【ばってん少女隊 インタビュー】
「ヒナタベル」を聴くと
宮崎の景色が浮かんでくる

L→R 瀬田さくら、上田理子、希山 愛、蒼井りるあ、春乃きいな、柳 美舞

九州を拠点に活躍するばってん少女隊が初のクリスマスソング「ヒナタベル」をリリースした。“日本のひなた宮崎県”を舞台とし、九州ならではの温かみのある一曲となっている。そして、カップリング曲は長崎で馴染み深い手遊び歌をフィーチャーした曲「でんでらりゅーば!」を収録。新曲に懸ける想いを希山 愛、上田理子、瀬田さくらの3人に語ってもらった。

予想してなかったタイプだけど
私たちにぴったりのクリスマスソング

「ヒナタベル」はばってん少女隊にとって初のクリスマスソングになりますが、温かみがあって、またひとつ違うクリスマスソングになっていますね。

上田

そうなんです。初めてのクリスマスソングをいただけるということで“どういう曲が来るのかな?”ってすごく楽しみにしていました。クリスマスソングって有名な曲がたくさんあるじゃないですか。でも、「ヒナタベル」は宮崎を舞台にした楽曲で、予想してなかったタイプの曲でしたけど、私たちが歌うクリスマスソングとしてぴったりだと思いました。

希山

確かに一般的なクリスマスソングのイメージとは違っていたんですけど、最初に聴いた時に“好きな曲だ!”って思いましたし、“こういうクリスマスソングもあるんだ!? 新しい!”って。

瀬田

これまでばってん少女隊は九州各県をテーマにした曲をリリースしたり、MVも撮ったりしていて、「Oisa」(2020年10月発表のアルバム『ふぁん』収録曲)が福岡、「わたし、恋始めたってよ」(2021年11月発表の配信シングル)が長崎、「YOIMIYA」(2022年3月発表の配信シングル)が佐賀というふうにどんどん違う県で撮ってきて、「ヒナタベル」は宮崎でした。宮崎は“日本の日向”と呼ばれ、気候も人も温かいんです。この曲を聴いて宮崎の情景が浮かびました。なので、この曲を聴いてくださった方も宮崎をイメージしてもらえたら嬉しいです。

上田

クリスマスなのに雪山とかじゃなくて、海が出てくるんです。普通のクリスマスソングだと出てこないですよね。私たちが歌うからこそ、宮崎の良さもアピールできるんじゃないかなって。

瀬田

クリスマスって七面鳥のイメージがあると思うんですけど、MVでは宮崎なので七面鳥の代わりに名物のチキン南蛮をみんなで食べるシーンがあります。すごく美味しそうに映っているし、実際にすごく美味しかったです! それがMV撮影の中で私が一番楽しかったところですね(笑)。

希山

私はゴルフをしたり釣りをしたり、そういうことをメンバーと一緒にできたのが楽しかったです。クリスマスパーティーみたいな雰囲気で撮影が行なわれて、あっと言う間に感じました。

宮崎に限らず、山のほうは別として、九州だとなかなかホワイトクリスマスという感じではないですよね?

上田

そうですね。福岡も博多駅のイルミネーションがきれいで、それが点灯すると“冬が来たなぁ”って毎年思います。でも、2022年はちょうどクリスマス時期に雪が降ったんです。それは本当に珍しかったですね。今年は暖冬って聞いているので降らないと思います(笑)。

テンポ感があって軽やかな楽曲ですが、レコーディングはいかがでしたか?

