茂木健一郎「素人のくせに口出すんじ
ゃなかった」

この日の放送では、脳科学者の茂木健一郎をゲストに迎え、白熱した議論を交わした。先日、茂木が「日本のお笑い芸人のメジャーとか大物だとか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとかけ離れているし、本当に終わっている」と発言したネットニュースを紹介したことから、今回念願かなっての共演となった。

茂木は「日本のお笑いは空気を読み過ぎなんじゃないか。日本のお笑い界って、大御所が面白いと言うか面白くないと言うかで価値が決まる。それが基準になってしまっているのでは? 先輩の芸を乗り越えようという下剋上がなくなってしまうのでは」と、問題提起。さらに日本の笑いは技術水準が高いけれども、コンセンサス社会が背景にあり同調しすぎる傾向があると持論を展開。さらに「日本の地上波テレビはオワコン。かつては民放のゴールデンで何か(番組を)やってたらステータスだったけど、みんなにウケる(地上波テレビが)当たり障りのないことを追及していった結果、相手にされないメディアになってしまったという感じがある」と茂木は自身の考えを熱く語った。



村本はそれに対し「スポンサーのものじゃないですかテレビって。様々な規制がある中で、お笑い芸人は手を変え品を変えやっていると思う。お笑い芸人がオワコンじゃないんですよ」と話した。茂木もそれには「地上波テレビの中での芸人の振る舞いがオワコンだと思う」と同意を示した。

また、お笑いの賞レースについても話が及び、「お笑いの賞レースで優勝する芸は昔から変わってない」と茂木が意見。「アメリカとかイギリスのコメディは使うネタやアプローチなど変化しているんだけど、日本のそういうところ(賞レース)で優勝するのはずっと昭和から変わっていない気がする。本質的に進化が無いって感じがする。もうちょっと違うものが見たい」と話すと、村本は「この議論は、茂木さんやっぱり素人。不毛というか、その辺の居酒屋のおじさんと話している感覚」と茂木氏を批判。村本は「賞レースの予選などは、お笑いのめちゃめちゃコアな人たちが見に来てる。すごいシビアだから、あるファミコンソフトで優勝したとして、次にソフトを変えるだけじゃ笑ってもらえない。ハードを変えていかないと、みんな笑わない。みんな新しいものが見たいんですよ」と、お笑いの複雑さを語った。



その後も議論は白熱し、各々の意見交換が続く中、今回の議論の発端になった茂木の発言について、自身で「俺も怖かったよ。お笑いで大御所の方々を間接的に批判するってことだから」と胸の内を明かした。それを聞いた村本は、茂木の発言に対する周囲の反応について「(茂木さんのことを)“芸人でもないのに”とか、思考停止した人ばっかりだったから、そう思うなら茂木さんを呼び出して、
聞けばいいじゃないですか」と、自身が行動を起こし今回の対談に至った経緯を話した。

最後に、茂木が「俺も反省してるもん、素人のくせにこんな口出すんじゃなかったなって」と発言をすると、「いやいや、こういう笑いについての議論ができることがいいんですよ」と村本。議論を見ていた視聴者からも「芸人は変わっていく必要があると思う」など、様々な見解のコメントが寄せられた。本音の議論が熱く交わされ、村本も茂木氏も最後は笑顔で番組を締め括った。

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