【04 Limited Sazabys
インタビュー】
僕らが持っている青さや
少年性を前面に出した
L→R HIROKAZ(Gu)、KOUHEI(Dr&Cho)、GEN(Vo&Ba)、RYU-TA(Gu&Cho)
メジャー4thシングルは滾るパンク/ロック衝動を叩き付けた豪快作。TVドラマ『オー・マイ・ジャンプ!〜少年ジャンプが地球を救う〜』オープニング曲「My HERO」、初の漢字タイトルを付けた「夕凪」の全2曲、どちらも熱い!
今作は10周年イヤーの第一弾になりますけど、新たな始まり的な意味合いもありますか?
GEN
そうですね。「夕凪」みたいな漢字の曲名を初めて許せたのも新しい一歩だし、今だったらどんなことをやっても自分たちの色にできるかなと思って。柔軟になりましたね。
今作を聴いて、ド直球の作風で来たなと思いました。
KOUHEI
今回は楽曲の良さや、昔からある僕ららしさを出そうと思って。英詞の曲って音として認識しがちだけど、それでも涙腺を刺激したりするじゃないですか。初めてlocofrankやdustboxを聴いた時に“わっ、何これ!”って衝撃を受けた、あの何かは分からないけど、気持ちが動く感じ。オケはそれを考えて作りました。結果、そこにGENらしい歌詞が乗ったし。「My HERO」は分かりやすくて、「夕凪」はパッと聴き何のことだろう?って内容なんですけど、それも武器ですからね。
GEN
「My HERO」はメロディーがいいから、実は久しぶりに英詞で書こうと思っていたんですけど、ドラマ『オー・マイ・ジャンプ!〜少年ジャンプが地球を救う〜』のタイアップが決まったので、それを受けて日本語で書きました。
タイアップからはどんなインスピレーションを?
GEN
自分が少年の頃のがむしゃらな感じだったり、自転車に乗って立ち漕ぎで隣町まで行っちゃう感じとか(笑)。ドラマのもとになっている『週刊少年ジャンプ』と言えば、そんな少年の頃のわくわく感を思い出すので、僕らが持っている青さや少年性を前面に出そうと思いました。
「My HERO」はフォーリミなりの青春パンクだなと思いましたよ。
GEN
確かにそうですね。僕らなりの青パンです(笑)。
KOUHEI
アレンジを考える時は青空をイメージしてましたからね。『週刊少年ジャンプ』は『ONE PIECE』『NARUTO -ナルト-』世代なので。
GEN
うん、『BLEACH』の始まりも覚えているし、黄金期でしたから。『週刊少年ジャンプ』からいいものを吸収したなと思っています。
結成10周年という節目も今作に何かしら関係してます?
GEN
そうですね。楽器を鳴らした時の、ただ音がでかいだけで嬉しいみたいな楽しさを思い出そうと。ユースの気持ちも代弁したいから、自分もその頃に戻るしかないなって。あとは、“こういう世界もあるんだよ”ってバンドや音楽に目覚める入口になれる存在になりたいんですよ。
RYU-TA
ギターを初めて持って、Hi-STANDARDをコピーした頃とかを思い出しました。
HIROKAZ
10周年を迎えて、こういうド直球メロコアを出せるのは嬉しいですね。邦ロックを聴いてる人にもメロコアシーンを知ってもらえるきっかけになれたらいいなと。
《越えて行きたい My HERO》という歌詞がありますが、フォーリミにとってのマイヒーローとは?
GEN
Hi-STANDARDですかね。未だにあの人たちが動くと、こんなにすごいんだと思い知らされたから。去年Hi-STANDARDのツアーに出た時も、なんでこの人たちにこんなにキュンキュンするんだろう?って(笑)。Hi-STANDARDがいたから始まったアーティストも多いし、僕らもそういう存在になりたいなと。あと、ヒーローって言えばみんな父親のイメージもあると思うんで、父親越えというのも意識しましたね。
なるほど。もう1曲の「夕凪」は初の漢字タイトルですね。
GEN
英語でしっくりくるものがなかったから漢字にしちゃいました(笑)。メロディーを思い付いた時に“夕凪”という言葉が浮かんできたんですよ。
KOUHEI
去年、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュートアルバムで「未来の破片」をカバーしたんですけど、そういう曲があってもいいかなと。イントロで重心を低くして、ただの8ビートではなく、地を這うようなリズムを出したくて。
RYU-TA
聴いた時に僕の好きなビジュアルロックが頭に浮かんで、純粋にカッケー!と思いました(笑)。
HIROKAZ
ギターが重くてソリッドなバッキングだったので、僕が和のフレーズをその裏で弾いているのは新しいかなと思います。「mahoroba」(2016年9月発表のアルバム『eureka』収録曲)に通じる妖しさもあるし、ギターはエフェクトを使っていろいろ遊びましたからね。
ちなみに、「夕凪」の歌詞はどこから着想を得て?
GEN
恋愛をイメージしたんですけど、それに限らず、精神的にショックな出来事があった時に、それを噛み砕いて理解するまでの間…動揺した無音の状態を表現しようと。
《飲み込み 取り込み 築く》と終わりのほうの歌詞で、ちゃんと前向きな気持ちを綴ってますよね。
GEN
そうなんですよ! そこは昔と変わりました。今は不安を歌いながらも、ちゃんと前を向けるようになった。
そして、4月には今年で3回目となる主催フェス『YON FES 2018』を開催しますね。
GEN
新たな試みだと、BiSHのようなアイドルや、マキシマム ザ ホルモンの出演は大きいですね。あえてホルモンが出る日にBiSH、フレンズ、フレデリック、DATSとか、普段では交わらなそうな人たちを入れてます。例えばDATSはお洒落なバンドだけど、人間を知ってるから僕からすると、メロコアやラウドとも仲良くなれるだろうし、もっとジャンル関係なく混ぜようと意識しました。僕らは全員仲間だと思ってるので、出演者同士で仲良くなってもらえたら、それがまた名古屋やシーンの活性化にもつながるから。
その後にはバンド初の東名阪アリーナツアーを控えてますが。
GEN
お客さんをどこまで楽しませることができるかな? このツアーはお祭りだと思っているので、10周年をみんなでお祝いできたらいいですね。
取材:荒金良介
04 Limited Sazabys / 10th Anniversary
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