高田明の出演引退でジャパネットたか
たに予想されるさまざまな出来事
ジャパネットたかたの前社長高田明氏(67歳)がついに2016年1月15日の放送で、テレビショッピングの出演を引退することを明らかにした。同社まわりにこれから予想されることを、業界関係者に取材し列挙してみた。
引退ご祝儀注文が増えるかも?
あの甲高い声の高田氏がテレビに出なくなるとなることにショックを受ける人も多いが、ジャパネットを支えるのは60歳以上のシニア。彼らは高田氏のしてきた数々の生活提案に影響を強く受けている。義理堅い年代の彼ら、1月15日近くには、高田氏出演引退の「ご祝儀注文」が電話で集中することが予想される。
BS、地方局で記録的な視聴率が出るか
ジャパネットは地上波の首都圏ではテレビCM枠のみで見ることが多いが、そのほか番組としてBS、地方局で多く放映されている。
シニアはあまり番組を録画しないため、直接的な視聴率に跳ね返ってくる。引退ともなれば、当日の視聴率(BSの場合は接触率)は大きく跳ね上がることが予想される。支持率の高い県や、地元(長崎県)では記録的な視聴率も出るのではないだろうか?
シニアはあまり番組を録画しないため、直接的な視聴率に跳ね返ってくる。引退ともなれば、当日の視聴率(BSの場合は接触率)は大きく跳ね上がることが予想される。支持率の高い県や、地元(長崎県)では記録的な視聴率も出るのではないだろうか?
伝統は受け継がれるのか
番組枠の冒頭にはかならず「何局ネット」で何県で放映しているかを読み上げ、また佐世保と六本木に自社スタジオを作り生放送していること、お天気カメラや中継車までを保有していることから「高田明は、実は放送マニアだ」という声も根強い。これらの伝統は引き継がれていくのだろうか。また番組ののオープニングCGアニメは、高田氏の出演引退により作り直されるのだろうか。
後継はどうなるのか
塚本慎太郎、中嶋一成などMCも育ちつつあるが、企業としては既に高田元社長の長男が社長を継いでいる。今後誰が実質的な覇権を握るのか、売上は維持できるのかなど興味はつきない。
高田明がネットショッピングの未来を語
った
11月に出たムック「ECトップランナー8社が語るネット通販の未来 + 関連サービス250まとめ」(インプレス)では高田氏が「モノ売りの神髄」を語る貴重なインタビューが6Pにわたり掲載されている。気になるこれからのヒントが隠れているかも?
次のヒット商品は
テレビの買い換え需要がいったん冷え込んだところに、韓国の業者から仕入れたレイコップが大ヒット商材となったが、他に押していた東芝の掃除機製品は、今後東芝の白物家電事業継続が不透明となっているためどうなるかが微妙だ。最近はフジ医療器のマッサージ椅子やふとん、回線付きタブレットなどを推しているが次のヒットが望まれる。
116歳まで生きる
高田氏は2月の夕刊フジのインタビューで「116歳まで生きる」と言っている。健康グッズを勧めていたことからだそうだが、彼はいつでも若々しくシニアに希望を与え続ける存在。ぜひ長生きしてほしいものだ。
C級テレビ通販業者が「俺たちの時代だ
」と騒ぐ
テレビ通販は主に「自社で枠を買い切って行う場合」と、「番組枠を持つ通販会社・商社が商品/時間単位で小さい業者に切り売る」ケースとがある。ジャパネットの場合は前者だが、後者の買う側は一匹狼的な業者も多い。彼らは今、高田氏の出演引退で酒のネタに困らないというが、だからといって打倒できる策はゼロ。今日も同業者で「あれが売れない、これの在庫が…」と飲み続けている。酒ヤケする声がマイナーなテレビ局から聞こえてきたら、きっとその人達かもしれない!?
(文・楠尾 袋)
おすすめムック:テレビではわからないジャパネットたかたのすべて ジャパネットたかたを200パーセント楽しむ本(モータマガジン社)※2008年
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