【シロとクロ インタビュー】
手に取ってくれたあなたが
この手紙の宛先
L→R 阿部千樹(Dr)、日野遥希(Vo&Gu)、太田 旭(Ba)
2019年に開催された『COUNTDOWN JAPAN』(以下、『CDJ』)への出演権を懸けたオーディション『RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19』と、日本コロムビア主催『Project110』でグランプリを獲得し、着々とその名を知らしめている3ピース歌モノロックバンド、シロとクロ。自分たちのバンド活動に関わる人が増え、“プロとして音楽をやっている”という自覚が強まる中で制作されたニューシングル「宛名のない、」は、素直に想いを綴った手紙のような一枚となった。
自分がプロであるという
自覚が強まった
2015年に結成されたシロとクロですが、まずはバンド結成の経緯をお聞かせください。
日野
始まりは結成の一年前、僕が高校3年の時に地元のライヴハウスで千樹と出会ったのがきっかけです。彼がボカロのコピーバンドでやっていたライヴを偶然観たんですが、その時に“すげー派手なドラム叩く奴がいるな(笑)”って思ってめちゃめちゃ気になったんですよ。そのあと、彼に話しかけたら意気投合してバンドをする流れになりました。その時に組んだのはシロとクロの前身バンドだったんですけど、それが改名してシロとクロになったという感じですね。
結成当時はどんな音楽をやりたいと思っていたんですか?
日野
特にこれがやりたいというのはなかったです。強いて言えばひとつのジャンルにとらわれずにどんな音楽でも作れるバンドになりたいと当時から思ってました。
太田
僕が加入した時は学生で、いろんな音楽を知り始めた時期だったので“オールジャンルやってみたい”みたいな気持ちがありました。あとから加入したので、当時はメンバーに追いつくことで精いっぱいでしたね。
阿部
日野が話した通り、勢いで一緒にバンドをやることになったのでそもそもどんな音楽やるかも分からないまま始めたんですよね。僕はシロとクロでやっている音楽も、激しいメタル系の音楽でドラムを叩くのが好きだったので、当時は自分ができないジャズとかじゃなければなんでも良かったです(笑)。
ちなみにみなさんのルーツとなっている音楽は何ですか?
日野
音楽を始めるきっかけになったBUMP OF CHICKENと90年代のJ-POPですかね。BUMPは今もずっと自分の中の一番です。好きすぎて14、5歳の時にヴォーカル&ギターの藤原基央さんの髪型や格好を真似してました。今では黒歴史ですけどね(笑)。あと、90年代のJ-POPといっても今も第一線で活躍されている方々ですが、小さい頃に親のカーステから流れていたDREAMS COME TRUEや松任谷由実さんをよく聴いていて、今でも好きです。メロディー感はかなり影響を受けていると思います。
太田
自分は音楽を聴き始めたのがJ-POPなので、それがルーツですし、今でも好きなベースラインはJ-POPの曲が多かったりします。
阿部
バンドのルーツで言えばBUMP OF CHICKENが一番濃いと思います。最初に日野と話した時にお互いBUMP OF CHICKENが好きで語り合ったので! 僕個人だとルーツはかなり多いと思います。小学校の頃は洋楽のポップスやロックで、中学校でラウドミュージックにハマって、高校生で邦楽ロックを聴くようになりましたね。
2019年から積極的にオーディション企画に応募されていて、『RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19』での優勝や、日本コロムビア主催オーディション『Project110』でのグランプリ獲得を経て、何かご自身の中で変わったことはありますか?
日野
自分が信じていたものは間違ってなかった、信じ続けて良かったと心の底から思いました。僕はギターを始めた頃から“音楽で飯を食う”って公言してたんですけど、地元にいた当時は“お前じゃ無理だよ”ってめちゃくちゃ周りの人に言われてたので(笑)。今ではお客さんだったり、事務所のマネージャーさんだったり、自分の音楽に関わってくださる方が増えてきて、よりプロ意識みたいなものが強まりました。常にいい緊張感を持って音楽に向き合えていると思います。
太田
『RO JACK』で優勝したこともそうですけど、『CDJ』という大きいステージに立つことができたのは、バンドとしてもプレイヤーとしても成長できた経験だと思います。それが活かされての『Project110』でのグランプリでした。『Project110』では制作面に力を入れていただいて、今までできなかったことができるようになり、曲が進化していく様子を楽しめるようになりました。
阿部
オーディションをきっかけに『CDJ』に出演させてもらってから、プロとしての自我がかなり強く芽生えたと思います。それまで200人くらいのキャパシティーでしかライヴをしたことがなかったのに、いきなり何千人っていうお客さんの前でライヴをさせてもらって、バンドとしての第二幕が始まった感じがしました。『Project110』でグランプリを受賞してからは関わってくださる人の数が桁違いに増え、今までとは違った視点やバンドとしてのアプローチが広がって、それもまた自分がプロであるという気持ちを強くさせたと思います。
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