【maegashira】


取材:

「1stフルアルバム『unfamiliar』で、それまでやってきた楽曲を完全パッケージしたから、そこで一旦リセットしたというか、ひとつの区切りができたんですよ。そこからアレンジや音作りに関しての感覚が変わり始めたんで、次はそれを生かした作品にしようと思ってましたね。上手く表現できないですけど、前回が勢いのある元気な感じだとしたら、今回は落ち着いて品の良い感じというか…普段全然料理しないヤツが作った荒い料理から、最近はチョコチョコ作るようになってきたんだよねぇってヤツの少し熟れた料理になったんです(笑)」(Pana)

現状を出し切ることで、新たな一面に出会えた1作目があってこその2ndフルアバム。一音一音しっかりと響く、疾走感あふれるナンバーがずらりと並ぶ本作は、勢いに任せてプレイにも力みが生じそうだが、あえてシンプルに仕上げられた一枚だ。

「曲を作る時にどちらかというとメロディー先行で作ってるものが多いので、メロディーがちゃんと耳に入ってくるようにしたいんですよ。ザックリな言い方ですけど、本作にはいろんな曲を入れたかったんですよね。アコギ主体の曲だったり、変拍子の曲だったり。それでも共通して言えるのは、耳心地の良さは絶対だということ。聴きやすいっていう意味でのポップを意識しました」(Pana)

その中でも、印象深い曲として「photograph」を挙げる。

「cheap trickの『I want you to want me』とか、Phil Collinsの『You Can't Hurry Love』みたいなリズムの曲をずっとライヴで演ってみたいなと思っていたんですけど、この曲はメロディーも良いし、上手く形にできましたね。アルバムとしても現在の自分たちを上手く表現できました。バンド活動を通じて、いろんな人たちに出会って仲良くなったり、他のバンドとのライヴを経験してきたからこそ、今の僕たちの感性があると思っているので、その培ってきた感性をアウトプットしたモノとして残せました」(Pana)

「アルバムタイトルの“leave a note for you”は“君にメモを残す”って意味なんですけど、こちら側から強く発信するんじゃなくて、僕らがやっている音楽を聴いた人それぞれに感じてもらえたらうれしいですね」(野上)

maegashira

マエガシラ:2001年4月より地元広島にて活動を開始。BEAT CRUSADERSをはじめ、さまざまなバンドのツアーサポートを行ない、06年に2年の歳月をかけ1stフルアルバム『unfamiliar』を発表。濃厚メロディーのツインヴォーカル、ツインギターの6人が大暴れするライヴが必見!

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