【Nagie Lane インタビュー】
女性メンバー3人の経験だったり、
今の姿を曲に反映させる
L→R baratti(Voice percussion&Chorus)、mayu(Lead vocal&Chorus)、mikako(Lead vocal&Chorus)、keiji(Chorus)、rei(Lead vocal&Chorus)、euro(Bass)
デジタルリリースされたEP『アマクテ、ニガイ』はゴスペラーズの黒沢 薫をプロデューサーに迎え、女性メンバー3人それぞれをフィーチャーした楽曲が収録されている。黒沢との制作秘話を含めて、タイプの違う3曲についてメンバー全員に話を訊いた。
じっくりと時間をかけて
作ることができた
ゴスペラーズの黒沢 薫さんプロデュースによるEP『アマクテ、ニガイ』ですが、本作に向けての制作が始まったのはいつ頃ですか?
baratti
1曲目の「Smile Again」から始まったんですが、初披露したのが昨年の2月なので、スタートは2020年の年末ぐらいだったと思います。僕がゴスペラーズの制作にもかかわらせてもらってるんですが、黒沢さんとLINEでいろいろやりとりをしている中で、“ところでbaratti、Nagie Laneのプロデュースをさせてくれ”と言われて、こちらとしては願ってもないお話なので、“ぜひよろしくお願いします!”と返事をしました。
2020年の年末にそういうやりとりがあって、2021年の2月に初披露ということは、すぐに制作が始まった感じですね。
baratti
はい。何曲できるかはお互いのスケジュールもあるので決めていなかったんですけど、“まずは一曲”ということで最初に「Smile Again」ができました。今回のEPのテーマは“女性メンバー3人のそれぞれの経験だったり、今の姿みたいなものを曲に反映させる”なんですが、黒沢さんの中に最初からそういう考えがあったみたいで、一年ぐらいじっくりと時間をかけて作ることができました。
発売に先駆けて黒沢さんのラジオ番組『ぽんラジオ』にmikakoさんとmayuさんがゲストで出演して、3曲ともオンエアされていましたが、楽曲の反響はいかがでしたか?
mikako
“女子3人のキャラクターが出ている!”や“こういう曲を○○に歌ってほしかったんだよね”とか、SNSにたくさん感想をあげてくれててすごく嬉しかったです。
mayu
mikakoが歌う曲ってNagie Laneの中ではクールなものが多かったりするんですけど、今回はコブシの効いたソウルフルな歌声の良さが発揮できるメロディーと歌詞の曲だったので、いつもとは違う感じというか、黒沢さんのスパイスが入った曲になっているから、その反響が結構大きかったんじゃないかな?
確かに今までとは違う新しい感覚がありますよね。黒沢さんとコラボしてみていかがでしたか?
euro
業界の先輩なんですけど、僕たちのことをよく見てくださっていると感じました。一緒に制作をすることでいろいろ学びましたし、信頼できる先輩です。
keiji
人生の先輩でもありますからね。女性ひとりひとりを親心に近い感じで見てくれていると感じたし、この関係性が築けたからこそできた作品だと思います。他の人では絶対にできない、黒沢さんならではのプロデュースというのを実感しました。
3曲それぞれ女性メンバーをフィーチャーして、作詞も黒沢さんとの共作というかたちになっているということなので、一曲ずつうかがっていきたいと思います。まずは「Smile Again」。これはreiさんフィーチャー曲ですね。
rei
はい。歌詞は女性3人とも黒沢さんと何度かお食事をしながら、普段の生活のこととかいろいろお話しさせてもらいました。その上で、「Smile Again」は私の実体験というか、“こういうポイントを大事にしそうだな”というところを汲みとって歌詞を書いてくださったので、すごく感情を込めやすくて、歌いやすい歌詞になっています。楽曲自体はPIZZICATO FIVEさんとか90年代の渋谷系の感じになっていて、そういう音色が私自身すごく好きなので、とても気に入っていますね。
Nagie Laneのイメージにも合った“シティポップ”ですね。
rei
はい。実はこの曲、一度レコーディングをしているんですけど、歌詞の一部をブラッシュアップしていただいて、今回のリリースに併せて再レコーディングさせてもらったんです。2回レコーディングした曲って初めてなんですけど、自分らしさだったり、自分のいい部分を足して臨めたので、より納得のいく一曲になりました。
昨年2月に初披露してからライヴでも歌ってきた曲でもありますからね。最新の「Smile Again」になったわけですね。
rei
アレンジもブラッシュアップされているので、ラジオで初オンエアした時、“あれ? 何か変わった?”と気づいてくれた方もいました。そういうふうにどうブラッシュアップされたのかを聴いて感じてもらえるのも嬉しいです。
baratti
3人のうち、黒沢さんの中で“まずはreiから”という考えがあったみたいで。“女性が次に向かって動き出す”という歌詞のテーマがreiにすごく合ってると思うし、メロディーやサウンドも聴きやすくて、ちゃんと歌詞が浮かびやすい曲調になったんじゃないかと思いますね。
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ひとつ人生を生き終えたくらい想いを込めて歌ったアーティスト
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