瀬田

曲をいただいた時はばってん少女隊らしさを感じながらも、これまでに歌ったことのないタイプの曲だと思いましたね。でも、聴き込んでいくと、レコーディングの時にはメンバーの雰囲気とぴったりな曲だと思うようになっていたので、いつもどおりに歌いました。

上田

A夏目さんという九州出身のラッパーさんに歌詞をお願いして、仮歌もA夏目さんの歌で届いたんですね。A夏目さんは男性なので仮歌からは少年っぽさが感じられて、レコーディングでも少年っぽさを出してほしいという要望があったので、少年っぽさをイメージして歌いました。女の子が歌うクリスマスソングって“甘い”とか“あざとい感じ”とかがあったりすると思うんですけど(笑)、あえて私たちの中にある“無邪気さ”を出すことによって、逆に“切なさ”が出せたんじゃないかと思います。歌い方としては裏声と地声の切り替えが難しかったので、そこにも注目して聴いてほしいです。

希山

レコーディングの時に“壮大な景色をイメージして歌ってみて”と言われたので、宮崎の自然を思い浮かべて歌いました。サビの部分に関しては“元気に明るく”というディレクションがあったので、みんなと一緒に歌って踊っているような楽しい雰囲気をイメージして歌いました。《こんなに広い大地のソリを引く》というフレーズがあって、そこを私が歌ってるんですけど、その部分が個人的にお気に入りです!

リリースイベントも始まっていますし、すでにファンの前で披露されているということですが反響はいかがですか?

上田

特にサビとかの振り付けは一緒にできるような感じなので、初めて聴いた方も一緒に踊ってくれています。

ダンスリーダーとしてはこの曲の振り付けの難易度とかはどうですか?

希山

繰り返す振り付けになっているので、2回観れば真似できると思います。鳥っぽい振り付けがあったり、可愛い振り付けになっているので、ぜひ一緒に踊ってもらいたいですね。

「ヒナタベル」がクリスマスソングということで、クリスマスの思い出や印象も聞かせてください。

上田

私は毎年サンタさんにプレゼントをあげてました(笑)。今もサンタさんは来てくれているんですけど、ずっとお手紙を書いていて、サインをもらったこともありますし、スノードームをプレゼントしたこともありますし、結構サンタさんと仲良くなった時期もありました。

プレゼントをもらうんじゃなくて、プレゼント交換みたいなことを?

上田

はい(笑)。12月24日の夜にサンタさんが来るじゃないですか。今はパソコンで調べるとサンタさんがどこにいるのか分かるので、“今、韓国にいるから早く寝ないと来ちゃう”って慌てて寝たり(笑)。25日も帰りにサンタさんは私のところに寄ってくれたりしたので、クリスマスは楽しかった思い出があります。

瀬田

サンタさんからもらったプレゼントも毎年嬉しかったんですけど、大人になって思うのは、クリスマスの日にお母さんが晩ご飯のメニューをクリスマスっぽいものにしてくれていたんです。ご飯を丸いかたちにしてくれたり。そんなご飯の思い出が強いので、またそういうクリスマスを過ごしてみたいです。

希山

私は思い出話ではないんですけど、この時期のイルミネーションを見るのが好きです。きれいなイルミネーションを見ると泣きそうになって、“この時間がずっと続いてほしいな”って思っちゃうんです。だから、今の時期、いろんなところでイルミネーションが見られて嬉しいです。

ジャケットにも写っている新衣装ですが、クリスマスらしい感じですね。

上田

はい。でも、モコモコしてるのにノースリーブだったりするので、温かみのあるクリスマスソングの「ヒナタベル」に合っていると思いました。モコモコの帽子を被っているのにノースリーブっていうミスマッチが、オーストラリアのサンタさんがサーフィンをしているのに似てる感じがします(笑)。

新衣装のお気に入りポイントは?

瀬田

生地の柄がペイズリーっぽい感じで、クリスマスとは一致しないんですが、「ヒナタベル」の雰囲気にはぴったりな感じがしていて気に入ってます。あと、統一感があるんですけど、メンバーそれぞれ縫い合わせ方が違ったり、メンバーカラーが入っていたり、ちょっとした違いがあったりと細かなこだわりがあるので、そういうところもチェックしていただけると嬉しいです。

希山

帽子とか衣装の中にメンバーカラーが入ってるところは私も気に入っています。あと、回った時、衣装がふわっと広がってきれいなんです。なので、ライヴでぜひ動いているところも観てください。

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