【サンサナー】どうすれば相手に気持
ちが伝わるのかを考えて歌えた
ウチナーグチ(沖縄語)と独特の音階やリズムを用いた楽曲をコブシを効かせ歌い上げるサンサナー。新しい沖縄ポップスを提唱する彼女たちの最新作について訊く!
取材:ジャガー
“NEO沖縄POPSユニット”と資料にありますが、サンサナーはどういう経緯で結成されたのですか?
ユリエ
新しい沖縄音楽で沖縄を盛り上げようというオーディションで集まった3人です。しっかりとしたコンセプトがあったので、オーディションへの参加も沖縄音楽に触れている人しか受けられないという。そこで残ったのが私たちなんです。
ビジュアルであり、基盤にある音楽からは沖縄が感じられるのですが、そこばかりにとらわれていないですよね。
アーサ
そうですね。私たち自身、新しいことに挑戦していきたいって気持ちが強いので。いつもは楽曲をプロデューサーの上地正昭さん、カンナリさんのふたりが作ってくれるんですけど、今回は初めて作詞にも挑戦しました。
それが「ビーチパーリー」ですね。海辺に集まって仲間同士ワイワイ過ごす、楽しそうな光景が目に浮かびました。
アーサ
沖縄では“ビーチパーティー”を“ビーチパーリー”って言うんですけど、こういうパーリーだったら楽しいだろうなっていうのを書きました。
ユリエ
海行って、バーベキューして、歌ってっていうのはみんなするんですけどね(笑)。“よし、今からビーチパーリー行くぞ!”“何を用意しよう?”とか、普段の行動を思い返しながらね。
アーサ
コール&レスポンスを意識して、《来わ 来わ》とかディスコっぽく言葉をはめてみたので、ぜひライヴではみなさんに参加してもらいたいです。
ミィキ
振り付けがコント仕立てというかね、お芝居みたいになっていて、琉舞とはまた違った面白さがあります。
ユリエ
初めてのソロパートもあるんですよ。前作は1stミニアルバムということもあって、歌うことに必死で…今回はどうすれば相手に気持ちが伝わるのかを考えて歌えたので、3人各々の気持ちを感じて聴いてほしいですね。
「デージなたん」では、スカが取り入れられていて驚きました。サビ前の弾けっぷりが可愛らしいですよね。
アーサ
振りも可愛いんですよ。
ユリエ
これはプロデューサーおふたりの提案で“ここからサビだぞ!”っていうことをキメる部分なんです。
ミィキ
“咲き誇れ!!!!”って感じで歌いました(笑)。
アーサ
プロデューサーからのアドバイスが“もっとバカになって!”とかで。ツアーと同時進行でスケジュールは過密だったんですけど、作業自体はすごく楽しかったです。
「MOLE MOLE」も1曲目からテンションを上げてくれる曲ですよね。
ユリエ
メロディーだけ聴くと抜け切らない部分に違和感があったんですけど、歌ってみると心地良くて。ただ、テンポが速いから三線で弾けるのかなっていう不安がありました。
アーサ
サンサナー史上最速ですから。三線は腱鞘炎覚悟で(笑)。
ユリエ
しかも、ライヴの頭で使われることが多いんですよ(笑)。
アーサ
島太鼓などの沖縄の楽器がたくさん入っているのも聴きどころですね。
「サンサンサンサナー」はいかがですか?
ユリエ
やっぱり、自分たちの名前が入ってるとテーマ曲みたいな感じはします。可愛らしさとちょっと切ないメロディーが好きですね。夏休みにこんなことがあったなぁって思い返してる女の子が浮かぶ曲です。標準語も入れて、より伝わりやすくなっていると思うので、次のライヴからはみんなで歌いましょー!
アーティスト