"ロマンスがありあまる"川谷絵音の世
界「ゲスの極み乙女。」が挑戦したカ
ッコヨサとは!?

今回、分析する「ゲスの極み乙女。」もそんな楽しみ方をさせてくれる1組。2015年に紅白歌合戦に初出場したこともあり、ますます注目度は増すばかり。バンド名が覚えにくいのでお友達にLINEの内容として送る場合は「ゲス極」と略すのが通っぽくてよいですね。Vo.の川谷絵音を中心に発揮されるそのハイレベルな音楽、独特のセンスは各所でよく話題になりますが、彼らはテレビでの魅せ方もさすがです。
▽「オトナチック」で出演していた際の話。
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大人じゃないからさ
無理をしてまで笑えなくてさ
わかってはいんだけど
気付けば周りがくすんでいった
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テレビCMでも耳にするキャッチーなサビが特徴ですよね。
まず彼らは構成人数だけで言えば「4人」と、バンドしてはいたって普通なのですが、ギター2本ではなく、ギターボーカル＋キーボードの体制をとっています。
そしてステージの並びもギターボーカル＋ギターのバンドとは一見しただけで違う形。ボーカルがステージ向かって右側、キーボードが中央から少し左、ベースがそれより少し後方で左側、ドラムが中央後方です。
で、これによって何が変わってくるかというと、メインであるボーカルがぱっと映ったときに、よくある並びの場合と違って、後ろにドラムが映りこみにくいんです。これ、実際映像がないとイメージわきにくいかもしれませんが、実際映像で見てみると思いのほかスッキリした印象になります。
また、きちんと楽曲のコンセプトに沿って、衣装もかっちり大人なスーツ。そしてセットもシンプル。さらにはメンバーもあまりカメラに目線を向けてこない。照明だけでさりげないおしゃれをキメてくる。彼らの過去曲「ロマンスがありあまる」等と比較すると、その対照性が明確に分かります。
▽ロマンスがありあまる
彼らは並びや衣装・セットをシンプルにすることで、楽曲に沿った「オトナチック」な映像を演出しようとしていたわけですね。
そんなオトナチックな川谷絵音さん率いる「ゲスの極み乙女。」は2016年1月13日に新しいアルバムを発売します。
タイトルは「両成敗」。誰が成敗されるんでしょうね？
(TEXT: 海野ベッキー)