私立恵比寿中学、“深海”をテーマに
『クリスマス大学芸会』開催！来年春
のワンマンツアーを発表!!

時にはジャングル、時には宇宙、はたまたおもちゃ工場など様々な舞台で繰り広げられるエビ中年末のワンマンコンサートは、「King of 学芸会」を標榜する彼女たちにとって最もハレの舞台。今年は「エビ中のオーシャンズガイド」と題し、様々な海洋生物が生息する“深海”がステージモチーフとして起用された。

大学芸会恒例のオープニング映像には、クリスマスに豪華客船（『E.B.C.ブリリアント号』）でクルージングを楽しむ乗客たちが映し出され、添乗員に扮したエビ中メンバーがひとりひとり紹介されていく。そんな中、突如船内の明かりが点滅、華やかなパーティームードは一転、不安と動揺へと変わり、操縦室にいる船長は信じがたい状況に言葉を失う。海面から飛び出した巨大な海洋生物に丸ごと飲みこまれてしまった客船は深海へと沈んでいく…。

ステージ上の緞帳が下ろされると、そこはすでに海の底。彼女たちを飲みこんだと思われる巨大なアンコウの口の中に板付いたメンバーは、約2年ぶりの披露となる「Thanks! Merry Christmas K」で公演をスタートさせた。4曲目の「参枚目のタフガキ」までをノンストップでパフォーマンスし終えると、「みなさまをご案内するわたしたちガイドの紹介をさせていただきます」（安本彩花）と、映像で見られた添乗員姿のエビ中メンバーが各々自己紹介。大学芸会ならではの珍しいトラックを挟みながら、リリースしたばかりのベスト盤より「仮契約のシンデレラ」「手をつなごう」などの代表曲で息つく間もなくステージが進行していく。そして転換VTRをはさんで、大学芸会恒例のユニットコーナーへ。今年は、楽曲を手掛ける3名のプロデューサー（さつき が てんこもり、尾形回帰、角田晃広(東京03)）が、それぞれ事前にドラフトで選出したメンバーで、海の生物をテーマに取り組んだ楽曲を披露するという初の試みにチャレンジ。紹介VTRによる各プロデューサーの曲ふりで、各ユニットがそれぞれテーマ（クマノミ、イソギンチャク、カニ）に則った個性豊かな衣装で登場、学芸会の名に相応しい演出で観客を沸かせた。

衣装も新たにコンサートは中盤に突入。最新シングル「まっすぐ」のカップリング曲、「CHAN-CHARA-CHAN」「イイトモ」の初披露をはさんで、「まっすぐ」ではステージ上での早着替えに挑戦。暗転したステージの薄暗闇の中、淡く光を放つクラゲの如くスカート部分が発光し幻想的な世界を創出。さらに上空からは雪が舞い降り、クリスマスにぴったりの荘厳なパフォーマンスとなった。

コンサート終盤の口火を切ったのはベスト盤収録の唯一の新曲「サドンデス」。岡崎体育が作詞・作曲のみならず、MUSIC VIDEO初監督を務めたことで話題のこの楽曲は、メンバーが次々にダンスバトルで脱落していくという内容。台詞パートを変幻自在に組み合わせられるという「8段変則型LIVEソング」（岡崎体育）との触れ込み通り、CDとは異なる演出にファミリー（エビ中ファンの総称）は大興奮。今後のエビ中ライヴ定番曲となることを予感させる大盛り上がりをみせた。そしてここからは、エンディングまでノンストップで代表的なライヴチューンを連発。「MISSION SURVIVOR」「ちちんぷい」「春休みモラトリアム中学」では火柱やキャノン砲などの特効を交えクライマックスを演出。オーディエンスのコールも会場に鳴り響き、会場の熱気は最高潮に達した。興奮冷めやらぬ中「エビ中のオーシャンズガイドはこのへんで終了となります。みなさまお気をつけて自力で地上にお上がりくださいませ」（星名美怜）の挨拶で幕を閉じた。

アンコール３曲を含め、両日ともに約3時間弱で全27曲を披露し、最後まで体力・気力漲るパフォーマンスで1万7000人の観客を楽しませた。なお、初日には来年2月25日に神奈川・パシフィコ横浜で行われるFCイベントを、そして二日目には2017年の4月～7月に実施する春のワンマンツアー発表。年明け早々の1月3日には、Negiccoとのツーマンライヴ、そして2月18日には初の海外ワンマンとなる台湾公演が決定している。