日笠陽子×小西克幸×林原めぐみ「S
HAMAN KING」が今よみがえる意味
麻倉葉役の日笠陽子、阿弥陀丸役の小西克幸、恐山アンナ役の林原めぐみの言葉には作品への強い思いがにじみ、3人のやりとりにはそれぞれが演じるキャラクター同士の会話のように見える瞬間もあった。愛のあるツッコミや笑いを交えながら、「SHAMAN KING」に関するさまざまな話をしてもらった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)
そのときは、罪悪感はないですが、でも自分は早口なのでということを素直にお話して、それがどう作用したかは分からないのですが、「ありのままでいいからやって」と言われました。
オーディションのときは100パーセントに近い確率で受かることはないだろうと思いこんでいたこともあって、とにかく楽しく受けられたらいいなという気分でした。なので、合格の知らせをいただいたときは、本当に驚きました。
そこから20年という時がたって再びアニメ化され、また阿弥陀丸役をやらせていただけるということで、うれしくて自然と収録にも力が入ります。今は現場にいってアフレコするのがとにかく楽しくて、ときどき「力入りすぎかな」と思いながらも、めちゃくちゃ好き勝手にやらせてもらっています。
わたくしごとですが、メインキャストとして関わった作品が続々周年を迎えて、記念プロジェクトがはじまったり、お祭りがあったり、新曲を作ることもあったりと、1980年代、90年代にやっていた作品が息を吹き返してきている予兆のようなものを感じていました。そしてついに! 「SHAMAN KING」、君もでしたかと。そんな気持ちで、再アニメ化されることは本当にありがたい話だと思います。
三間さんはディレクションが熱い方で、とにかく序盤の収録はその熱さに付いていくことに必死でした。今思うと最初のころは、「周りの人に葉として認めてもらわなければ」という邪念のようなものがあった気がして、もしかしたら葉になりきれていない部分があったかもしれません。そこから少しずつやっていくなかで、葉を演じていて楽しくなってきた感覚もあったのですが、再び、葉が逃げてしまったような瞬間があって、またすごく悩むというループに陥ってしまって。林原さんに相談させていただく機会があって、助言をいただきました。そこからまた葉が隣に戻ってきてくれて、自分からも寄りそっていけるようになったなと感じています。
少年漫画の主人公は勝ち進んでいくもので、結果、絶対的なヒーローになってしまうけれど、それは外側から見た部分にすぎなくて、内面は必ずしもそうではないんじゃないかと思うんです。それこそ、日笠ちゃんにしても小西君にしても林原にしても、ファンの人から見たらすごいと思ってくれているかもしれないけど、全然すごくないですから(笑)。かっこいいとか素敵とか「~みたいになりたい」とかたまに言ってくださる方はいるし、そうした方たちを裏切らないようにしたいとは思っていますが、自分としてはそんなすごくないよねとか、雑談と一緒にそんな話をしたと思います。
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