【BINECKS】
文:石田博嗣
限りなく“BINECKSらしさ”を追求できた
メロディーとほぼ同時に言葉が浮かびました。最初に浮かんだ曲のイメージが“BLUE”だったので、曲の最後の言葉に“Blue Feather”という言葉を選びました。
…と新曲「Blue Feather」について語ってくれたコンポーザーのDAITA。まさに、青い空を力強く羽ばたくような、疾走感に満ちた爽快なロックナンバーである。では、もともとはどんな曲を作ろうとしたのだろうか?
バンドが4人編成になってから初めて作曲した曲なので、BINECKSが今後目指していくサウンドの指針になるような曲を作ろうと思いました。
“今後目指していくサウンドの指針になる”という言葉が実に印象的である。また、生のバンドに絡む同期ものが新鮮なスパイスになっていたり、ギターが今まで以上に前に出ていたり、サウンドそのものがタフになっているのは、現メンバーになって初めてのアルバム『Permanent Crystals』を完成させたことや、そのアルバムを持って東名阪のツアーを行なったことの影響も表れていると言えるだろう。
その影響はあると思います。ただ、アルバムを作った時点で次の段階へバンドを押し上げることは決めていました。なので、自然な流れを踏まえつつ、より新しい要素やバンドの持ち味を強調して前に出している曲になっていると思います。
一方、カップリングではインディーズアルバム『Sacred Vision』に収録されていた「Shout of our soul」をリレコーディング。良い部分は全て残し、当時やりきれなかった部分を掘り下げ、よりメッセージが伝わりやすい曲に生まれ変わるように全員が意識したという。
これは以前から考えていた構想でした。ライヴでもバンドの“基軸”になっている大切な曲のひとつなので、新メンバーを迎え入れた状況も踏まえつつ新たな血を注入したかたちでレコーディングしました。まだBINECKSを知らない、より多くのリスナーの人たちに、このバンドが伝えたい大切なメッセージを届けようと“強く!”思っていました。
BINECKSの新たな一歩を提示する本作。最後に、その出来映えについて訊いた。
バンドの持っている幅の中のひとつの方向を打ち出したにすぎませんが、プレイ的にも、内容的にも、限りなく“BINECKSらしさ”を追求できた曲だと思っています。
アーティスト
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