加隈亜衣、久野美咲、佐倉綾音、茅野愛衣ほか「selector infected WIXOSS」第1期 最終話アフレコ終了コメント
――最終話まで演じられてみて、作品に対するご感想をお願い致します。
小湊るう子役 加隈亜衣(以下、加隈):すごく、すごく濃かったです。・・・色んな意味で(笑)
オーディションの時点での印象は、少女達が、悩みつつも楽しくバトルしていくのかな?でした。それがまさかまさかの展開ばかりで。こわいと感じることが多かったけど、後半は成長していくみんなの姿に感動させられっぱなしでした。あと、全体的にかっこいいところも大好きです。
タマ役 久野美咲(以下、久野):綺麗なものや表面的なことをキラキラ飾り付けるのではなくて、人間の奥底にあるドロドロうずくものに対して、逃げずに一つ一つ丁寧に表現しているこの作品が私は好きです。
日常生活では隠しがちな感情を、キャストの方たちが毎回の収録でぶつけていらっしゃったので、私も包み隠さず演技できました。
あとは面白い提供画面など、細かいところまでスタッフの方たちも楽しんで製作なさっているのが伝わってきました。
紅林遊月役 佐倉綾音(以下、佐倉):私達の戦いは、まだまだこれからです。少女達が背負うものの重みから目を逸らさず、ひたすらまっすぐに、これからも感情をぶつけ合っていきたいと思います。
植村一衣役 茅野愛衣(以下、茅野):毎回予想も出来ない展開に、ハラハラしながら収録に望んでいました!アフレコで共演者の方々とストーリーの予想をするのも楽しみの1つでした!
浦添伊緒奈役 瀬戸麻沙美(以下、瀬戸):オリジナルストーリーであり、声を担当させていただいたイオナというキャラクターが1期で重要な立ち位置になるということをお聞きしていたので、事前にいただいた仮シナリオを読んでいました。しかし最終回までみんなで走り抜けてみると、不思議なことに謎が増えたように思います。イオナに関しては正直急にどうしたのと思いましたが、きっとイオナがそう動いたのだからその行動は意味があり正解なのだとも思いました。
ウリス役 釘宮理恵(以下、釘宮):いまだに謎な部分が多く、ドキドキさせられたり不安になったりと感情に訴えかける作品だなと思います。
――キャラクターへの印象などはアフレコ開始当初とは変わりましたか?
加隈:変わりましたね!どのキャラも最初に受けた印象と変わりました。それだけみんな色々あって、自分たちで答えを探して成長しているんですよね。ちよりちゃんとエルドラはOPに出てくる印象のままでした!出番は1回だったけど、インパクトが強かったですよね。癒されました♪
久野:変わりましたね。最初は戦闘になると狂ってはしゃぐタマが、自分でも怖かったんです。でも、不気味な笑いや叫びをするのがどんどん楽しくなってきて、毎回バトルシーンでは興奮してゾクゾクするようになりました。また、自分の好きなバトルのことしか考えてなかったタマに色々な感情が芽生えて、喋り方だけではなく心が成長していく過程も演じていて楽しかったです。
佐倉:ここまで遊月が苦しむ展開になるとは思いませんでした。今や、1 話の遊月の笑顔が恋しいです。
茅野:楽しい時間はあっというまで…辛い苦しい描写が多かったように思いますが、一衣ちゃんは他の人よりちょっと引っ込み思案なだけで、素直な良い子です。それは最初から最後までずーっと変わりませんでした!
瀬戸:変わってないです。感情を表に出す人ではないですが、内包しているものが見え隠れしていたのできっといつか爆発するんだろうなと思ってました。
釘宮:ほんの少し分かってきたところもありますが、はじめに感じていたより人っぽいキャラクターだと、今は感じています。
――1期の本編で一番印象に残った話数、あるいは場面はありますか?
加隈:第10話の、るう子が自分の思いをばあちゃんに打ち明けて、それをばあちゃんに受け入れてもらえたシーンです。このやりとりがあったお陰で、るう子の気持ちが晴れたというか、軽くなったというか。私自身も、それをすごく嬉しく感じて、るう子と一緒に「見え方」が広がっていった気がしました。
久野:11話で「戦いたくない」とるう子に訴える場面です。るう子とずっと一緒にいたいという、好きでたまらない気持ちがあふれました。
そんなタマを演じるうちに、るう子役の加隈さんのことが大好きになってしまったんです。最後の収録が終わった瞬間、彼女のことを思わず抱きしめちゃって(笑)その時自分の気持ちにハッと気付きました。それだけ私自身がタマになりきれた証だと思いますし、何よりも加隈さんは魅力的な役者さんということですね!!
佐倉:6 話の「他の人に香月を取られるくらいなら、消えてしまいたい」と涙を流す遊月。香月のことを考えている時の遊月を演じるのは、総じて苦しかったことを覚えています。胸が潰されそうでした。
茅野:アキラッキーのシーンはどこもインパクト大でした!
