THE CHARM PARKが綴る祈りと夢。飾らない歌の背景に迫る|Bitfan Crossing #03
THE CHARM PARKの歌を聴いて優しい気持ちになれるのは、その音楽の中に彼の飾らない素顔を見ることができるからである。彼は自身の音楽を「人間らしい音」と表現したが、まさに彼の作る歌には、THE CHARM PARK自身の素朴な祈りが込められているように思う。今回の取材では、コロナ禍以降積極的に配信ライブを行ってきた彼に、「印象的だったライブ配信でのセットリスト」というテーマでプレイリストを作ってもらった。セレクトされた楽曲に触れながら、少しばかりキャリアを振り返るように彼の心境に迫ったインタビューである。プレイリストにはふたつのカバー曲と、Hemenway時代の楽曲「祈り」を含んだ10曲がセレクトされている。様々な音楽性を奏でてきた彼のディスコグラフィの中でも、包み込むようなあたたかさを感じる楽曲達である。中でもCharmが東日本大震災を目の当たりにしたことで作られた「祈り」は、パンデミックに見舞われた今、再び歌われる意義のある曲だろう。最後に「これから作りたい音楽は何か?」と聞いたところ、「バックグランドミュージックに関心がある」という答えが返ってきた。それは聴く人の生活にさりげなく寄り添う音楽であり、きっとTHE CHARM PARKの真髄である。彼の創作の在り方について話を聞いた。