クレナズムが続いていく青春の中で求めた温もり『Touch the figure』――「過ぎ去った時間の中で自分たちに何ができただろう?」
昨年発表した『eyes on you』では、みずみずしいポップセンスとシューゲイザーを軸としたサウンドウォールの黄金配合で魅せ、シーンにおいて着実に頭角を現し始めた福岡発の4人組ロックバンド、クレナズム。コロナ禍が続く2021年もその歩みは止まらず、新世代のラッパー・クボタカイらを迎えた「解けない駆け引き」をはじめとする配信リリースを重ね、満を持して世に問う4thミニアルバム『Touch the figure』が10月27日(水)に完成した。良質なポップソングでありながらバンドの純度と個性を研磨することを忘れない同作でも、胸を締め付けるような歌声を響かせる萌映(Vo.Gt)が、11月23日(火・祝)の福岡BEAT STATIONを皮切りにいよいよスタートする、東名阪福ツアー『クレナズム ワンマンツアー 2021 〜本州を通りもん〜』を前に語る。失われていく大切な場所や、終わるはずのなかったストーリー、思い出になることもなく過ぎていく日々……思うように言葉にできない思いがあるから、過去があるから、人は前に進める――。クレナズム・萌映、インタビュー。