藤井香織

日本フルート界の次代を担う逸材として、熱い注目を集めている藤井香織。女流フルーティストといえば、その親しみやすい音色を武器にライト・クラシックを演奏しがちになることが多いが、彼女は決してその流行には乗らず、本格的なクラシック音楽を追究し続けている。
96年の日本木管コンクールを皮切りに、97年日本管打楽器コンクール、98年日本音楽コンクールの全てにおいて史上最年少優勝を飾り、98年のマリア・カナルス国際コンクールでも史上最年少で２位を獲得——フルート界のコンクールの歴史を塗り替える大挙を成し遂げた。01年には東京芸術大学を卒業し、国内の主要オーケストラや国際的な著名演奏家との共演、国際音楽祭への出演、CD録音など、これまで以上の精力的な活動が期待されている。