怒髪天、4都市ツアー最終公演で
ウルフルズと対バン!
7月11日@大阪・十三ファンダンゴ(怒髪天) photo by 渡邊一生
脇の階段をウルフルズの3人が降りてくると、大歓声が沸き起こり、人の影が一斉にステージへと押し寄せた。『バカサバイバー』で始まり『バンザイ~好きでよかった~』『センチメンタルフィーバー 〜あなたが好きだから〜』など新旧織り交ぜた楽曲で沸かせつつ、時おり会場内を眺めるトータス松本(Vo&G)。だが、「思っていたより粛々とやっている」と自身も言っていたとおり、さらに武骨になったサウンドをひたすらに響かせる。最後は「ありがとう、ファンダンゴ!」とトータスが絶叫し、『ええねん』で締め。ライブハウスでウルフルズを観るというタダゴトではない時間はあっという間に過ぎていった。
続いて怒髪天が登場。その様を階段で見ていた増子直純(Vo)は「俺たちを殺しにかかっている!!」と、対バン相手への十分すぎる手ごたえを吐露しつつも、『情熱のストレート』『HONKAI』など十八番をぶち込んでくる。男の友情を歌った『オレとオマエ』でファンダンゴへのありったけの愛を語り、『NINKYO BEAT』『GREAT NUMBER』というザ・怒髪節ではコブシをうならせる。まだタイトルも未定の新曲をおしげもなく披露したかと思えば、札幌時代に作った『流れる雲のように』でもじっくり聴かせる。そんな中、怒髪天 “再生劇"の代表ともいえる『サムライブルー』は、何かしら落とし前をつけにきた凄みを感じた。『酒燃料爆進曲』ではエア盃で35周年に祝杯をあげ、年を重ねるごとにタガが外れる『オトナノススメ』では過去最高に大はしゃぎ、最後は『実録!コントライフ』で“笑って笑ってさようなら"。その思い出を振り返った時、バンドマンから爆笑のエピソードがあきれるほど飛び出す十三ファンダンゴ。何ともニクい選曲での幕となった。
終演後、『オトナノススメ~35th 愛されSP』が流れる中で、階段の途中で立ち止まり、フロアに向かって深々と頭を下げた増子の姿が印象的だった。青春データ、これにて補完完了。とはいえ、35周年イヤーはまだまだ続く! その道のりは長い。
photo by 渡邊一生
text by 岩本和子
おすすめ記事
-
『OKMusic』サービス終了のお知らせ
2024.02.20 11:30
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.89】公開
2024.02.20 10:00
-
今年でデビュー50周年の THE ALFEEが開催する、 春の全国ツアー神奈川公演の チケット販売がいよいよ開始!
2024.02.13 18:00
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.88】公開
2024.01.20 10:00
-
宇多田ヒカル、 初のベストアルバム 『SCIENCE FICTION』発売決定& 全国ツアーの詳細を発表
2024.01.15 11:00
人気
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第1回 『自己紹介を。』 -
2014.12.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第16回 『巡り合いを。』 -
2016.03.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第2回 『忘れられていることを。』 -
2015.01.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第3回 『魔法の言葉は在るということ、を。』 -
2015.02.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第4回 『モヤモヤの正体を。』 -
2015.03.20 00:00