KITSUNÉ発!イケメン大型新人バンド
Parcels初来日記念インタビュー



ノア(以下N):今夜はマジでクレイジーで、スペシャルで、すごいショーだった!本当に素晴らしかったよ。ステージに立ってオーディエンスを見渡して、一瞬何が起こっているのか分からなくなるくらい。

パトリック(以下P):変な感じだったよね(笑)オーストラリア人もいたし、ドイツ人、とにかく色んなオーディエンスがいて、僕たちにとって新たな経験になったよ。

――日本に訪れるのはプライベートも含め初めてですか?

N&P:初めてだよ!

――初めての日本の印象はいかがですか?オーストラリアやヨーロッパとは全く異なる場所だと思うのですが...

N:何もかも180°違うからね!全部がクールに感じるよ!

P:みんな礼儀正しくて優しいしね。日本に来る前に数ヶ月オーストラリアで過ごしてたんだけど、僕たちの地元は小さい街で、そこから突然東京にきたから余計東京が大きな街に感じるよ。

――日本についてからどこかに遊びに行きましたか?

N:渋谷や原宿に行った。CDショップや古着屋に行ってショッピングをしたよ。





――おそらく日本でのインタビューはSPICEが初めてになると思うので、バンドが結成された経緯などを教えてください。

N:もともと僕らは小さい頃から仲が良くて一緒に音楽活動をしたり、別々のバンドで活動したりしていんだけど、みんな学校が一緒だったってこともあって自然とこのメンバーでバンドを組むことになったんだ。それでこのバンドの方向性とかプロジェクトが決まって、すぐにみんなでヨーロッパに飛んだよ。

P:ヨーロッパに移ってからは、今までよりさらにエレクトロを聞くようになったし、書くようになったね。僕らはフォークやファンクもやってきたから、エレクトロなサウンドとそれを融合できたら面白いなって思った。

――オーストラリアのバイロンベイ出身ということですが、なぜ遠く離れたベルリンに移ろうと思ったのでしょうか?高校卒業後、間も無く全員でヨーロッパに移住することは大きな決断だったと思うのですが

N:みんな僕らに「なんで移住なんかするんだ?」「何考えてるんだ?」って聞いてきたけど、実際僕らは何も考えていなかったからね(笑)高校も卒業したし、みんなで音楽だけやっていたいな〜、そうだヨーロッパに行こう!ベルリンに行こう!みたいな軽いノリで。

P:実際ヨーロッパだったらどこでも良かったんだけど、ベルリンならヨーロッパの真ん中で、クールだし、ヤングカルチャーも熱いし、僕らにちょうどフィットしたんだよね。



――​オーストラリアとドイツのミュージックシーンの違いについてはどう感じていますか?

N:全く正反対。ベルリンの音楽シーンはエレクトロがメインだよね。どこ行ってもテクノやハウス。でも僕らの地元(バイロンベイ)はギター片手にソングライティングして...って感じで真逆なんだ。だから僕らのフォークミュージックのスタイルは地元から影響を受けて、エレクトロニックな部分はヨーロッパから影響を受けているんだと思う。

――​オーストラリアのミュージックシーンは、Tame Impalaを筆頭にTotally MildやThe Crease、King Gizzard & The Lizard Wizardなど、次々にイケてるバンドが出てきていて個人的にもとても注目しています。

P:オーストラリアから世界的なバンドがたくさん出て来るようになったのはここ5〜10年の間だよ。

N:メルボルンのインディー音楽シーンは本当に最高。どのミュージシャンも本当にスキルがあるし、ハイクオリティで、オーストラリアらしさがあって。たまにメルボルンや地元が恋しくなる。

――地元のバイロンベイはどんな場所ですか?小さな街と聞きましたが

P:小さな街だよ。もともとはヒッピーやサーファーがたくさん住んでた街で、音楽やアートで溢れているんだ。いいバンドもたくさんいるよ。

N:バイロンベイはみんな自由で気さくで、細かいことは気にしないんだけど、そういう部分はベルリンにもリンクしている部分があると思う。ベルリンも自由な街だし、バイロンベイのちょっと暗いバージョンって感じかな。







――Parcelsの曲を何曲か聞かせていただいて、70’sのロックや80’sディスコなどの影響を感じたのですが、影響を受けたアーティストやバンドはいますか?今回の公演でもDavid Bowieの”Let’s Dance”を披露していましたが…

P:影響を受けたバンド...沢山いるよ。僕たち影響されやすいからね(笑)特に70-80’sからは強い影響を受けているよ。フォーク、ファンクやディスコ、The Rolling Stonesとかもね。このParcelsっていうプロジェクトを通して僕たちがやりたいことは、エレクトロとか現代の音楽と、僕らが影響された70-80’sのクラシックな音楽を融合させることだからね。

N:今のアーティストで影響を受けたのはThe GorillazやDaft Punkかな。ジュールはメタル好きだし、みんな色んなジャンルから影響を受けてる。



――今月末にリリースされる『Hide Out EP』について教えてください。

N:このEPは僕らにとってすごく特別なものなんだ。今までデモは沢山録ってきたけど、この5人でスタジオに入ってちゃんと制作するのは初めてだったし、ヨーロッパに移ってからの色々な経験を詰め込めたと思う。今までのサウンドとは違うサウンドにチャレンジしたりね。大きなステップアップになったと思う。

――レコーディングはベルリンで?

N:そうだよ!

P:一日中みんなでスタジオにこもって曲作りしたんだ。すごく楽しかったよ!

N:普通はみんな1日中コンピューターに向かって、スタジオにこもるのって気が滅入るっていうけど、僕らの場合は違うんだ。自分たちでプロデュースすることが好きだし、みんなで時間をかけて作り込むことで、面白いアイディアが生まれたりするしね。

P:またスタジオに戻るのが待ちきれないよ。

――母国オーストラリアでのツアーを終え、東京、ヨーロッパツアーへと続くわけですが、デビュー3年でバンドとして世界を周ったり、ロンドンやパリ公演がSOLD OUTしている現在の自分たちの人気についてどう感じていますか?実感はありますか?

N:う~ん。まだデビューして間もないし、まだまだこれから。成長途中って感じかな。僕らのライブを見にきてくれる人たちがいるっていうだけで嬉しいし、すごくありがたい。ファンの前でライブできることが本当に楽しいし、愛を感じるよ。でもまだ今の段階でバンドとしてすでに成功しているとは言えないんだ。

P:僕らの目標は高いからね。もっともっとビッグになりたいし、沢山の人に僕たちの音楽やパフォーマンスを楽しんでもらいたい。

――最後にParcelsとしての今後の展望についてお聞かせください。

N:自分たちが納得のいくデビューアルバムを作り上げることだね。今年はツアーも沢山回るし、フェスにも出るからオフがほとんどなくて、その中で曲を作りあげていくのは、今までにない大きなチャレンジになると思う。

――ありがとうございました!

N&P:ありがとう!











短い滞在期間の中、古着屋さんやカラオケに行って東京をエンジョイしてくれた様子。ヨーロッパでも人気急上昇中の彼らから今後も目が離せない。今月末リリースの『Hide Out EP』も要チェックだ。


取材・文=yukika 撮影=Tammy Volpe



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