GLAY、25周年記念アリーナツアー完走
ツアーファイナル・横浜アリーナ公
演のオフィシャルレポート到着
さらに赤や青のライトに映し出された幻想的なステージで、SUBARU「レヴォーグ」のCMソングとして多くの人がサビに耳馴染みのある新曲「Into the Wild」の全貌が、このツアーで初めて明かされた。今までのGLAYの楽曲にはないような、壮大であり幻想的な楽曲だ。水色や青のライトとレーザービーム、そしてミラーボウルの演出中に、鷹が飛んだり、狼が遠吠えしたりと、大自然を彷彿とさせる映像をバックに届けられる「Into the Wild」は圧巻であった。
JIRO、HISASHI 1月25日の様子 撮影=田辺佳子
JIROの奏でるベース音にTAKURO、HISAHIと次々と加わっていき、TERUの「AMERICAN INNOVATION!」の掛け声と共にステージ両脇にメンバーを模した巨大バルーンが登場。バルーンのTERUがタオルを左右に靡かせているかと思いきや、本物のTERUがタオルを振り回すなど、「AMERICAN INNOVATION」では会場が一体となって盛り上がった。
会場前方のスクリーンには、再び「HOTEL GLAY殺人事件」の文字が浮かぶ。するとHISASHI扮する容疑者Aと、JIRO扮する刑事Bが、TERU扮する容疑者BとTAKURO扮する容疑者Cを次々と倒してしまう。すると舞台は一瞬でHISASHI vs JIROの構図に。約5年ぶりに披露されるHISASHI&JIRO作詞・JIRO作曲によるパンクナンバー「BLACK MONEY」に会場は大盛り上がりであった。パンクの世界から一変、TAKUROのギターに
合わせTERUがしっとりと歌うバラードコーナーでは未発表曲「Beautiful like you」を披露した。白いスクリーンに右から左へと歌詞が流れていくシンプルな演出で歌詞を引き立てたのは「つづれ織り~so far and yet so close~」。しっとりとした雰囲気からは打って変わって「口唇」でこれぞGLAYというロックな世界へ引き込むと、『THINK ABOUT MY DAUGHTER』ではフロアに青・赤・黄・緑・そして白の5色の大玉が投げ入れられ、盛り上がりが最高潮に。TERUが白い大玉をステージ下手のスタンド席に向かって投げ入れようとする姿に、座席の場所に関係なく、多くのファンに楽しんでもらいたいという、HOTEL GLAYのホスピタリティを感じた。
今回のツアーから帯同しているハジメタル(Key.)の演奏とTERUの歌から始まった「Bible」では、スクリーン上に「人が一生のうちに笑う時間」「出会いの数」など様々な数字が掲出される演出があったが、「GLAYとしての活動時間」が無限”∞”であることが掲げられた。ライブ本編はJIROが長年温めていたという曲であり、最新アルバム「NO DEMOCRACY」でようやく世に出た「反省ノ色ナシ」で締めくくられた。
今回のツアーの初期に、HISASHIが「MCで喋りたくない」と言い、その日の夜にTwitter上でMCの必要有無についてHISASHI本人がアンケートを取った。神戸公演では、アンケート結果の”黙れHISASHI”に応えるかのように、HISASHIだけMCで喋らないという”悪いGLAY”ぶりを見せたこともあった。そんなMCコーナーであったが、いつからかセットリストにHISASHIがしゃべるコーナーが設けられており、中盤からHISASHIのみがMCで話す流れが定着していたことを明かした。この日は最終日ということもあり、「地獄に落ちた野郎共を紹介します!」とメンバーを紹介した。TAKUROは「25周年、残すところドームツアーのみになりますね。皆さんも気になっている海外ロングツアー、言い忘れましたがもう始まっています。去年の韓国から実は始まっていたんです!(始まっていたの)だとします。そして次なる海外、GLAY公演の場所はヴェネチアです。それもカウントします!今年は我がGLAYの最終兵器HISASHIさんがヴェネチアに行きます。TERUに司令があります。ヴェネチア公演が終わったとき、HISASHIのパスポートと靴を隠して下さい。シベリア鉄道で帰ってきて欲しい!」と会場の笑いを誘った。TERUは最近黒いマスクが流行っていることで、これまで体調が悪くてもマスクをしていなかったHISASHIがマスクをするようになったことに触れ、どこか”悪いGLAY”の余韻が残っているような気がした。
GLAY 1月25日の様子 撮影=田辺佳子
GLAY 1月25日の様子 撮影=岡田裕介
この日はHISASHIに代わってTERUが「だいたいオマエら、気に入らねぇんだよ!」と叫び、「FATSOUNDS」へ。アンコールは「VERB」で、HOTEL GLAYが燃えて灰となり無くなったところで幕を閉じた。
メンバーがステージを後にすると、会場が暗転し、スクリーンには”TAKURO、TERU、JIROからのお願い”が映し出される。なんと来る2月2日に誕生日を迎えるHISASHIの誕生日を、サプライズで会場でお祝いしようというものだ。照れるHISASHIを囲むように、HISASHIがデザインしたグッズのパーカーをメンバー全員で着用し、更には全員フードを被り、シリアルキラーになりきった。TAKUROが亀田誠治氏からの手紙を読み上げるなど、終始笑いの絶えないサプライズとなった。
ダブルアンコールとして、前日はTERUが一言も歌わなかった「生きてく強さ」を力強く歌い、19万人を動員した全国アリーナツアーは幕引きとなった。
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