三山ひろし、年1回のSPコンサートで
フォーク&ニューミュージック中心に
28曲熱唱
彼の最大の魅力である、聴く人に安心感と活力を与える“音のビタミン剤”ともいえる声質「ビタミンボイス」。その低音域から高音域まで豊かな響きで幅広いレパートリーを歌い上げる実力派歌手の三山が、同会場で毎年、一つのテーマを決めて行っているスペシャルコンサートで、前日23日とこの日の2デイズで全2公演を行い、昭和の時代に大流行したフォーク&ニューミュージックにスポットを当てて選曲。
オープニングは今年1月に発売した「谺-こだま」をはじめ、「北のおんな町」「男の流儀」などオリジナル曲を披露した後、前半は、1960年代から70年代にかけてヒットした曲からマイク眞木の「バラが咲いた」、森山良子の「この広い野原いっぱい」、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」、井上陽水の「夢の中へ」、南こうせつとかぐや姫の「神田川」、中島みゆきの「時代」などを熱唱。後半は、70年代から80年代にかけてヒットした曲からアリスの「冬の稲妻」、ソルティー・シュガーの「走れコウタロー」、村下孝蔵の「初恋」、松山千春の「長い夜」などを歌唱。
公演終了後、「これまで毎日のようにコンサートがあったのに、コロナ禍でステージが次々となくなって寂しい思いをしている中、こうしてコンサートができたのでうれしかったですし、充実感がものすごくあります。中島みゆきさんの『時代』を歌っているときは、いつか笑って過ごせる日が来るように…みたいな気持ちになって、ぐっときてしまい、上手に歌えませんでした。このコンサートは、構想から1年かけてつくっていますし、DVDとか記録にも全く残らないので、もったいないとも言われますが、新しいものをどんどんと打ち上げていき、お客さんには心に焼き付けていただければ…。私の挑戦色が強いコンサートなので、ファンの方も発展途上の三山ひろしを見ることができる面白さで楽しんでいらっしゃるのかなと思います。名曲というのは時代を越えて歌い継がれていくのだなと、改めて感じました。これからもいろんな歌にチャレンジしていき、『歌っていいね』『音楽っていいね』と言われるステージをつくっていきたいですね。そして、これからも歌の世界観をお客さんの心の中に描けるような歌を歌っていきたい」と話していた。
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