パナソニック汐留美術館『マイセン動
物園展』レポート リアルで愛らしい
動物たちが勢ぞろい!
原型制作者:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、19世紀後半:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ 《花鳥飾プット像シャンデリア》 19世紀後半 個人蔵
本展はマイセンの動物にテーマを絞り、約120点のうち8割を占める彫像作品や関連資料を通じて、マイセンの造形と装飾をたどるもの。
原型制作者:オットー・ピルツ 《二頭のキリン》 1907-1923年頃 J's collection蔵
パナソニック汐留美術館学芸員の岩井美恵子氏は、本展開催の意義について以下のように説明した。
原型制作者:不詳 《スノーボール貼花装飾蓋付カナリア付鶴首飾壺》 1820-1920年頃 個人蔵
《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》は、ひし形の透かし彫りの中に黄色い小鳥が入れ込まれ、マイセンの高度な技術を感じることができる。
《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》(部分)
第3章では、しなやかな曲線を特徴としたアール・ヌーヴォー様式を取り入れた動物たちが集う。出品作のほとんどが個人蔵であり、「今後出品の機会があるかどうかもわからないので、ぜひじっくりとご覧ください」と、岩井氏。
左:原型制作者:オットー・ビルツ 《二匹の猫》 1934-1940年頃 個人蔵、右:原型制作者:エーリッヒ・オスカー・ヘーゼル 《毛づくろいする子猫》 1917-1923年頃 個人蔵
動物の毛並みや模様に見られる優しい色合いは、「イングレイズ」と呼ばれる技法を導入したことで実現した。釉薬の中に絵の具を染み込ませて閉じ込めることにより、淡く柔らかな発色効果が得られるようになったという。
左:原型制作者:オットー・ヤール 《シロクマ》 1903-1923年頃 個人蔵 右:原型制作者:エーリッヒ・オスカー・ヘーゼル 《四羽のオウサマペンギン》 1924-1933年頃 J's collection蔵
さらに、動物の動きや筋肉の使い方を研究していたと思われるスケッチ資料も展示されているので、あわせて楽しみたい。
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