稀代のメロディーメイカーぶりが光る、ジェイソン・ムラーズの『ウィ・シング、ウィ・ダンス、ウィ・スティール・シングス』
2002年、メジャーデビューしたばかりのジェイソン・ムラーズは、シングル「Remedy(I Won't Worry)」がヒットし、アルバム『ウェイティング・フォー・マイ・ロケット・トゥ・カム』も100万枚を売り上げるメガヒットとなる。それまでサンディエゴの小さいコーヒーショップで歌っていただけに、突如現れた無名の新人のビッグヒットは大きな話題となった。ラップ、フォーク、ソウル、ロック、ポップス等がミックスされた彼の音楽は、オーガニック系のミュージシャンたちとの交流もあって成長し続け、メジャー3作目となる本作『ウィ・シング、ウィ・ダンス、ウィ・スティール・シングス』で全世界の注目を集めることとなる。名曲だらけと言っても過言ではない本作が、現時点での彼の最高傑作であるのは間違いない。