CherryHearts

毎年夏と冬公演は大きな会場で実施。昨年夏に続き、「GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!! 2016」もZepp Tokyoで開催。日時は、夏休み最後の週末となる8月28日(日)。当初は14時スタートと発表になったが、出演者が増えたことから、12時30分開演に変更。夏の最後??を彩るに相応しい、華やかな女性たちが数多く登場する熱狂続く宴の場になりそうだ。 先に、第1弾出演アーティストとしてChu's day./CANDY GO!GO!/Split BoB/SEKIRARA/HERe:NE/CherryHeartsを発表。このたび、第2弾出演アーティストとしてRisky Melody/ガールズロックバンド革命/HONEBONE/CASPAが告知された。これで発表になったのは、全部で10組。果たして、第三弾の発表も有るのかが気になるところ。 Chu's day.やCherryHeartsは極上なポップスタイルで勝負するバンド。大きな舞台が映える楽曲の数々は、とても胸に心地好い。 骨太なロックサウンドをぶつけてゆくのがSplit BoBとRisky Melody、そしてガールズロックバンド革命。エッジ鋭くも野太い音で攻めてゆく音楽には圧倒的なパワー感が漲っている。でも、良質な歌ものという姿勢も備え持つように、熱狂しながらも歌が胸に残り続けてゆく面が嬉しい魅力だ。 激熱という面では、スカッとした開放的なハードロックスタイルを軸に据えたCASPAや、ハード&ホラームードを満載、ダークなパーティロックを響かせるHERe:NEも、パワフルなライブで熱狂を描き出してゆくバンドたち。 ソリッドかつひねた存在感を放つ心地好い変拍子ロックを届けるSEKIRARAやエッジ鋭いHONEBONEは、癖を持ったロックサウンドを魅力に後味強く離れたくない強烈な香りを放ってゆく。 アイドルなのに気持ちは何処よりもロックしているCANDY GO!GO!も、ガールズバンドたちとの共演に刺激され、かなり魂震わせるライブを見せてくれそうだ。 「GIRLS ROCK SPLASH!!」では、毎回「学生&女性キャッシュバック」という嬉しいサービスを行っている。 今回は「GIRLS ROCK SPLASH!!」流の夏フェスということから、嬉しいシステムの変更が告げられた。前売チケットを購入した学生に関しては、従来通り500円を当日に専用受付でキャッシュバック。女性に関しては、今回は1000円のキャッシャバックを実施。 さらに女子学生に至っては、スペャルサービスとして、入場料金を500円に設定(ドリンク代は別途必要)。対象者は前売チケットを購入することが条件。さらに学生の場合は、専用受付で学生証の提示が必要になる。それでも、リーズナブルに観られるのは嬉しいこと。この機会を上手く活用していただきたい。 ブレイクしたバンドやブレイク寸前というよりは、今後大きく化けてゆく可能性を秘めたバンドたちばかりのように、先取りしたい人たちは、この手のイベントこそしっかりチェックしていただきたい。今後大化けする原石が、あなたの至近距離でプレイしているかも知れないのだから。 TEXT:長澤智典

制服衣装で登場した4人、軽快で疾走感いっぱいの青春ソング『Be My Boyfriend』からスタート。序盤から、フレッシュでかつ勢いを感じさせるLe Lienワールドで場内をつつみこんだ。 中盤では、『抱きしめてアンセム』『ツヨクツヨク』といった事務所の先輩のカバー飛び出し、大きな盛り上がりに。ラストは“じゃんじゃん斬れ”のフレーズが印象的な、勢いいっぱいの2ndシングル『斬鉄剣』で締めくくった。わずか5曲のミニライブながら、フレッシュで熱いLe Lienのステージは強いインパクトを残した。 なお、この日のライブでは、SEKIRARA、CherryHearts、PiiiiiiiN、Caramel、CREA、絶叫する60度 TPGも登場した。

ガールズバンドシーンの次なるブレイク候補CherryHeartsに迫る。

入手困難だった会場限定シングルの曲はもちろん、激しくギターをかき鳴らすロックチューンからドラマチックなバラードまで網羅した1stアルバム『CherryHearts』について4人に語ってもらった。 取材：吉田可奈

“楽しい！”という気持ちが音からあふれてくるガールズバンド、CherryHearts。待望のデビュー曲は元気いっぱいのロックに、冬の息吹を吹きかけた煌びやかなウィンターソング。飾らない愛らしい素顔と一緒にどうぞ！ 取材：吉田可奈

　初の全国ツアーファイナル。ステージに出てきた瞬間から全員がフロアーとギリギリの場所まで駆け寄り一気に煽る。笹宮千穂（Vo）の“かかって来いよトーキョー！”という声にモッシュが起こり、フロアーのテンションも上昇するばかり。何より気持ちが良いのが、全員が自信に満ちていて、最高の笑顔であること。実は名古屋のライヴ直前に笹宮の声が出なくなるという最悪の事態を経験。しかし、他の3人は不安を隠し、“絶対に大丈夫”と励まし、無事名古屋公演を乗り越えたのだ。悔しさや辛さ、さらに責任の重さを感じた4人は確実に大きくなり、より結束を固めた。だからこそ、全ての曲が力強く、休む暇を与えない。楽曲の良さと実力、表現力をスポンジのように吸収していく彼女たちの未来が楽しみで仕方なくなるような、最高のライヴだった。

　“1曲目から飛ばしていこうぜー！”と笹宮千穂（Vo）が煽り、たたみかけるようにポップでキャッチーなナンバーを投下。ステージ前でモッシュが発生するほど、序盤にしてフロアーのテンションは高い。デビュー記念ワンマンということで、ここからスタートダッシュをかけるように、元気いっぱいに会場を盛り上げるメンバー。勢い余って笹宮のツケマが取れるトラブルもご愛嬌だ。そして、すでに会場限定シングルを10枚発表していることもあり、ライヴ仕様のキラーチューンが次々と披露されていく。歌謡曲やニューミュージック、90's J-POPを現在のポップスとして昇華し、ロックにキュートに鳴らしていたのが印象深く、それが彼女たちの武器であることも実感。来年の春にアルバムをリリースするという発表もあり、デビューを機に加速度を上げてきたバンドの勢いを目の当たりにした。