サブカル映画はこれで決まり！見てお
きたい傑作３本勝負！

定番のハリウッドの大作映画や、漫画の実写映画に飽きてきている人、たまにはサブカル方面に走ってみませんか？
これまで知らなかったアンニュイな映画を見ることで、新しい映画の見方を知ることができるかもしれません。

シニカルでシュールで、ちょっとだけおしゃれ。
そんなサブカル映画の中から、傑作を３本まとめて紹介します。サブカルでありながらも、共感できる作品ばかりです。

1990年代後半を代表するサブカル映画として知られている「トレインスポッティング」。

主演のユアン・マクレガーが、腕を組んで立っているオレンジ色のポスターを見かけたことがある人は多いのではないのでしょうか。

「スラムドッグ・ミリオネア」で、アカデミー賞の監督賞を受賞したダニー・ボイル監督の出世作となったこの映画では、スコットランドを舞台に、ヘロイン中毒の若者たちの姿を描いています。

主人公のマークが、スコットランドで一番汚いと言われるトイレの便器に吸い込まれ泳ぐシーンや、ドラッグを断つときのシーンは、とにかくスタイリッシュで何度見ても飽きないもの。

青春映画としても知られていて、当時世界中の若者が共感を覚えていました。
上映時間は90分あまりと決して長くはありませんが、見応えたっぷりで、いつまでも心に余韻を残してくれることでしょう。

サブカル映画の代名詞的存在として知られている、スタンリー・キューブリック監督のアメリカ映画「時計じかけのオレンジ」。

1971年に公開された本作は、これまでスタンダードとされてきた映画のスタイルをぶち壊してきたことで有名になりました。

近未来のロンドンを舞台に暴力やドラッグに明け暮れた日々を送る、不良少年の堕落と回復を描いています。

露骨な性描写や過激な暴力描写に、公開当時は賛否両論でしたが、興行的には大ヒットを記録し、ニューヨーク映画批評家協会賞やヒューゴー賞を受賞するに至りました。

この作品をきっかけに、日本でもサブカル映画が積極的に制作されるようになりました。

主人公のアレックスが、ベートーヴェンを敬愛していることから、作中ではベートーヴェンの楽曲が多用され、バイオレンスシーンでは陽気な「雨に唄えば」が流されるなど、音楽の使い方にも高い評価を受けています。

フランスを代表する俳優・ジャン・レノと「ブラックスワン」でアカデミー主演女優賞を受賞した、ナタリー・ポートマンの共演作・レオン。

愛を知らない孤独な殺し屋・レオンと、両親を殺された幼い少女・マチルダの交流には胸を打たれるものがあります。

単なる復讐物語にならないように、マチルダに殺しのテクニックを教えるシーンや、爆発のシーンをスタイリッシュに撮影しているところは、鬼才・リュック・ベッソンならでは。

次第に恋心が芽生えていくふたりの様子は微笑ましく、アクション映画としてではなく、ラブストーリーとしても楽しむことができます。

また主演のふたり以外にも、ゲイリー・オールドマンの狂気に迫る演技も見物。
決して出番は多くはないものの、スタイリッシュな悪の魅力を感じることができます。

またリュック・ベッソンと、ジャン・レノのコンビは「グラン・ブルー」でも見ることができるため、「レオン」にハマった人はぜひ、こちらもチェックしておきましょう。

最近では日本でもすっかり定着してきたサブカル映画の代表作を紹介しました。

ここで紹介した３本は、サブカルの基礎的映画でもあるため、「あの映画の元ネタはここだったんだ！」と、勉強することもできるでしょう。

公開されて長い年月が経っても、未だにおもしろいと思える映画は名画である証拠です。

これまで王道映画ばかり見てきたという人もこの機会にぜひチェックしてみましょう。