【DaizyStripper】
結成から10年、今が本当のスタートだ
と思っている
L→R まゆ(Gu)、Rei(Ba)、夕霧(Vo)、風弥~Kazami~(Dr&Piano)、なお(Gu)
2007年の結成以来、ビジュアルロックシーンで活躍してきたDaizyStripperが、結成10周年という節目にシングル「AGAIN」でメジャーデビューを果たす。自ら最高傑作と言える作品に仕上がっただけに、これからメジャーというフィールドでどのような活動を展開してくれるのか大いに楽しみだ。
メインコンポーザーの風弥さんは、どのような気持ちで「AGAIN」の作曲に取り組んでいったのでしょうか?
風弥
この10年、たくさんのシングル曲とアルバム曲を出してきました。その上で、いろんな振り幅の曲があると周りからも言われ、俺としてもそれを実感しているんですけど、10周年を機に“DaizyStripperって何ぞや?”っていうのを改めて考えてみたんです。そして、「ダンデライオン」(2008年発売のシングル)から「MY WAY」(2017年発売のアルバム『HOME』収録曲)までの映像を観た時、ハードな一面や切なロックなところ、バラードも得意だっていうことに気付いたんですよね。それで全ての要素を新曲に入れられないだろうかって思って作っていったんです。理屈抜きに、1回聴いただけでカッコ良いと思ってもらえる曲ができたと思ったので、メンバーにはシンプルに“カッコ良いでしょ?”って言いました(笑)。
夕霧さんが書いた歌詞はとても前向きですね。そうした内容になったのは、メジャーシーンに進んだことが大きく影響しているようにも思えたのですが。
夕霧
俺たちにとってメジャーに行くことは、可能性を広げることなんです。メジャーだからこそできることっていうのもあるだろうし、俺自身がずっと憧れていたというのもあって、バンドが10周年というタイミングでメジャーデビューを決意したんです。結成から10年が経ち、今が本当のスタートだと思っているので、この作品でDaizyStripperを知ってくれる人も、昔から応援してくれる人たちも、全員ひっくるめて“もう一度ここから夢を見ようよ”ということを伝えたかったんですよね。
今までの活動が、いかに大切だったのかが分かります。
夕霧
歌詞の中で好きなところがあって。ピアノの置きサビのところに《響くサイレン~》というくだりが出てくるんですけど、これまでに描いた気持ちも一緒にメジャーに連れて行きたいという想いから、インディーズ時代に出した7枚のアルバムのタイトルを入れているんです。
なお
俺たちのリアルが詰め込まれた歌詞になっていると思いますね。だからこそ、歌詞とメロディーを聴いてほしいかな。あと、結成20年後の俺たちがステージで演奏してもカッコ良い曲だなと思えたから、レコーディングの時もワクワクしながら弾くことができたんですよ。きっと、これからステージで演奏するたびに、そのワクワクが蘇るんだろうなって思います。
まゆ
この曲はデモを聴いた段階で、DaizyStripperの得意とするものが1曲に全部詰め込まれているなって感じたんですよ。そこをレコーディングでも活かしたいと思ったので、自分が頑張ったのはド頭の刻みとバラード部分に出てくるアルペジオですね。ド頭の刻みで勢いがなかったらこの曲はスタートする前からこけてしまうと思ったので、ライヴでも集中して弾きたいですね。
Rei
DaizyStripperの名刺代わりとなる、代表的な楽曲になったのではないかなって。でも、そう言えるのも、この10年があったからこそで。苦悩も経験してきた分、いろいろなことが曲に反映されたのかなと思います。
意識的な変化が表れていますよね。
Rei
学生や社会人にも同じことが言えると思うんですけど、新たな道で挑戦することって不安もあると思うんです。でも、今の俺たちは違う環境で挑戦することに対して自信に満ちあふれていて。インディーズ時代が長かっただけに蓄えも多いんですよ。だからこそ、それを肥やしにしてメジャーにぶつけていこうと思えるんです。なので、この曲をライヴで初披露した時も“どうよ、俺たちカッコ良いだろ!”って胸を張って言えたし。また、そう自信が持てる環境にいられることが心地良いですね。
風弥
これまでたくさんの作品をリリースしてきましたけど、一歩一歩進んできたんですよ、DaizyStripperって。人って急に成長できるものではないし、日々の積み重ねの結果が、この曲に辿り着いたのかなって思いますね。曲ありきではあるけれど、ドラムでは俺感というのを出したかったので、自分というものをストレートに表現したんです。それがバンドの雰囲気に直結しているのであれば幸せですね。
カップリングには結成時からライヴでも人気の高い「decade」が“10年後の僕らver.”として収録されますが、演奏していると当時の気持ちを思い出すこともあるのではないですか?
夕霧
この間、初ライヴの映像を観たんですけど、青すぎる自分たちの姿を観て急に恥ずかしくなり、開始直後にパソコンを閉じました(笑)。
まゆ
がむしゃらだったよね。でも、今の俺たちから当時の俺たちに声をかけるとしたら、“とりあえず、深呼吸して落ち着け!”って言いたい(笑)。
夕霧
毎秒、全力投球だったよね。今思うと10年前の僕たちは決して器用ではなくて。だけど、バンドに対する情熱は誰にも負けていなかったし、この5人だったら大丈夫!という自信だけはあったんですよ。
Rei
それはあるね。あと、メンバーチェンジをしていない分、こうやって過去を話しても全員で笑い合えるんですよ。経験したことの重みが一緒に感じられるメンバーってすごく大事だなって。だからこそ、夕霧が当時この曲で、《十年後の僕らは笑っていますか?》って歌詞を書いたことがすごいと思うし、今こうして有言実行できていることがバンドの強みでもあると思いますね。
夕霧
この曲はライヴで成長した感じはあるからね。だからこそ「AGAIN」と、もうひとつのカップリング曲「WHO KILLED THE FIGHTER?」もこれからのライヴで成長させていきたいと思います。
取材:水谷エリ
アーティスト
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