【超特急】ドラマ、ビジュアル、楽曲
、歌詞、ダンス—— 絶妙のコラボレ
ーションで開く超特急の新しい扉
L→R コーイチ(Vo)、カイ(Dancer)、ユースケ(Dancer)、ユーキ(Dancer)、リョウガ(Dancer)、タクヤ(Dancer)、タカシ(Vo)
これが本当に超特急なのか? これまでコミカルかつ明るいスタイルを押し出してきた彼らの新曲は、ダークな色の濃いドラマチックなヘヴィロック。従来のイメージを大きく裏切って、主題歌となっているドラマ『探偵の探偵』のヒロインのように、見定めたターゲットをどこまでも追い求めてゆく。
取材:清水素子
今までとは違う表現の仕方で また新たなジャンルを切り開けた
表紙にもなっている今回のアーティスト写真、今までの超特急からすると、ガラッと印象が変わりましたね。
ユーキ
歴代のアーティスト写真を辿っていくと、たぶん“誰?”ってなりますよね(笑)。
タカシ
もう、別人ですよ! 今まではクールな感じを打ち出す時でも、各自のイメージカラーを全面に押し出してカラフルに魅せていたのに、今回はイメージカラーもワンポイントにしか入ってないですし。もう、本当に超特急なのか!?みたいな、自分でもちょっと変な感じです。
リョウガ
僕なんてイメージカラーの紫はボタンとポケットチーフだけなんですよ! わざわざ衣装さんがボタンを付け替えてくれたらしくて、ほんとにさり気ない!
コーイチ
全員、黒がベースになっていて僕からしたらいい迷惑です(笑)。
黒はコーイチさんのイメージカラーですからね(笑)。そしてビジュアル以上に斬新なのが、へヴィロックを貫いた楽曲。
リョウガ
今までの超特急はカッコ良い曲でも、例えば「Gravitation」のMVでいきなり僕が肉を焼き出したり、どこかにオモシロ要素が入ってましたからね。カッコ良いだけで終わらないのが超特急だったのに、この「Beautiful Chaser」は最初から最後まで、ただひたすらにカッコ良い。
タカシ
ドラマ『探偵の探偵』の主題歌ということで“聴いたよ!”と連絡くれる知り合いも多いんですけど、今までの超特急の曲を全部聴いてくれてる友達でも、最初は超特急の曲だって分からなかったみたいです。それくらい今までとは表現の仕方が違う特別な曲で、超特急としてまた新たなジャンルを切り開けた感じがするんですよね。
コーイチ
まず、歌い出しからして英詞という時点で、ドラマのラストに流れることを考えるとひとつのポイントになるから、ドラマの世界観はかなり意識して歌いました。
タクヤ
その流れるタイミングも毎回ジャストすぎて、観るたびに“オオッ!”と思います。超特急feat.マーティー・フリードマンということで、マーティーさんのギターもすごく主張してるんですよ。Aメロに入ってるピアノとの絡みもカッコ良いし、初めて聴いた時にはダンスがまったく想像できないくらい新しさを感じましたね。
カイ
出だし一発目のギューン!だけで、もう、惹き込まれる! 素晴らしいギターを弾いてくださって、マーティーさんにはほんとに感謝してます。
タクヤ
おかげでドラマとピッタリの素敵な楽曲ができたし、今回は楽曲もビジュアルも全部が『探偵の探偵』の世界観に沿ったものになっているんですよ。ダンスにせよ、僕も踊るというよりは、演技しているような感覚で。
ええ。センターのユーキさんを筆頭に、素晴らしくドラマチックなダンスになっていて見惚れてしまいました。
ユーキ
解釈は人それぞれでいいと思うんですけど、僕は追跡者であるヒロインの紗崎玲奈になり切って踊っているんです。もちろんドラマも毎回チェックしているから、物語が進んでいくにつれてパフォーマンスも変化していくかもしれないですね。
ユースケ
ダンスの中で僕が最初にユーキに倒されるんですけど、そこから死者になった僕がユーキを追いかけて、その手を捕らえてユーキ自身に突き付きるパートもあるんですよ。”罪を償え”っていう意味で。
タカシ
で、その部分では僕が《悔い改めることはない その汚れた手を 見つめるがいいさ》と歌っていたり、ドラマと曲と歌詞が全部リンクしているんですよね。
ユーキ
あと、《Take your sin》っていう歌詞から、MVのテーマも“七つの大罪”になっているんですよ。
カイ
ちょうど僕ら7人だから、それぞれが罪をひとつずつ間接的に表現しているんです。僕が色欲で、コーイチが傲慢、リョウガが嫉妬、タクヤが強欲、ユーキが憤怒、ユースケが暴食で、タカシが怠惰。スタッフさんが各自のイメージやキャラクターで決めてくれたみたいです。
面白い! それを踏まえてMVを観ると、いろんな発見がありそうですね。また、今回は通常のMVの他に、ミュージックストーリーフィルムなるものが作られたとか。
リョウガ
そうなんです。これが本当にショッキングな内容で! 今までに超特急が魅せたことのない、まさに新境地ですね。
ユースケ
7人がダンスではなく、本気で演技をしている15分の作品で、最後には全員が死んでしまうんですよ。みんな怪我する一歩手前まで本気でアクションに挑戦していて、実はこれもドラマから生まれた世界観なんです。
カイ
設定的には『探偵の探偵』エピソード0というか。僕たち7人が探偵の役で、ストーリーフィルムもMVもドラマもパフォーマンスも、お互いがお互いを深め合っているのは、この曲の大きな魅力になっていますね。
アーティスト
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