【ライヴレポ】DISH//にドラマー・D
AICHIが加入!4人ラスト&5人初の記
念すべきステージでさらなる飛躍を誓
う!!

“TIME LIMIT MUSEUM”と題した今回のライヴは、ステージ左右には大きなシャンデリアが天井から下がり、洋館を思わせるステージセット。オープニング映像で、“鉄仮面の男”に封じ込められてしまった少女の助けを求める声が聴こえてしまった4人が、“特別な人間しか来られない特別なミュージアム”へと向かうと、そこには4人の先祖の肖像画が。MASAKIが「昔から一緒だったんだね、俺たち」と言い、RYUJIが「どうする?」と問いかけると、「乗りかかった船だ、俺たちにしか少女は救えない」とTAKUMIが決意、「やってやろうぜ、先祖の名にかけて!」とTo-iも同調して、力を合わせて少女を助けることに。タイムリミットは、2時間後だ。

肖像画から抜け出てきたような、貴族風衣装で登場した4人、1曲目は、メロウなR&Bナンバー「No One Else」だ。壮大な映像演出に、彼らの叙情的な歌声、しなやかで熱情を秘めたダンスがよく映える。

一転、MASAKIとRYUJI、TAKUMIとTo-iの二手に分かれて、ステージ左右に伸びる花道へと駆けだしたのは「Shall We Dance????」。「盛り上がる準備、できていますか!?」とTo-iが叫び、全員がダイナミックなダンスの見せ場で沸かせて、MASAKIとTo-iが抱き合って歌う場面も。

リフトアップするセンターステージで4人が腕を挙げてジャンプ、スラッシャー(ファンの総称)が全力でクラップ&コールをしたのは「KLAP」。「サイショの恋~モテたくて~」では、RYUJIがTo-iの顔を両手で挟んでキスを迫ろうとジャレついたり、キスしようと接近したTo-iに「それやめろってホント!(笑)」とTAKUMIが冗談で詰め寄ったり。DISH//のステージは、どうしたって楽しい。

さらに、祖先の持っていた音楽の力が込められた楽器を手にした4人は、自己紹介を経て「I Can Hear」へ。ダンスロックバンドの本領を発揮して、エモすぎる!

MASAKIがギターソロでも魅せた「Never stop now!」。To-iがDJ卓を離れ鍵盤を奏で、“鉄仮面の男”がサックスを手に花道に現われた「トワイライト」。TAKUMIの爪弾くアコースティックギター、To-iの鍵盤演奏はじめ、4人が心を込め丁寧に歌い音を紡いだ「サクラボシ」。MASAKIとRYUJIが肩を寄せ合って演奏したり、MASAKIの肩に手を回すTo-iのDJ卓にTAKUMI、RYUJIも集まったりしつつ、パンキッシュに突き抜けた「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」。昨年も前年に比べてバンドとしての成長を感じたが、プレイヤーとして表現欲の尽きない彼らの進化スピードはとんでもなく速いなと、つくづく思う。

再びの映像で、“鉄仮面の男”にうながされ、ひとりずつ扉を開けていくと……その扉が武道館のアリーナやスタンドの客席入口の扉に繋がっていたという粋な演出で、それぞれのソロ曲へ。なぜか“鉄仮面の男”もEBiDAN KiDSを従えて「踊らにゃソン! Song!」を歌って踊ったわけだが、その謎は、アンコールで明かされることになる。

その“鉄仮面の男”に、「お前たちが常に新しい挑戦をしていることは知っているが、日本古来の楽器演奏でもパワーを発揮できるのか?」と挑まれてのチャレンジ企画・三味線演奏では、“鉄仮面の男”の和太鼓演奏に導かれ、袴姿で三味線を携えた4人が登場。練習期間は音が思うように出ず相当苦戦したようだが……お正月にぴったりな「さくら さくら」、そして「晴れるYA!」を独奏(しかも最初の一音は弦楽器経験のないTo-i!!)、合奏を織り交ぜて見事やり遂げてしまった彼らは、やはりただものではない。

緊張から解き放たれた彼らは、どう年越ししたかをわちゃわちゃトークで振り返り、4月スタートの音楽情報バラエティ番組『関内デビル』(tvk)にRYUJIがレギュラー出演決定という嬉しい報告をした上で、EBiDAN KiDSたちも一緒に盛り上げた「スーパーグランドハッピーニューイヤー」へ。映像で皿神社が出現、DISH//がコーナー出演するラジオ番組『ナガオカ×スクランブル』(CBCラジオ)のMCである永岡歩が宮司に扮して、受験生のために全員で合格祈願をしてフライングディッシュ。これはもう、ハッピーな一年になるはず!

捕らわれた少女を救うべく、より大きなパワーを求めて「HIGH-VOLTAGE DANCER」をきっかけに熱量を高めていく。TAKUMIとRYUJIが向き合って歌い、ソロ回しもきまった「TENKOUSEI」。To-iが「2017年はお前らの愛の導火線に火をつけてやるぜ!」と宣言、スラッシャーと一緒に大ジャンプした「愛の導火線」。スラッシャーのひと際大きなメンバーコールと大歓声を浴びた「変顔でバイバイ!!」。DISH//の歌、演奏、ダンス、スラッシャーの声援によって、最後には、見事“鉄仮面の男”の鎧を打ち砕いたのである。

アンコールで、「重大発表があります!」と切り出したTAKUMI。なんということか、新メンバー加入が突如告げられると、どよめく場内。しかも、「このステージに出ていた人です」とは……そう、“鉄仮面の男”こそが、新メンバー。その素顔は、元カスタマイZのドラマー・DAICHIだ。ステージ奥から、DISH//のロゴマークが描かれたドラムセットごとパワフルなドラミングをするDAIICHIが登場、そのままなだれこんだのはアッパーチューン「東京VIBRATION」だ。続く「FLAME」にしろ、コーラスもこなすDAICHIが、まったく違和感なく溶け込んでいるではないか。

TAKUMIが「今日がこの5人でのスタートの日です!」と高らかに言うと、「末永くよろしくお願いします!」と感無量な様子のDAICHI。ラストの「JUMPer」では、4人がDAICHIを囲むようにドラム台に集って、早くもバンド感全開。強力なメンバーが加わったからには、2017年のDISH//はますます怖いものなしだ。

写真/草刈雅之、文/杉江優花

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