キスマイのツアー、舞祭組・藤北コー
ナーを潰してJr.の見せ場を作ったこ
とに賛否両論

　コンサートの盛り上げに欠かせない存在といえば、バックダンサーを務めるジャニーズJr.。ジャニーズアイドルのコンサートには必ずと言っていいほど登場する存在でありながら、どのグループにどのJr.ユニットがつくのかは、当日まで明かされないことが多い。

　しかし、今回のツアーが始まる直前に発売された女性誌「STORY」2017年6月号（光文社）のインタビューで、メンバーの北山宏光が「ダンスが上手いユニットにオファーしたから彼らの見せどころを作りたい。Jr.にいっぱいチャンスをあげてと滝沢（秀明・タッキー＆翼）君にも言われてたし」とほのめかしていた。この発言から、ダンス技術に定評のあるユニット「Travis Japan」の名が浮上。その臆測通り、今回のツアーにはTravis JapanをはじめとするJr.が出演している。

　曲と曲の間で披露されるダンスパートや、会場内モニターでのメンバー紹介など、滝沢の助言に沿ったと思われるTravis Japanを使った演出は、初日から各所に見られた。そんな中、5月27・28日に行われた札幌真駒内セキスイハイムアイスアリーナ公演では、これまでセットリストには組み込まれていなかった“Jr.コーナー”が新たに設けられ、Travis Japanが「so Crazy」「Supernova」の2曲を披露。彼らの見せ場を渇望していたJr.ファンからは、「まさか2曲歌うと思ってなかった、キスマイありがとう！」「パフォーマンスで魅せるグループだから、歌ってくれてうれしい！」と、歓喜の声が上がっていた。

　しかし、この変更にキスマイファンからは不満の声も。Jr.コーナーがセットリストに挿入されたことにより、初日から設けられていたキスマイの人気コンビ“藤北”こと北山宏光と藤ヶ谷太輔の2人が、ステージ上に置かれた更衣室で着替えるサービスコーナーがなくなってしまったのだ。そのため、「Jr.コーナーよりも、藤北が見たかった」「藤北コーナーを削ってまでJr.に踊らせる意味は？」「トラジャが歌ってくれるのはうれしいけど、お着替えコーナーは残してほしかった……」という声も少なくない。

　また、キスマイの派生ユニット「舞祭組」も初日の公演以降登場しておらず、「キスマイのコンサートなんだから、舞祭組を優先してほしい」「せめてトラジャと舞祭組1曲ずつ歌うとかにしたらよかったんじゃない？」「Jr.コーナーを入れるなら、舞祭組のコーナーを復活させて！」と、不満を訴えるファンも。