その決断は想像できないほどの苦渋の選択だったはずです。
ユン・チョルジョンというアーティストは、音楽を、10CMを、ファンを、何よりも大切に思っている人です。
そんな人だから、音楽や10CMへの想い、ファンの方々への想い、そんなユン・チョルジョンの想いを今お伝えすることが、唯一、皆様への感謝の気持ちをお伝えることだと思い、インタビューを担当した尹秀姫さんならびにSPICEの担当の方にお願いし、掲載いたしました。
とはいっても、これまで10CMを支えてくれた日本のファンの方にメンバーから直接ご挨拶することなく、このような形になってしまったことにお詫びのしようもございません。
そしてこの場でもう一つお知らせがあります。
4年にわたり10CMの日本事務所として10CMと共に歩んできた弊社、KJ-MUSICと韓国の所属事務所、マジックストロベリーとの10CMに関するマネージメント契約が終了となりました。
10CMと日本のファンの方々が未来に向かって共に歩めるように先方と交渉を続けておりましたが、このような結果となりました。今回の鼎談では10CMの今後の日本公演への想いも語っています。今後の公演について3人で語り合った時間は1時間を越え、鼎談を越えたミーティングのような時間でした。
日本のファンの方々とどう歩んでいくか、真剣に考え語ったこの鼎談での姿をお伝えすることでしか、日本のファンの方々への感謝と愛情を伝えるしかない今の状況、このような形で最後に皆様に感謝を申し上げることになってしまったことに、深くお詫び申し上げます。
4年に渡りまして日本のファンの皆様に温かく応援して頂きましたこと、KJ-MUSICスタッフ一同、心より感謝申し上げます。そして今後共、10CMを、ユン・チョルジョンをどうぞよろしくお願いいたします。
10CMとの出会い、そして皆様との出会いは、SPICEのよしぞうDの「本当に音楽は国境を越えるのか?」で今後紹介させていただきたいと思っております。
最後に本記事のライター・尹秀姫さん、掲載をしていただいたSPICEの関係者の皆様、公演関係者の皆様、そしてファンの皆様に心より御礼申し上げます。
10CM

「10CM Night~オヌルパメVol4」の会場で販売した日本限定のフォトブックを公式HPにて販売中。
過去の日本のオリジナル公演の 貴重なライブ写真、リハ−サル風景、東京の一角で撮影された写真など、 日本でしか見られないメンバーの表情が詰まった40Pにわたるレアアイテムです。
また「10CM Night~オヌルパメVol4」のアートワークとレコード風特製缶バッチセット2個入りをセットにした【 フォトブック+缶バッチセット】も販売中。詳しくはhttps://www.10cm-kjmusic.com/で。
商品はなくなり次第販売終了とします。
■詳細は公式HPにて

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