【ライヴレポ】SHINeeが日本デビュー
5周年、5回目となる全国ツアーを完走
!新たなチャレンジと演出が合わさっ
た極上のエンターテインメント!!

白い垂れ幕を使用して、モノクロームの映像の世界から生身のSHINeeがステージに降臨。白のライティングの中で、幕開けにぴったりの曲「Gentleman」でパフォーマンスがスタート。強めのラップと伸びやかな歌声でスウィングさせる「Picasso」、「singing!」の合図と共に観客が参加する「JoJo」も、もはや恒例といった感じでタイミングもばっちりだ。さらに「Are you ready!?」とキーが煽り、「Breaking News」へ。高まるサビのメロディと重いビートが体を貫き、中央通路で踊るメンバーの姿に会場の温度が上昇。

最初のMCでは挨拶からの、「5回目の全国ツアー、日本デビューから5年、僕たちメンバー5人にかけて、5枚目のアルバムを引っ提げてきました!」とオンユが今ツアーについてスラスラ解説。すると、キーが「すごい、今日ペラペラで全然噛んでいない」と即座にリアクション。「こうやって、日本全国を回ることができるのは、すべてはみなさんのおかげだと思いますので、いつも、ありがとうございます」と語り、「今日もすごくテンション上がって、一緒に楽しみましょう!」(テミン)、「ホントにOKですか!?」(ミンホ)、「力一杯、楽しんでください」(ジョンヒョン)とライヴを再開。

5人が丸くなって手を合わせたり、床に仰向けに寝て、腕で引き寄せるフォーメーションの「Get The Treasure」では、天井からのショットをスクリーンに映し、バリエーション豊かなダンスを余すところなく見せてくれた。そして「Lucifer」では、白幕が閉じて、水に飛び込む映像とミックス。シャツ姿ながらも、美々しい腹筋と水中でのダンスを堪能している間に、華麗に衣装チェンジ。カラフルなスーツに着替えた5人が、セットの階段に現れ、ソロでのダンスを繰り広げる。ベンチを使っての多彩な動き、きらめく笑顔でポップな楽曲で会場にトキメキ成分をリリース。画面にアップになるメンバーのキメ顔、唇アップ、ウィンク、スマイルとキラー映像が映し出されるたびに、悲鳴のような歓声が巻き起こった。

一転、オンユにピンスポが当たり、「君のせいで」をアカペラで歌い出すと、静まり返る。センターステージが分割し、せり上がった部分の先端に5人それぞれが立ち、ゆっくりと回転。会場のどこからも、それぞれの歌う姿がしっかりキャッチできる演出となっていた。ミンホの低音ボイスが響く「1 of 1」を片手を前に振った紳士的なお辞儀で締めて、「Mr. Right Guy」へと繋ぐ。

ここで結成時の話や、お互いの印象を語る映像を挟み、アコースティック仕立てのUnplugged Medleyコーナーへ。センターステージで5人が横並びに椅子に座り、「JULIETTE」「Love Like Oxygen」「Hello」「Downtown Baby」を歌唱。美しいハーモニーに浸るだけでなく、<Hello!>とコール&レンポンスでのやりとりを楽しみ、大きく手を振るミンホとオンユに促されて、観客もペンライトで応えるなど、素敵な時間を提供してくれた。「日本語ならではの歌詞の響きが、すごく美しいと思いました。僕たちの声と歌詞を聴いてください」というテミンの曲紹介から「Melody」へ。愁いを帯びた表情での切ないバラードに浸った。

贅沢なステージはまだまだ続く。映像とセットがロンドン風になり、ミュージカル仕立てで「Your Number」「Replay -君は僕のeverything-」の合わせ技に。5人が恋するキュートな男子に変貌し、表情や動きがくるくる変化。そして後半最後のMCは、ファンとの嬉し恥ずかし交流タイム。「ペンライトで遊んでみたいと思います。みなさんのご理解とご協力のほど、よろしくお願いします!」とテミンが切り出し、ミンホの「せーの!」でペンライトの色をチェンジ。“100分の1チャレンジ”と題して、メンバーからの質問に当てはまる人は赤に変えるというやりとりに突入。キーが「GWにパリとローマに行く人」と言いつつ、「フランスとイタリア…以外でもいいけど~」と、なかなか定まらない。思わずオンユが「かわいいですね」と言うと、観客も溜まらず叫び声をあげる。続いてジョンヒョンが、「僕の質問!今日、SHINeeのライヴに来て、これから告白しようと思う方」とアナウンス。予想した人数、5人をぴったり当てる。「勇気を出して、頑張ってください」と応援メッセージを送ってくれた。

ラストスパートは、かけ声入りの定番曲「View」から、ドラマティックな「Become Undone」へ。ロンドンが舞台の映画モチーフのセットから次々とメンバーが登場する「Sherlock」、そして興奮がマックスまで高まったのが、センターステージでの「ABOAB」だ。分割して斜めにせり上がる部分に遊具が取り付けられ、目まぐるしく形を変えていくステージは、まさに極上のエンターテインメント。ラスト、エッジの効いたロックナンバー「Nothing To Lose」から、細かいコールが響く「Married To The Music」では、メンバーも楽しくてたまらないとばかりに、はしゃいでじゃれまくる。

ハイレベルなパフォーマンスを繰り広げた本編に続き、もちろんアンコールも全力だ。激しいダンスにカラーボール、フリスビー投げといったファンサービス、クラップしながらの大合唱と、最後の最後まで、極上の時間を提供し続けるSHINee。最後の挨拶では、それぞれの活動のお知らせと共に、小指を立てて約束的なジェスチャー付きで、テミンが「見守っていてください♡」とニッコリ。冬から春へと駆け抜けたツアーが終わった後も、次々と新たなチャレンジを見せてくれるだろう。この先もずっと、見守らずにはいられない!

写真/HAJIME KAMIISAKA、文/根岸聖子

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