SYMPHONIACSがライブで魅せつけた、クラシックとEDMの可能性
2016年のデビュー以来、クラシックmeetsポップのメゾッドにて全世界を熱狂させてきた「ネオクラシックの貴公子」こと若手クラシック奏者集団・SYMPHONIACS(シンフォニアクス)。彼らが待望の初来日公演を果たし、それが大成功にて幕を閉じた。
Text_Sukao Ikeda
Photography_Aki Ishii
Edit_Mine.k
東京・有楽町の国際フォーラムでの一夜限りのステージであった今回。にも関わらず、この日本でも世界各国と変わらぬ、満場をその熱狂の渦に巻き込んでいった光景も印象深い。それは一般的なクラシック観後に訪れる、ふくよかで豊潤な気分ともまた違った類いの感受。クラシック音楽特有のエレガントさや気品を保ちつつも、合わせてどこか明日へのバイタリティや生命力を寄与してくれるものがあった。
筆者もEDMにクラシックを取り込んだパターンは過去幾つか体感してきた。しかしその逆のアプローチとも言える、クラシックを基調にEDMや現代ポップのアプローチを交えたその音楽性は初の体感。結果、これまでのクラシック音楽では得られなかった躍動感や高揚感、エンタテインメント性も合わせて味わうことができた。