【BLUE ENCOUNT】『TOUR 2015-2016「
≒U」ツアーファイナルワンマン』20
16年1月17日 at Zepp Tokyo

　“俺らとお前らは“≒”（ニアリーイコール）の点を取って、“＝”だと思ってるから”と繰り返し語った、最新アルバム『≒U』のツアーワンマン。怒号のような歓声に迎えられ、「KICKASS」～「DAY×DAY」と始まったオープニングから、漲る自信とテンション感で攻めまくる4人と拳を突き上げて応える観客とがぶつかり合って生まれる、会場の異常な熱量には圧倒されるばかり。そんなステージとフロアの垣根も越えて生まれる一体感に、彼らがみんなにとって、限りなく近しい“リアルヒーロー”であることを実感した。“全員でぶっ倒れるまで楽しもう！”と語りかけると、ツアーで鍛え上げた重厚なバンドアンサンブルで、「TAKEN」「MEMENTO」といった最新アルバム収録の新曲を披露。遊び心も多分に織り交ぜたセットで沸かせると、“全てが愛おしい。そんなみんなに描いた曲です”とひとりひとりに届けるように歌った「EVE」が雰囲気を変える。“イヤだった過去と向き合ってできた曲です”と始まった最新曲「はじまり」は、たっぷり気持ちを込めた歌と演奏に観客は釘付け。“何もなかった俺たちが、ここで２日間ワンマンやれて。お客さんが10人しかいなかった頃と同じように笑えているのは、ほんとにみんなのお陰です”と始まり、田邊駿一（Vo&Gu）が涙ながらに現在の覚悟を語ったMCから、10月９日に決定した日本武道館ワンマンの開催が告げられると、大歓声を受けたメンバーも涙を見せる。“その時はお前ら全員がBLUE ENCOUNTだ！”と叫び、「もっと光を」を会場中が大合唱する姿を見て、彼らがみんなの想いや夢を背負ったリアルヒーローであることを改めて確信した。