Herbaliser

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    Herbaliserハーバライザー

    個性派アーティストが集う、UKのアンダーグラウンド・レーベルの雄<NINJA TUNE>のなかでも、ひと際異彩を放つファンク/ヒップホップ・ユニットがハーバライザーだ。彼らはファンク・バンド出身のメンバーが結成した、7〜9人編成の大所帯グループである。
    ハーバライザーはドラム/パーカッション/サックス/トランペットから、フェンダー・ローズ/モーグ・シンセ/ターンテーブルに至る、ありとあらゆる楽器を駆使する。その音楽性は他のどんなものにも近似していない。そして、今までにワット・ワット(ジーン・グレイ)、ドリーム・ウォーリアーズ、バハマディアなど多彩なラッパーをフィーチャーしたことでも知られている。中心メンバーであるジェイク・ウェリーは、ジェイムス・ブラウン、ロイ・エアーズなどのファンク/ソウル/ジャズや、デ・ラ・ソウル、ジャングル・ブラザーズといったヒップホップの洗礼を受けたというから、そのバック・グラウンドが如実にハーバライザーの音楽性に反映されていると言えるだろう。——そんな彼らによって奏でられるサウンドは、まるで70〜80年代にかけてのブラック/スパイ・ムービーのようなダーク&ミステリアスな空気が充満している。さらには、本場アメリカのアーティストたちが気づかない(気にしない)緻密なサウンド処理が施されているのだ。仕事キッチリ。やっぱ、イギリス人って器用ですな。