一衣ちゃんのシーンだとみんなでお揃いのシュシュを買ったシーンが好きです!
切なくなりますが…(泣)
瀬戸:るうるうとひとえちゃんが図書館でお話してるシーンです。自分の好きな場所を教えてあげるって素敵だと思います。
釘宮:花代さんと遊月香月のくだりが、とても切なくて印象に残っています。
――加隈さんが演じる、るう子は物語を通して、日々、成長をしていっているかと思いますが、加隈さんがご自分でselectorのアフレコを通してご自身に成長や何か変化を感じることはありますか?
加隈:最初は感じたままに演じていたんですが、だんだんとよくわからないモヤモヤした気持ちが強くなっていったんです。それこそるう子がよくわからなくなって。今まで他のキャラクターを演じる時に悩むことはあったけど、それとも違う気持ちでした。全力でぶつかってもやっぱりモヤモヤして。収録の時に何度か佐藤監督とお話しさせて頂いたのですが、そのお話の中で監督がおっしゃったるう子の感情が、今の私に似ている!って思った時があったんです。そこで今までのモヤモヤした気持ちを監督に打ち明けたら、るう子はそれでいいんだよって言って頂けて。それが10話の収録の時だったんです。るう子と一緒に私の気持ちも軽くなって。るう子とのシンクロを強く感じました。この感覚を伝えるのは難しいのですが、私のなかで物の見方が変わるくらいすごく大切な出来事だったんです。るう子に出会えてよかったと本当に強く思っています。
――久野さんが演じるタマはかわいさがありつつも時々見せる怖さ、危なっかしさがありますが、そんなタマのような知り合いが周りにいたらどうしますか?
久野:周りにというよりも、私自身がそういうタイプな気がします。中高時代に運動部に所属していたのですが、練習に集中して真剣になると怖い雰囲気になってしまって、部員たちから「普段のホワホワ感とのギャップがある」と言われていました。ですから私にスイッチが入ると、一番タマみたいになるかもしれません。
――佐倉さんが演じる、遊月に佐倉さんご自身が似ていると感じる点はありますか?
佐倉:自分の中にある重たい悩みや苦しみは、他人に打ち明けることなく飲み込む癖があるところ。
――茅野さんが演じる、一衣はひどい目に遭いつつも、selectorバトルに立ち向かいますが、茅野さんご自身はそんな一衣を見ていて、見習いたいと感じる部分はありますか?
茅野:諦めないで何度でも立ち向かっていくあの勇気…!かっこいいです!
一衣ちゃんの意志の強さを感じられるシーンが2期でも見られる事を期待してます。
――瀬戸さんが演じる、伊緒奈は熱狂的なまでにセレクターバトルが好きですが、瀬戸さんご自身で今までに何かものすごく好きになった、ハマったことなどはありますか?
瀬戸:熱しやすく冷めやすいので、結構あります(笑)
今は音ゲーにはまってます。でも上手じゃないです。
――釘宮さんが演じるウリスはまだまだ謎が多く、妖しいキャラクターですが、そんな謎めいたキャラであるウリスを演じる際に一番気を付けている点はありますか?
釘宮:様々な出来事に対して、余裕があって楽しんでいる雰囲気を意識して演じました。
――1期をご覧になられた皆様へ、また2期を楽しみにお待ち頂いている皆様へ一言お願いいたします。
加隈:「selector infected WIXOSS」お付き合い頂きありがとうございました!でもまだまだ終わりませんっ!!やったーー♪♪♪
だって・・・だってタマが・・・っ。私のタマが・・・っ!!(涙)
他にも気になることがいっぱいですよね!
みなさんと一緒に、またこの世界に戻ってくる日を楽しみにしています。
それまでいっぱいエナチャージだぁ!!
久野:1期を最後までご覧になっていただいき、本当にありがとうございました。タマ役の私としては、タマはどこ行ってしまったのか、一体何者なのか、とても気になります。2期でそれらの謎も解けると思いますので、楽しみに待ってていただきたいです。2期では、もっとるう子のことを大事にできるように、そしてもっとタマになりきれるように頑張りますので、宜しくお願いいたします。
佐倉:セレクター達が持つ各々違う、″苦悩″や″謎″、″幸福論″に、果たして救いはあるのか?
それぞれに続く未来を、お楽しみにして頂ければと思います。
茅野:いつも応援して頂いているみなさん、ありがとうございます。
瀬戸:1期最終回の台本を読ませていただいたときから感じていたのですが、私も非常に続きが気になっております。引き続きイオナの声を全力でやらせていただきます。お楽しみに。
釘宮:一期を終えていよいよ謎が深まり、この先どうなるのか私も楽しみです。
二期も頑張ります!是非ご覧ください!!