ゲーム音楽職人・阿保剛作品集第2弾
などをハイレゾ配信

『線形拘束のフェノグラム サウンドトラック +6』ジャケット画像 (C)MAGES./5pb./Nitroplus

ゲーム音楽職人・阿保剛のハイレゾ作品集第2弾『線形拘束のフェノグラム サウンドトラック +6』の配信が9月30日よりスタートした。
阿保剛は、1992年よりパソコン/コンシューマーゲームのBGM作編曲を始め、アニメ版「STEINS;GATE」などの劇判にも参加している人気作家。今作では、OPテーマ「フェノグラム」など主題歌楽曲のTVサイズ全3曲と、BGM全20楽曲をハイレゾ化しており、ゲーム内でのサウンドテストモードでは聞けない「着信音」や、サントラ未発表作品「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」のオリジナルBGM全6曲も初収録されている。

なお同日には、今井麻美「漆黒のサステイン」(3曲収録)、Zwei『Re:Set』(13曲収録)、Zwei『NEO MASQUE』(11曲収録)の配信もスタート。配信レートは全て96kHz/24bitとなっており、主要配信サイトで購入できる。気になる人はチェックをお忘れなく。

そしてこの度、阿保剛さんのインタビューも到着している。
阿保:昔をどこまで遡るかですが、ゲーム音楽を今昔で分けるなら音源としてのPCMの登場でしょうか。
それまでは矩形波のみやFM音源で演奏されていたBGMが、PCMの登場によりまずドラムからリアル指向になり、ベースから伴奏までPCM音源化で一般的な音楽により一層近づく事でゲーム音楽の歴史が大きく変わったと思っています。
プログラムするデータ的なBGMから、生演奏に近い波形的なBGMはそれぞれ魅力満載です。
作り手としては前者は制御する魅力、後者は演出する魅力が秀でているかなと個人的に感じます。
昔から変わらない要素は、ゲームを印象付ける重要な演出方法という点です。
音1つで台無しにならないよう繊細に、そして作り手側も楽しみながら作る点は今も昔も変わりません。
阿保:自分は完全フルデジタルで制作を続けている事もあり、音色が高周波高密度化によって影響を受けやすい事を実感しました。
特に複雑な演算によって発音する音源は、音色自体が別物のような変化をする物もあるので、その辺はオリジナルの雰囲気を損なわないよう音色のパラメータを調整する等の作業も行いました。
阿保:前述の計算されて発音される物理音源の響きが特に違って聴こえてきます。
音色だけでなく、残響音などの空間イフェクト系の密度も向上していますので、オリジナル版を知っている場合、微妙なアレンジ版的な聴き方も出来るかなと思います。
阿保:ソフトウェアの進化によって、よりリアルに、映像との親和性も高まっていきつつ、ゲーム音楽ならではの時代を超えた趣味性高いサウンドも共存していくと思っています。
これからの変化や進化は私自身もワクワクしながら楽しんでいきたいです。
いつも聴いて下さっている方々には本当に感謝感激です。
これからも制作を楽しみつつゲーム音楽の文化を盛り上げていけたらなと思っています。

●年間約200曲のペースで生み出され続ける、阿保剛作品集全曲ハイレゾ化計画!続々とリリース予定!

・ROBOTICS;NOTES
・Ever17
・ファントムブレイカー
・Memories off シリーズ
・Infinity シリーズ

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