ビーチ・ボーイズ 44年目にして幻のアルバム『スマイル』が商品化

ビーチ・ボーイズ 44年目にして幻のアルバム『スマイル』が商品化

50周年ビーチ・ボーイズ 幻の未発表
作『スマイル』が11月に発売

今年結成50周年を迎えるビーチ・ボーイズが1967年に発売予定だった伝説的な未発表アルバム『スマイル』が44年の時を経て遂に11月2日にリリースされることが決定した。

「それはロックンロールの歴史上もっとも有名な未発表アルバムだ。」(米Rolling Stone誌)と長年その内容について語られて来た『スマイル』。

ザ・ビートルズがアルバム『ラバー・ソウル』(1965年)、『リボルバー』(1966年)、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)と、音楽的にまざましい進化を遂げていた時期。ビートルズのライバルとも言われていたビーチ・ボーイズも1966年に傑作アルバム『ペット・サウンズ』をリリース。『スマイル』はそれに続くオリジナル・アルバムとして、1966年‐67年にかけてレコーディング・セッションが行われていた。
しかし当時、所属レーベルとの訴訟騒ぎ、音楽的進化を遂げて変ってゆくビーチ・ボーイズに対する批判的な声、さらにこれら様々なプレッシャーで、楽曲制作のほとんどを手掛けていたメンバーのブライアン・ウィルソンが精神のバランスを崩してしまうなどの不幸が重なり、結局発売計画はとん挫、アルバムはお蔵入りとなってしまう。

その後も、発売を望む根強い声があったが実現せず、ファンは多数の海賊盤に収められたその断片でしかアルバム『スマイル』を体験することができなかった。
そんな、ビーチ・ボーイズ・ファン、いや、全ての音楽ファンにとって伝説的な作品となっていた『スマイル』が、結成50周年の今年、遂にリリースされることになった。

今回発売されるアルバム『スマイル』は、3種類のフォーマットで発売。スタンダード盤『スマイル』では、1967年当時に意図されたスタイルに可能な限り近い形で編集され、CD2枚組の『デラックス・エディション』、さらにCD5枚+LP2枚+シングル2枚+豪華ブックレットが収められた完全初回限定盤の『スマイル コレクターズ・ボックス』にはレコーディング・セッション時のハイライトや、デモ・トラック、ミックス違いなど『スマイル』の内容をより掘り下げた貴重な音源が収録される。

なお、ビーチ・ボーイズ日本公式サイト(emij.jp/beachboys/)では、この『スマイル』全世界でリリースされるのを記念して、ビーチ・ボーイズ楽曲人気投票をスタート。彼らのオリジナル・アルバムから厳選した名曲50曲の中からの人気投票で、2010年11月30日まで実施している。

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