【ナキシラベ インタビュー】
一番モットーにしていることは、
みんなが言いにくいことを言いたい

L→R ゆりえ(Vocal&Gu)、さすうきょう(Vo&Gu)、たか(Dr)

男女ツインヴォーカルのロックバンド、ナキシラベがニューシングル「DREAMING」を発表した。エモーショナルに炸裂するバンドサウンドは、ロック好きならジャストにハマること間違いなし! 2024年の要注目バンドである。

“通常はこうだろう”っていうところをさすの作る曲は裏切ってくる

2023年春に配信された「55」も「夜鷹」もだいぶ熱い楽曲だと思っていたんですけど、今回の「DREAMING」はさらに熱量が上がったような印象を受けましたよ。

さす

そうですね。夢を持っていることや、何かを叶えたいと口に出すことって、少し恥ずかしいと誰もが感じるのかなって思う部分があるんですけど、僕がヴォーカルをやっていて、一番モットーにしていること、大事にしていることは、みんなが心の中にはあるんだけど、言いにくいこととか、できないことを僕が列の一番の先頭に立って言いたいという想いがあって。だから、僕が“夢を持っているんだぜ”“それを叶えるために歩いてるんだぜ”って言ったら、みんながポジティブなバイブスになれるかなと思って作りました。

ゆりえ

今までは自分たちが悪戦苦闘しながら作ったところがあったんですけど、今作は今までよりもいろんな人の力を借りて、いろんな人に助けていただいて作れた作品で、なおかつ、だからこそ自分たちも作品にすごく作品に向き合えて、楽しんで作れたと思っています。何よりCDっていうものにできて、CDショップに並んだり、いろんな人の手元に物として作品が渡るっていうのはすごく嬉しいことなので、そういう物理的に形になった、手に持てるような形になったところも含めて、まさに自分たちの目指していく“DREAMING”…今、自分たちが夢の中でやっていけている、頑張ってやれているっていうことを強く感じる、噛み締められる作品になったと思います。

バンドサウンドの密集感が「DREAMING」をアツくしている要因ではありますが、単に密集しているだけじゃなく、尻上がりにテンションが上がっていくように、しっかりと楽曲の構成が考えられている印象もあります。

さす

めちゃめちゃ悩んで練りましたね。曲ができてから実際のレコーディングまでは、おそらく2カ月もないくらい結構短い期間で仕上げたんですが、作っては壊して、作っては壊して…をかなり繰り返したので。

例えばドラム。前半のサビでのスネアの連打で、後半にはバスドラの連打に変化しますね。同じフレーズでもアレンジを変えてくるところに、繰り返しでも飽きさせないというか、面白さを感じます。

たか

僕個人としてもそうだし、さすも同じ考えだと思うんですけど、サビで同じパターンを3回繰り返すみたいなのはあまり好きじゃないと言いますか、それよりも毎サビで違うことをしている、違うリズムを入れているのがすごい好きなんで、「DREAMING」を最初にもらった時は“これだ!”っていうのがありましたね。あと、「DREAMING」に限らず、ナキシラベの楽曲ではドラムの細かいフィルとかもあまり繰り返しは入れないようにしています。

ゆりえ

他のバンドとかで多くあるような展開…“通常はこうだろう”っていうところを、さすの作る曲は裏切ってくることが多いので。曲作りの段階でスタジオで詰めている時も、“新曲ができた”って聴かせてくれる時も、何か笑っちゃうくらい、いい意味で変ということがすごくよくあることだから、このくらいは慣れちゃったというか(笑)。

アーティスト