亀梨は無言で、上田は怒鳴り、中丸は
……田口脱退を告げられたメンバーの
状況が明らかに

 上田といえば、中丸との仲の良さが有名で、ファンの間では「ロバ丸」というコンビ名が定着している。しかし、田口とも2人で食事にいくほど仲が良く、今回のインタビューでも「いちばん気を許せる存在」と認めるほど。その田口が脱退を考えていることなどつゆにも思わず、初めてその意思を伝えられたのは昨夏、メンバーが集まった会議室でのことだった。

 「脱退の意思を聞いた瞬間、田口くんを怒鳴ったらしいね」とインタビュアーに問われると、「はい、しました」と即答。上田は、過去2度のメンバー脱退により、ファンに悲しい思いをさせたことを重く受け止めているよう。他の3人も同じ思いだと信じていたため、最初は言っていることが理解できなかった、と振り返る。特に田口とは2人で食事にいってはグループの未来を語っていたため、「あのときの話はなんだったんだよって、やるせなさもあって……」と、怒鳴ってしまった理由を明かした。

 しかし、その時の田口は目がうつろで、その異変から彼が精神的に追い詰められていることに気付き、上田もクールダウン。ちなみに当時の亀梨は無言で状況を見守っていて、中丸は田口と上田の間に入って「落ちつこ、落ちつこ」とオロオロしていたという。グループの危機を目の当たりにした状況での行動にも、メンバーの性格や役割が如実に出ている。

 さらに、田口がファンへ脱退を生報告した大型歌番組『ベストアーティスト2015』(日本テレビ系)に出演したときの心境について聞かれると、ファンに対する申し訳なさしかないとしつつ、「だた、キャパシティーをはるかに超えていたんで、あいつ。出る前、震えてたし」と田口を気遣った。

 KAT-TUNメンバーとしてはいまだ怒りの感情があるとしながらも、親友としては田口のことを嫌いになれないと話すなど、複雑な心境を見せる上田。終盤、インタビュアーに、“10年後ならオリジナルメンバーである6人で会えるか?”と問われると、「10年と言わず、いつだって会えます。脱退した次の日だって。今までのふたりも、抜けた後に俺から距離を取ることはしてないんで。別に10年なんてそんな期間は必要ない」と、男らしい一面を見せた。

 このインタビューは、5月1日からKAT-TUNとしての活動を休止することを発表する前に行われたものだと思われるが、上田は脱退した人を含めてメンバーに対する揺るぎない信頼を持っているよう。活動休止のままグループが解散するのでは、と不安に思うファンも少なくないが、「KAT-TUNは必ず帰る場所、なくしちゃいけない家です」と語る上田の言葉を信じて、活動再開の日を待ちたいものだ。

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